こんにちは!かっきーです。今回は、看護師さんの転職サイト選びのコツやポイント、担当エージェントさんと上手にお付き合いするためのコツをご紹介します。私も今まで全国展開している転職サイトはほぼ全部お話をさせていただきました。その際のリアルな情報も含めおすすめをご提案させて頂きますので、ぜひご一読ください♪
【この記事を読むメリット】
- 何十社もある看護師転職サイトからどこを選べばよいか分かる!
- 志望先別のおすすめ転職サイトを紹介(忖度なし!)
- 担当エージェントさんとどう付き合えばよいかわかる!
- 記事を読んでもわからないことがあれば個別に質問・相談できる!
おすすめの看護師転職サイトは?複数登録はOK?上手な利用方法を一挙紹介!
看護師さん向けの転職サイトは数十社もあり、どこに登録してよいかわからないもの。たいていは、友達が登録してるとこを教えてもらって登録したり、とりあえず看護roo!やマイナビ転職などの大手に登録しておこうって看護師さんが多いのではないでしょうか。
私の方にも、おすすめの転職サイト教えてくださいですとか、どこに登録したらいいですかという質問はよく届きます。
結論から申し上げますと基本的に看護師転職サイトに、「ここに登録すればもう大丈夫!」というような絶対のおすすめは有りません。
おそらく看護師さんにとって転職サイト選びで重要なのは
- 登録している病院の数(紹介先の病院やクリニック、看護師資格を生かした他業務のカバー率)
- 面接対策などの事前準備にどこまで協力してくれるか
- 入職後のアフターフォローやサポートをどこまでしてくれるか
主にこの3点でしょう。しかし、このうち②③は転職サイトがどうルールを決めていても、結局は担当のエージェントさんの人柄やあなたとの相性次第だからです。
アフターフォローはしませんよと言っている会社でも、困っている看護師さんを放っておけないと親身に相談に乗ってくれるエージェントさんも沢山見てきましたし、逆に手厚いフォローを売りにしている転職サイトでも、マニュアル対応に終始するエージェントさんもいます。
ですから、最も大事なのはエージェントさんです。あなたの転職活動が満足できるものになるかどうかは、どこのサイトに登録したかよりも、どんなエージェントさんに出会えたかに左右されます。
ただ、転職サイトの希望や方針によって紹介先の得意不得意があるのも事実ですので、希望する転職先や職種から大枠でサイトを絞り、その中から信頼できるエージェントさんを見つけるのが効果的です。
具体的には、
- 大病院に転職したいのか、中小病院か、クリニックか、看護師資格を生かした新しい仕事をしたいのか、、志望先のジャンルによってはある程度使うサイトを絞る
- 絞った中から同時に4~5つの転職サイトに(できれば同日に)登録する
- 担当者からの連絡が来たら、全エージェントさんに同じ希望条件を伝える
- エージェントさんの対応や相性を基準に、1~2社に絞る
というステップを踏むと良いですね。
なお、転職サイトを絞らず最後まで多くのサイトから情報を入手し続けるのはあまり得策ではありません。情報が多すぎると、人はむしろ判断を誤ってしまうからです。④の段階では出来れば2社、どんなに多くても3社までに絞りましょう。
同じ病院でも人によって言うことが違うので、いろんな人から情報聞いた方が安心なんですけど。
人によって言うことが違う情報を主観情報と言います。主観情報は相手のことを深く知らないうちは聞き過ぎない方がいいんですよ。逆に「この病院の二年以内の離職率は30%です」など客観情報は誰に聞いても同じ答えになります。「私」と「あなた」が違う人間である以上信頼すべきは客観情報です。この点についてはまた後で説明しますね。
ステップ①志望先のジャンルによってある程度使うサイトを絞る
病院に転職希望→大病院か地域密着型の中小病院かでおすすめが変わる
病院への転職を希望する場合、その病院の希望によってお勧めする転職サイトのタイプが変わってきます。それぞれの転職サイトに得意不得意が有ったり、組織の規模に付随するしがらみのようなものが有るのは、残念ながらどの業界でも同じですね、、。
1大病院への転職を希望するときにおすすめの看護師転職サイト
大病院は利用する看護師転職サイトも大手を優先することが多いです。理由は4つあります。
- 看護師さんを大量に雇う必要が有るため、一度に多くの看護師さんを紹介できる(登録者数の多い)大手が都合よい
- 採用費に多くの予算を計上しており、料金も高額だが保障やサポートがしっかりしている大手を選択しやすい
- 大手同士だと長く大量な取引の歴史があるなど信頼関係が構築されやすく、また崩れにくい
- 組織は大手か中小かで会計の仕組みや企業慣行が違うことがある→大手同士の方が取引がスムーズなことも
そんな事情から、大病院への転職を希望している場合は、転職サイトも大手に登録しておくのが無難です。特に③が重要だと感じます。組織と組織の関係も人と人同様、信頼関係が大事です。中小の企業が巨大組織との間で一度信頼を失えば中々取り戻すことは難しいのですが、大きい組織同士であれば、やむを得ない事情から関係が修復することも多いのです。
なんで大手同士だと信頼関係が修復しやすいんですか?差別?
差別に感じちゃうかもしれませんが、あくまで合理的な経営判断によるものです。例えばコカ・コーラ社が、年間5万円の取引が有る個人商店に「もう御社の商品は買いません!」
と言われたら、
「あ、そうですか。わかりました~」
と言えちゃいますよね。痛くもかゆくもない。でも、年間数百億の取引があるイオングループに同じこと言われたら
「ちょっ、待てよ💦」
ってなりますよね。大ダメージ!逆も然りで、実際イオンだってコカ・コーラ社の商品を置かずに営業は出来ません。○○会に所属する大病院も、今まで紹介を受けてきた大手転職サイトと一切つながりを断つのは難しい。だから大組織同士の関係は自然と修復に向かっていくのです。
ですので、最大手の看護roo!さんなど、病院としても関わりを持っておきたいと思うような転職サイトは候補としてよいと思います。
2中小病院への転職を希望するときにおすすめの看護師転職サイト
中小の病院へ転職したいなら、エリアを絞って活動している地域密着型の看護師転職サイトがおすすめです。関東エリア限定、東海エリア限定、北海道限定など地域限定で展開している看護師転職サイトも多くあり、彼らは地元の病院とのパイプを太く、強固にすることを生き残り戦略としています。
中小病院は大病院に比べ柔軟な戦略を取ることができ、舵取りも迅速です。採用方針の転換も比較的早いスパンで行われますので、情報を密に共有できる信頼関係で繋がれる転職サイトを望んでいます。コスト面での融通が利きやすいのも中小組織同士ならではで、その点でも地域密着型の転職サイトには一日の長があります。
クリニックに転職希望→大手でも小規模でもお好きな看護師転職サイトでOK!
看護師さんには「クリニックも大手の方が良いクリニックの求人が有るんですか?」「やっぱり大きい転職サイトに登録した方が良いですか?」といわれるのですが、クリニック転職の場合、転職サイトの規模はほぼ関係ありません。
そもそもほとんどのクリニック院長は転職サイトのどこが大手でどこが中小かなんて知りません!(笑)看護師さんにはおなじみの看護roo!も知りませんし、天下のリクルートさえ知らないお医者さんもいます。医者は医学の世界以外の話には本当に疎いのです。
クリニックがどの看護師転職サイトと繋がるかは、運が8割!笑
クリニックには毎日のようにいろんな転職サイトから「看護師さんの採用にお困りではありませんか?」と電話が来ます。
その電話がどうなるか、ちょっとエージェントとクリニック間の交渉の様子を覗いてみましょうか。ちょうど、実績豊富な超大手転職エージェントA社からクリニックに電話があったようです。
A社「お世話になります。私看護師転職仲介をしておりますA社の鈴木です。現在看護師さんの採用にお困りではありませんか?」
事務さん「いいえ、新しく募集するような話は聞いておりません」
A社「左様でございますか。今後お力に慣れることもあるかと存じますので、院長先生お時間御座いますか?」
事務さん「申し訳ありません。現在院長の山田は診察中でございます」
A社「左様でございますか。それではお手すきの際に090~にお掛け頂いても宜しいでしょうか」
事務さん「畏まりました。先生にお伝えいたします」
からの、、、、、放置!(笑)
はい、実は院長にさえ繋がらずに放置になることが多いのです。なぜなら、クリニックには「よくわからない業者」からのお電話が毎日のように来るため、「普段取引のない業者から電話があっても取り次がなくて良い」とルール化されていることが多いからです。
業者さんには申し訳ないですが全部相手にしていたら患者さんを診る暇がないんですよね。電話回線も、患者さんからの予約受付に使いたいですし💦
私のクリニックは事務長(私)が居りますので月に10社くらいまではお話聞くようにしていましたが、事務長が常勤しているのは一人医者クリニックではかなり稀なことです。そして、実際にクリニックにとってはどの転職エージェントにお願いしても大差無いのが正直なところです。看護師さんへのアフターフォローがあるけど紹介料が高い会社か、アフターフォローなしだけど紹介料が安い会社の2パターン、今回はどっちにするかな、、、くらいです。
話を戻して、ではどんな時に転職エージェントはクリニックと繋がれるのでしょうか。
それは、実際に看護師さんを探しているまさにその時です。看護師さんから来月で退職しますと言われ、初めて、院長は転職エージェントの声に耳を傾けます。マイナーで、抱える看護師さんの数も事業規模もA社の10分の1にも満たないB社が、運よくそんなタイミングで電話をかけてきました。今度はどうでしょう。
B社「お世話になります。私看護師転職エージェントの高橋です。院長せ、、」
事務さん「あ、少々お待ちください。先生、看護師の転職の方、お電話ですよ!」
院長「あー、お電話変わりました。院長の○○です。すみません助かります、ちょうど困ってたんですよ。是非ご紹介頂きたい」
こんな感じで、B社の営業さんもびっくりするほど即決、即登録しちゃう院長も多いです(笑)
多くの院長は、一度付き合いを持った転職エージェントを無碍にするようなことはしません。しかし、先述の通り、クリニックには毎日のように色んな転職サイトから電話が来ますから、また看護師さんが辞めたり増員したりと、必要になったタイミングでまたどこかから依頼があると、そこにも頼んでしまうんですよね(笑)
そしてそんな調子で、看護師さんが辞めるたびにクリニックに関わる転職サイトが増えていき、大抵1つのクリニックで5社程度の看護師転職エージェントとつながりを持つようになるのです。
ずいぶん適当だと驚かれると思いますが、これはクリニックには仕方がない事なんですよね。
これがもし一般企業であれば、今後の採用のためにビジネスマン同士の細かい交渉ごとに入るでしょう。実績がどう、期日がどう、と企業もエージェントを細かく調査し、組むべきパートナーか時間をかけて精査します。規模の大小も影響するでしょう。病院でも、人事担当者が綿密な打ち合わせのもの看護師転職サイトを選定しているでしょう。
しかし、ことクリニックになると話が別です。なんせ院長は暇がないですし、だれを雇うかは大事な話なので、さすがにパートの事務さんに人事を一任するわけにもいかない。結果、タイミングよくかけてきた会社にお願いしちゃうことが多いのです。
勿論、実際には数多く存在する看護師紹介サイトの中で、クリニックに合う合わないもあるでしょうし、「うちにはこんな看護師さんが多く在籍してますよ」とアピールしたい特徴も各社あるでしょう。
ですが、実際にそれを利用するクリニックには各転職サイトの特徴や良し悪しを逐一伺い判断している余裕が無いのが実際なのです。院長の忙しさは尋常じゃないのです。今目の前にある課題に向き合うのに日々必死、いつか辞めてしまうかもしれない看護師さんの補強策を事前に考えておく頭の余裕は正直無いんですよね。
電話をしてきたエージェントさんがどんな会社かを研究する時間が有れば、症例や学会報告を研究し患者さんに尽くすのが医師なのです(勿論エージェントが紹介してくれる看護師さんの中から一名を選ぶ際はどの院長も真剣そのものなのでご安心ください!)
さて、そんなわけで、クリニック転職においては、大手の転職サイトに登録しておけば安心ということもありません。むしろ大抵は中小のサイトの方が熱心です。前述のように大病院は大手さんに取られていることが多いので、中小病院やクリニックの確保は至上命題。熱心に何度も掛けてくる転職サイトさんが多いです。
行きたいクリニックがあれば、エージェントさんに売り込みをお願いしよう!
ですから、クリニック転職に関しては運任せの要素が強くなってしまいます。ですので、自ら行動しましょう。(目をつけているクリニックがあるのであれば)登録したサイトのエージェントさんにお願いして「今、貴院の評判を聞いて、次働く際はどうしても貴院でと言っている転職活動中の看護師さんがいるんですが、募集の際は当社にお声掛けいただけないでしょうか。すぐにご紹介できる可能性が高いです」などと伝えてもらいましょう。クリニック側も、すでにうちで働きたい看護師さんがいるのか、と話を聞いてくれることがあります。
小規模クリニックの場合、病院のような人事ルール・採用ルールが固まっていることは少なく、院長が独断で最終的な判断をすることも。面接なしで電話の感じが良くてそのまま採用したなんて話も聞いたことあります(笑)
看護師資格を生かした他業種への転職を狙う際にお勧めの転職サイト
当サイトでも下記のような病院やクリニック以外の働き方を紹介しています。
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看護師転職サイトはこのような求人の紹介もしてくれるのでしょうか?
まずは、業種によります。例えば厚労省の看護技官や検疫官など公務員職は対象外ですし、保育園看護師や医療ケアシッターなどは「年収の30%」という医療業界の激高紹介料を払う風習が無いため、転職サイトが営業しても断られることが多いです。
一方、治験コーディネーターや美容系ナース、実習指導教官などは多くの看護師転職サイトで対象としています。
ステップ②絞った中から同時に4~5つの転職サイトに(できれば同日に)登録する
よく看護師さんから『看護師紹介サイトからは、「登録はうちだけで十分です。他者様に登録しても弊社から紹介するクリニックさんと同じクリニックを紹介されるだけですから、登録や面談の手間かけなくてもいいですよ」って言われましたんですが、本当ですか』と質問を受けます。
真に受けないでください、ビジネスとして向こうの利益のためだけに言っているだけです。
転職サイトにとっては貴方がクリニックに入社してもらって初めて利益になりますから、他社に登録して欲しくないのは当たり前なんですよね。
エージェントっさんは自身が誰より親身になって看護師さんの話を聞き、信頼を勝ち取るのが第一の仕事です。その結果として、看護師さんは他社を断りエージェントさんについていくのです。その仕事を放棄しようとする人に良いエージェントさんは居ません。断言致します。
また、もし「うちはこの地域の全てのクリニックに登録してもらってます!という転職サイトが有れば、そこは相当にしつこくクリニックに何度も何度も電話をしたり断っても来院して、もうウルさいから登録だけして電話を受ける事務さんの負担を減らそう!となった可能性が高いです(笑)
なので、登録はしていても院長が実際にそこに依頼することは少ないと思います(熱意を買う院長もいないとは言い切れませんが💦)
ステップ③担当者からの連絡が来たら、全エージェントさんに同じ希望条件を伝える
たまに、サイトごとに違う情報を伝えて転職活動をしている看護師さんがいます。A社のエージェントさんには「できればオペ室で働きたいです」と伝え、B社のエージェントさんには「絶対オペ室が良いです」と伝え、C社には「オペ室か循環器科で迷ってます」と伝えるなどです。もちろん全部あなたの本心なのでしょう。はっきり決心が固まっていなくて、その時の感情でブレてしまっているけど、嘘をついているわけじゃない。
ですが、どの転職サイトを使おうか迷っている段階では、情報は同じように伝えるべきです。同じ情報を伝え、同じ情報の元動いてくれないと、サイト側がどの程度の情報を持っていて、どれだけの病院と繋がりがあり、どの程度こちらの希望条件を考慮して案内をしてくれるのかなど、情報を比較しにくいですよね。
今はまだ就職先選びよりサイト選び、エージェントさん選びの段階です、そのステップを飛ばして一気に転職先を探そうとせず、じっくり今後おつきあいしていくサイト、エージェントを選ぶべきです。
そしてそのためには、等しく情報を提供して、サイトやエージェントさんに同じ土俵で戦ってもらう方が、選ぶ側は判断がしやすいのです。
ステップ④エージェントさんの対応や相性を基準に、1~2社に絞る
最後は、エージェントさんの力量やあなたとの相性で判断します。エージェントさんとの付き合いは意外と長くなりますし、彼らは病院とあなたをつないでくれるパイプ役、あなたの転職活動のキーパーソンになるわけですから、慎重に判断しましょう。
良いエージェントさんの選び方①客観情報をベースに伝えてくれるエージェント
それってあなたの感想ですよね('Д')
ひろゆき
では、どんなエージェントさんを選べばよいのか、一つ目のポイントは、病院の情報を主観情報ではなく客観情報を使って伝えてくれるエージェントを選ぶことです。
例えば「3時間立ちっぱなし」という言葉を聞いて、毎日5時間立ち仕事をしている人は「3時間か、楽だ」と思うでしょうし、ずっとデスクワークの人は「3時間立ちっぱはキツいな、、」と思うでしょう。
そのように、同じ事実やデータに対しても、主観情報は異なってきます。しかも、主観情報や客観情報よりインパクトが大きく頭に残りやすいもの。「5時間立ちっぱなしのきつい仕事です」と言われると、あなたにとっては楽なことだとしても「きつい仕事です」の部分が残っちゃうんですよね。
だから、エージェントはなるべく主観情報を避けて情報を提供するべきなのです。主観部分(キツいかキツくないか、楽しいか楽しくないかなど)を判断するのはあなたの役割です。
良いエージェントさんの選び方②悪い情報も伝えてくれるエージェント
良い情報も悪い情報も伝える、当たり前のことと思うかもしれませんが、実はエージェントさんにとっては結構ハードルの高いことです。なぜなら、転職サイトの顧客は病院だからです。
顧客の悪口を言うのは、どの業界でもタブーです。ですから、病院から仕事上伝えられていない個人的に知った情報を看護師さんにリークするのは、顧客への好ましい態度ではありません。
とはいえ、看護師さんにはいいことも悪いことも含め正確な情報を伝えたい。ではどうするか。病院側から看護師さんに伝えてよい情報として悪い情報も頂戴すればよいのです。
実は病院にとっても、看護師さんが入職後に「こんなはずじゃなかった」と早々に辞めてしまうくらいなら、マイナスになるような情報も事前に伝えておいてくれた方が良いんです。
ですから、病院も信頼出来るエージェントさんには、マイナスになる情報もしっかり伝えています。
つまり、病院のマイナス情報をきちんと手伝えてくれるエージェントさんは、病院としっかりコミュニケーションを取っていて、信頼されているエージェントさんだと判断できるのです。
良いエージェントさんの選び方③ストレスなくやり取りできるエージェント
人と人の関係なので、やはり最後は相性です。恋人や友人探しではありませんので、話していて楽しいとか自然と会話が弾むなんて必要はありませんが、ストレスを感じることなくやり取りできることは大事です。
転職が決まった後も困ったことを相談したり、エージェントとの関係は意外と長く続くものです。ですから、相談しやすく、連絡を取るのが億劫にならない程度の相性の良さは重視しましょう。
➀で客観情報で伝えてくれるエージェントさんが良いと書きましたが、ストレスなく連絡が取れる相手はたいてい主観情報のフィーリングが合う人です。例えば「折り返しますので少々お待ちください」と言われた際に10分以内に折り返しが来るだろうと思う人もいれば数時間後かなと思う人もいます。言った方も然りです。そういうフィーリングが合うと、相手にストレスを感じることが少なくなります。
良いエージェントさんの選び方④あなたに適切な数の選択肢を与えてくれるエージェント
たまに「うちは他社が紹介できる病院の情報も全部持っていますから、うちに登録すればもう他の転職サイトに登録する必要はありませんよ」と言われたと相談に来る看護師さんがいます。昔は非常に多かったのですが、最近でもまだそういうことを言ってくるエージェントさんがいるようです。
こういうことを言って看護師さんを自社だけに囲い込もうとするエージェントさんは絶対に避けた方が良いです。まず、どんなに巨大な転職サイトであっても一社が全病院の情報を全部持っていることはありません。病院側も、仮に転職サイト10社に登録したとしても、10社全てに情報を提供するとは限りません。
病院の登録は有ったとしても、看護師さんが欲しい情報を全部持っているとは言えないのです。それなのに自信を持ってうちだけでいいと言ってしまうようなエージェントさんは経験・知識が不足しているか、もしくはそうではないと知っていてそれでもあなたを過去こもうとしているか、、いずれにしても避けるべきだと思います。
上記のような場合は論外として、過不足無い適切な情報を与えてくれているかどうかもエージェントさん選びの一つの基準です。看護師さんは自身で転職に関するあらゆる情報を入手したり整理することが難しいから転職サイトを使っているわけですから、情報を与えすぎて混乱させたり、与えなすぎて不安にさせるエージェントさんも力量不足です。
あなたとじっくりコミュニケーションを取り、あなたがどんな情報を欲しているのか、その必要十分を見極めて提供してくれるエージェントさんは、あなたの想いにマッチした転職先を探し、導いてくれるでしょう。
上記のような4つの観点で、この人なら億劫になることなく連絡を取り続けられるな、言いたいことが言えるな、必要なときに必要な情報を与えてくれるなと思えるエージェントさんを選んでください。
転職サイトは担当エージェントさんとの相性で選ぶ。看護師転職の鉄則です!
看護師転職サイトの選び方~まとめ~
記事の途中でも紹介したように、基本的には
- 大病院に転職したいのか、中小病院か、クリニックか、看護師資格を生かした新しい仕事をしたいのか、、志望先のジャンルによってはある程度使うサイトを絞る
- 絞った中から同時に4~5つの転職サイトに(できれば同日に)登録する
- 担当者からの連絡が来たら、全エージェントさんに同じ希望条件を伝える
- エージェントさんの対応や相性を基準に、1~2社に絞る
を基本戦略として、ずっとお付き合いする転職サイト、エージェントさんを選んでいただきたいと思います。
特に③「全エージェントさんに同じ希望条件を伝える」はエージェントさんの力量や誠意を図るうえで重要な比較点を作れますので、おすすめいたします。
転職サイトでどうしても良いところに出会えないという場合は、希望条件の伝え方などにミスが有るのかもしれません。エージェントさんが積極的に病院に紹介したくなる看護師さんと、そうじゃない看護師さんがいるのも事実ですので、もしエージェントさんと話す前にノウハウを知りたいなど希望が有りましたら、お気軽にご相談ください!