治験コーディネーター(CRC)の給料、待遇や必要な資格、やりがいは?

治験コーディネーター
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こんにちは!かっきーです。今回は看護師資格を生かした異なる道ということで、治験コーディネーター(CRC)を紹介致します。新薬の開発のための治験業務を円滑に行うために病院と製薬会社さんの仲介役をしたり、被験者さんのケアをするお仕事です。CRCに魅力を感じたときの履歴書の書き方、面接の受け方など転職活動の対策までアドバイスしていますので、最後までお読みいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

【この記事を読むメリット】

  • 治験コーディネーターの待遇、やりがいや大変なことなど、なってからの姿がイメージできる!
  • 治験コーディネーターに向いている人、活かせるスキルや能力が分かり、転職を迷う人に判断の基準を示す!
  • 治験コーディネーターになるための求人の探し方や採用を勝ち取る履歴書の書き方、面接の回答の秘訣が分かる!
  • 記事を読んでもわからないことが有れば個別に質問・相談ができる!

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目次

治験コーディネーター(CRC)の給料、待遇や必要な資格、やりがいは?

こんにちは、かっきーです!今日は看護師さんが看護師の資格を活かしながら他分野に転職をしたい、でもなるべくお給料は下げたくない、、、そんなとき、転職先の人気トップ3に常に入ってくる「治験コーディネーター(通称CRC)」の紹介です。

実は私も自信が事務長を務めたクリニックではクリニックでは珍しい「院内CRC」としても活動していました。ですので、詳細な業務内容、働き方や、気になる待遇面は気になるウラ側まで語っちゃおうと思います!(笑)

そして、CRCになりたいと思った方のための履歴書の書き方や面接対策について記載していきます。どうぞ最後までお読みいただけると嬉しく思います!

治験とは?治験コーディネーター(CRC)って何する人?

看護師VSパソコン

開発した新薬を厚生労働省認可してもらうためには、医療機関における臨床試験で安全性や有効性、信頼性などが確認されないといけません。この新薬の臨床試験を治験と言い、治験実施のサポート業務を行うのが治験コーディネーター(CRC)です。

治験の実施における関係者の責務はGCP省令(医薬品の臨床試験の実施の基準)で細かく定められています。治験の実施には、医師や看護師が臨床の合間に行うにも負担が大きすぎる多くの煩雑な業務が必要です。

そのため、GCP省令の中では「治験は製薬会社の依頼を受けた医療機関で実施される」ことになっているのですが、現実的に医療機関のみで実施することは難しく、外部のサポートを受け実施することがほとんどです。その外部サポートを行う会社をSMOと言い、CRCの多くはSMOの社員として企業に務めるビジネスパーソン※になります。
※かつてはビジネスマン、ビジネスウーマンと呼ばれていましたが、ジェンダーに配慮しビジネスパーソンと呼ばれています。同様にOL=オフィスレディという言葉も使われなくなっています

さて、CRCのお仕事をざっくりとまとめると
関係各所と連携を取りながら、患者さんの安全第一に、法定の手順に則り、価値がある(不正やミスのない)臨床データを基にした治験の実施をサポートする】業務だと言えます。

具体的な業務は「治験実施機関調整業務」「治験準備業務」「治験実施期間」「治験実施後」で大きく異なりますので、それぞれの期間に分けてご説明します。

1治験実施機関調整業務

繰り返しになりますが、治験は「製薬会社の依頼を受けた医療機関」で行われます。しかし、医療機関と製薬会社が直接的にその交渉をするのではなく、CRCが間に入ってその実施を双方の機関と共に検討します。

具体的に、治験開始決定までには以下のような手順を踏みます
1病院側からの要請を受け、CRCが製薬会社へ医療機関が治験受託の意思が有る旨を伝える
2製薬会社から新薬開発情報や、必要とする治験の情報をCRCが受け取る
3製薬会社から受けた情報をCRCが病院に伝え、病院が実施のするしないを検討
4CRCが上記調査情報を製薬会社に伝え、製薬会社が病院での治験実施可否を判断
5実施可となった場合、病院で治験開始が決定する

このように、CRCは病院と製薬会社間の情報伝達係としての役割も担っています。ただし、近年治験は病院側から依頼を受けるだけでなく、CRCから病院側に働きかけて、治験実施を依頼するようにもなってきました。

ですから、1はCRCが病院やクリニックを訪れ営業活動を行うこともあります。2~4も治験を双方納得のうえ執り行うための条件調整などの交渉業務の側面もあります。治験実施機関調整業務を行うCRCは、まさにビジネスパーソンそのものです。

2治験開始前の準備業務

製薬会社と病院を繋ぎ、治験実施機関が決定したら、次は具体的な治験を行うための準備期間に入ります。

(1) 治験実施計画書、症例報告書、治験業務委受託契約書など必要書類の作成・確認

治験は実施の手順や規則が省令で細かく定められているので、業務手順書や実施計画書を一例ごとに綿密に作成、実施医療機関と共に確認する必要が有ります。

(2)被験者の選定

CRCは、被験者候補をカルテスクリーニング(既往歴や選択除外基準などで治験参加の的確性を判断)し、医療機関の医師に確認を取ります。カルテスクリーニングは医療知識が必要になるので、看護師さんの知識や臨床経験を活かすことができます

なお、被験者候補は、治験実施医療機関に既に受診している患者さんの他、SMO側が医療機関に紹介することもあります。その際は、実施医療機関を被験者候補者に受診してもらい、医師から治験の紹介を行い、興味があればCRCが詳細な説明を行い、改めて参加意思を確認するという流れになります。

(3) 被験者・医療機関・製薬会社間の日程調整

治験実施には医師・薬剤師・患者・製薬会社と多くの関係者間でスケジュール調整が必要です。その調整もCRCの重要な業務です。

(4)被験者への治験注意事項・禁止事項などの説明業務

被験者は治験期間中、禁止事項や注意事項が課されることが有ります。激しい運動の禁止やセントジョーンズワートを含む食品の摂取禁止、特定のお薬の併用の禁止・制限などです。その説明はCRCが行います。

3治験期間中の業務

問診を取る看護師さん

いよいよ治験開始です。皆さんがイメージしていたようなCRCの業務は主にここの部分ではないでしょうか。

(1) 来院被験者の問診など非医療行為のサポート業務

非医療行為のバイタル検査(身長・体重など)もCRCが実施することが有ります。加えて、その日の体調や併用薬の使用状況などを聴取し、適格性を再度確認、今日この被験者さんは治験を実施できる状態かどうかを確認します。

(2) 症例報告書(CRF)の作成

医学的判断を伴わない箇所は、医師の指示のもとCRCが作成(カルテや検査結果からの転記)します。

(3)モニタリング業務の対応

CRCがモニタリングをするのではなく、監査担当者が各医療機関におり、その方が治験が基準に沿って適正に行われているか、症例報告書の内容に虚偽は無いかをモニタリングしています。CRCはその換算担当者の案内やサポートなどの対応を行います。

(4)診療報酬請求業務の支援

被験者の療養費のうち、治験実施分は製薬会社が負担します。ですから、患者負担分、支払基金請求分、製薬会社負担分を混同しないように注意しなければなりません。その会計の分別を行うのもCRCの役割です。

(5) 有害事象(AE)・重篤な有害事象(SEA)発生時の対応

治験実施中に被験者に起きた、好ましくない症状を有害事象と言います。この際、治験薬との因果関係の有無は関係ありません。有害事象を把握したら24時間以内に、医師に報告書の作成を依頼します。

(6) 被験者の相談窓口業務

被験者は、まだ市販されていない薬を服用します。酷な言い方をすれば、新薬の実験台になっている側面もあるわけです。その心理的な不安やストレスは相当なものでしょう。特に、今まで被験者さんが服用していた薬では出ていなかった副作用が出たときの患者さんの動揺は、計り知れないものが有ります。

そんな被験者のメンタルケアもCRCの役割です。その点でも、患者心理を理解し日常的に患者の心をケアしてきた看護師さんは、CRCとして重宝されているのです。

4治験実施後の業務

治験が終わってもCRCの業務はまだ続きます。むしろ、ここが腕の見せ所でもあります。

(1)症例報告書及び治験終了報告書の作成

全被験者の対応が終わったら、症例報告書を作成します。それが終わると、医師が治験終了報告書を作成しますので、CRCはその作成の補助・確認が役割になります。

(2) 製薬会社や規制当局の監査対応

治験の全にって伊賀修了すると、規制当局の監査が入ります。監査は一日がかりで行われ、基本的にはCRCが付き添い、必要な資料の提供や説明を行ったり、担当医師を取り次いだりします。

きにゃこ

一つの治験は数か月から、長いものだと数年がかりのものも有ります。CRCは基本的に担当する治験の全工程に関わりますので、一つ一つの治験が、CRCにとっても一大プロジェクトになります。実際開発に携わったわけではないのですが、有効性・安全性が高いデータが出たときは、CRCもやはり嬉しいものです♪

このように、治験の実施の決定から準備、終了後の報告や監査対応まで、CRCは治験スケジュールのほぼすべてに関わりまのです。

治験コーディネーター(CRC)のやりがい

友人のベテランCRCが「この仕事は治験の意義を感じられるようになるとやりがいと責任感を持って取り組めるようになる。それまでの新人期間を耐えられるかだね。その前に辞めちゃう人が多い」と言っていました。

自身が関わった治験薬が世に出るのも数年~10年以上かかることもあり、自身のやっていることの成果がすぐに実感しにくいのは確かでしょう。加えて病院の先生が面倒くさそうに対応されると、不快な気持ちにもなるかもしれません(治験は病院にとっては大きな利益になりますが、担当する勤務医の先生にとっては通常業務にさらなる負担が加わるだけで疎まれることが多いです)

しかし、そういったことを乗り越えた先には、看護師とはまた違った大きなやりがいを感じられるお仕事です。よく聞かれるCRCのやりがいを紹介致します。

1治験自体の社会的意義

治験は各関係当事者にとって次のような意義が有ります。
1製薬会社→新薬の開発に必要不可欠な手順、治験無くして企業活動を続けられない
2医療機関→新薬の詳細な情報を得られる。新薬開発に携わる社会貢献に繋がる
3患者→治療の選択肢が増える・治療による経済的な負担が軽減できる

また、社会全体にとっても、新薬が認可されれば、その薬で多くの命が救われたり、沢山の方の苦しみを軽減できる可能性が有ります。看護師さんは目の前にいる一人一人の患者さんと向き合いますが、CRCは、現在の薬が奏功せず苦しんでいる多くの患者を助けられる可能性を秘めた、同じように有意義な仕事なのです。
※勿論どんな意義よりも、患者さんの安全第一がどんな治験においても揺るぎない第一優先事項であることは忘れてはいけません!

2医学的知識を活かせ、最新の医学的知識にも触れられる

CRCは、ときに看護師さんよりも深い医学的知識が要求されることもあります。例えば有害事象が発生したとき、その原因が治験薬なのか患者さんの元の疾患にあるのかの判断には、疾患が引き起こす症状の詳細から発生のメカニズムまで、深い知識が求められるからです。

また、予め発生が予想される有害事象の種類を予測するためにも、薬理学・生理学などの知識は必須です。逆に言えばそのような最新の医学情報に触れられる点も魅力で、勉強熱心で研究心・探求心が強い看護師さんは治験の世界に身を置くことで強いやりがいを感じられるかもしれません。医師も、「目の前の一人の患者さんを救う臨床の道より、未来の数万人の患者さんを救えることにやりがいを感じる」と研究職に就く人も居ますよね。看護師さんにとって、CRCはそのような道の一つかもしれません。

それでもCRCにやりがいを感じられなかった看護師さんへ

CRCは退職率が高いです。特に看護師さんや臨床検査技師さんなど、医療業界から転身した方は1.2年で辞めてしまう人が多いのです。確かに、CRCは最初は覚えなくてはいけない規則やルールも膨大です。薬事法やGCP省令など法律を読み込み、そこから法律を各事例に当てはめて適用したり、正否を確認する判断力や理解力も要求されます。デスクワーク中心で足を棒にして病室とナースステーションを行き来していた看護師時代とのギャップに戸惑うこともあるでしょう。

特に、看護師さんは「看護師は大変」という気持ちが強く、逆に言えば「看護師を辞めて違う業種に転職すればもっと楽に働ける」という気持ちを持って転職に臨む人も居ます。

しかし、どんな仕事でもはじめは苦労が多く、やりがいを感じられるまでには時間が掛かりるものです。大変だという理由で仕事を辞めた人で、転職先で成功する確率は非常に低いものです。昔からよく言われるように、「3年は頑張る」という気持ちを持ってください。

また、SMOは一般企業です。一般企業は病院以上に個々の経営理念や社風、社内の雰囲気や人間関係に至るまで、あらゆる面で会社による差が大きいです。規模も、「EP綜合」「サイトサポート・インスティテュート」と言った大企業から、社員数一桁のこじんまりした会社まで様々です。最初に務めたSMOが合わなくても、他社のCRC業務は肌に合うかもしれません。せっかく一念発起して新しい道に踏み出したのですから、「思っていた業務と違った」とすぐに判断せずに、もう一社だけでも、CRC業務を経験してから判断して欲しいと思います。

治験コーディネーター(CRC)の給料、福利厚生や勤務形態は?

1給料・手当

お給料

2022年6月現在の求人を確認すると、治験コーディネーターの転職初年度の平均年収は380万円程度が相場になります。ただ、初任給が高く上昇率が低い看護師とは対照的に、初任給は(中途採用でも)そこまで高くなくても、実績を積めばどんどん昇給していくのがCRCの特徴です。
ただ、SMOで働く場合、「あくまで会社による」のが正直なところです。ただ、大企業ほど高いというわけでなく、少数精鋭で高い実績を残している社員十数名のSMOが、平均年収700万円なんてところもございます!
院内CRCの場合は、病院の規模に左右され、看護師給与が高いところはCRCの給与も高く、低いところはCRCも低いと連動していることが多いです。

手当は、日勤のみになりますので夜勤手当がなくなります。しかし福利厚生の手当ては看護師より手厚い場合が多いです。
また、看護師時代は実績の評価がしずらく、年功序列的な昇給制度だったかと思いますが、CRCの世界は実力差が如実に出て、数字として表れます。そのため、実績や能力が正当に評価されます。そのような評価制度も、看護師さんにとっては新鮮で、モチベーションになるのではないでしょうか。

2勤務形態

看護師さんは社員でも病院によっては夜勤メイン、日勤のみ、二交代制、三交代制など、勤務時間を選べたり、子育て期間はパート勤務にしたり、また正社員に戻ったりと、フレキシブルに自身の働き方を選択することができます(そのためには職場を変えざるを得ないこともありますが)

一方、CRCは「日勤土日休みの正社員」のみです。夜勤もパート勤務もほぼ有りませんので、働き方の選択肢はかなり狭くなります。(派遣会社のバイト勤務は有りますが、条件はあまりよくありません)更に、看護師さんは売り手市場(応募人数より募集人数の方が多く、転職する側が有利)ですが、CRCは思いっきり買い手市場(募集人数より応募人数の方が多く、企業側有利)です。一端会社を離れると、またCRCとして復帰できる保証もありません。更に更に、じゃあとりあえずアルバイトで、、、と思っても、実はアルバイトの募集は正社員よりさらに少ないのです💦

ですので、CRCで生きていきたいのであれば、
1看護師時代のようなフレキシブルな勤務形態は望めないこと
2転職市場は看護師時代のような売り手市場ではないこと
の二点は覚悟しておきましょう。

治験コーディネーター(CRC)のキャリアや資格の考え方

1CRCの昇進は会社次第!独立組は億り人も?

CRCは会社員です。ですので一般的にはキャリアアップ=昇進です。主任になり、課長になり、部長になり、と役職を上げていくのが基本的なキャリアアップです。

日本はまだまだ年功序列の企業が多いですが、SMOは能力が優先される印象があります。ただ、会社によっては「中途採用だとそもそも部長クラスにはなれない」「全国転勤可じゃないと出世は出来ない」など独自のルールが有るところもありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

ちなみに、中途採用の場合、待遇は非公開のことが多いです。それは、年齢やキャリア、能力によって個々人の給与や待遇が決まるからです。決して隠している=ブラックなわけではありません。ですが、面接中の質問で待遇について聞くのは印象が良くありません。ですので、出世のルールや待遇については、「内定をもらってから、入社前に」確認するようにしましょう。

また、ごく一部ではありますが、経験を積んで自らSMOを創設し独立するCRCもおります。業界の仕組みを理解し、あなたが重ねた実績を信頼し、仕事を依頼してくれる製薬会社が有るという自信があるのなら、独立して億り人を目指す道もございます(知人のCRCも、13年間務めたSMOを退社、独立し、現在年商1億円を達成しています!)

2CRCに資格は必要か

さて、CRC同士が酒を飲みだすと「認定資格は必要か」論争が勃発することが有ります(笑)
CRCには

  • 日本SMO協会公認CRC
  • 2日本臨床薬理学会認定CRC
  • 3SoCRA認定CRC
  • 4SMONA公認CRC
  • 5上級臨床研究コーディネーター

など複数の資格が有りますが、いずれも民間資格で、資格に対する評価も様々です。
CRCさんも、
「うちの会社は専門特化してるし、担当する業務も分かれているから、包括的な知識を要求されるこういうCRCの認定資格が実務で有用かは疑問がある」
と仰る人も居れば
「うちの会社では持っているだけで手当が出えるから取得を目指している。認定CRCが多いSMOに依頼する製薬会社が多いと聞くし、会社のためにも取っておくべきじゃないか」
と仰る人もおり、資格の必要性は「所属する会社次第」かもしれません。

ただ、資格はそれ自体が主催団体の一つのビジネスでもあります。例えば日本SMO協会も、協会が主催する有料研修の受講を公認CRCの受験要件にしていますし、その受験料も1万円以上かかります。受かった後の公認手数料も5,000円掛かります。それが勿体ないというのではなく、果たしてこの資格は本当に自分のために(一人一人のCRCのために)作られているのだろうか、協会のビジネスとしての側面が強いのではないか、そういう視点で資格の価値を判断する視点も大切です。

少なくとも、個人的にはCRCとしてのスキルは日々の業務や自学自習で向上させることができますので、公認CRCだから優秀ということは無いと感じています。

治験コーディネーター(CRC)に向いているのはどんな看護師?

1看護師以外の学問や一般教養に関心が深い看護師さん

ビジネスパーソンとしての側面もあるCRCの業務には、経済や社会、法律に関する知識やそれを学ぶための素養、いわゆる一般教養が必要になります。看護師になるための勉強しかしてこなかった方は、CRCになってからの研修業務でついていけずに戸惑うことが多いです。実際、せっかくなったCRCを1.2年で辞めてしまう看護師さんは、薬事法やGCP省令の細かい規則の読解についていけなかった方や、CRCのビジネスパーソンとしての側面に関心を持てなかった看護師さんが多いのです。ですから、そもそも大学時代に法律の授業受けて興味ありました、ですとか、看護師時代から毎日ニュース見て経済や社会情勢に関心が有りました、という看護師さんがCRCには向いているでしょう。

2(看護師以外の)社会経験が有る看護師さん

先述のように、CRCは営業マン(ウーマン)や交渉人の一面もありますので、相応のビジネスマナーも必要になります。しかし病棟の看護師業務は一般的なビジネスの世界とは無縁、名刺のやり取りすらしたことが無い看護師さんが多いのではないでしょうか。とはいえ、あくまで看護師からCRCへの転身は中途採用になりますから、新卒と一緒に改めてビジネスマナーの研修を受ける機会は与えられないでしょう。転職活動をする前に本や動画などでマネーを独学することも可能ですが、実戦の経験が薄いとどこかでボロが出るもの。

企業にとっては、取引先に「おたくの社員さんマナーがなってないね!どういう教育してるんだ!」と言われる事態は避けたいところです。特に日常的に医師と面会する製薬会社さんでは、マナー教育は非常にかっちりしていますので、こちらも相応のマナーで対さないといけません。その点、看護師以外の社会経験がある方は、(上記1の観点の他に)ビジネスマナーの点でも、CRC転職に有利に働くでしょう。

3PC業務(デスクワーク)や数字に苦手意識が無い看護師さん

PC業務

CRCの業務は半分がデスクワークです。看護師時代に体位変換などの力仕事で腰を痛めたり、夜勤が体力的にしんどかったという方は、綺麗なオフィスでのデスクワークは魅力的に映るでしょう。

一方、PCでの文書や資料作成業務も多いですし、数字の羅列とにらめっこすることもあります。ですので、PC業務や数字自体に苦手意識が有ると、CRC業務は最初つらく感じるかもしれません。

また、先述のように、法律や省令を読み込んで目の前で起きている事象と照らし合わせたり、カルテスクリーニングをしたり、何かと頭を使う業務です。看護師時代に病棟とナースステーションを何十回と往復したり、命に関わるインシデントを起こさないよう気を張っていた看護師時代とは、疲れの種類が違います。それぞれに大変さは有りますが、そもそもデスクワークが苦手な方は、慣れるのに時間が掛かるかもしれません。苦手意識が有る方は、慣れるまで辛抱できるかが勝負です。

4煩雑な人間関係に苦手意識が有る看護師さん

病棟勤務は複雑な人間関係が交差します。基本的に独立業務になるCRCはそのような人間関係からは解放されます。ですので、深すぎる人間関係を煩わしく感じる看護師さんはCRCのあっさりした人間関係は好みかもしれません。

勿論CRCも人と接する仕事であることに変わりはありませんが、被験者さんも、医師も、製薬会社の担当者さんも、基本的に毎日顔を合わせるような深い関係を築くわけではありません。同じ医療機関で次の治験を行う際も、担当医師は変わっていることが多いです。苦手な人は出てくるでしょうが、病棟のお局と違い、週一度程度かつ数か月の付き合いだと思えば、割り切れるものです。

また、SMOで勤務する場合、年上の医師や看護師と接するときも基本的には主従関係ではなく外部の人間として接します。「内弁慶の外地蔵」という言葉が有るように、外部の人間にそこまで横柄な態度を取る人間はごく少数でしょう。
人間関係に悩みたくない方は、(特にSMOの)CRCは良い選択肢になるでしょう。

5夜勤なし!かつ暦通りの勤務を希望する看護師さん

看護師さんは働き口も多く引く手あまたです。ですから、働き方も
・子育ての時期はパート勤務
・ひと段落したらまた正社員でばりばり
・夜勤が辛くなる年頃になったら、日勤のみに移行
と、自身のライフスタイルやキャリアに合わせて様々な働き方を選択することができます。

しかし、CRCは基本的に日勤の社員勤務のみです。パートの選択肢はほぼありませんし、夜勤で稼ぎたいと思っても夜勤のCRCの求人もまずありません(CRAであれば、泊り業務で手当がつくことも多々あります)

看護師に戻るという選択肢は有りますが、生涯CRC!と心に決めた場合、「生涯日勤・暦通りの社員勤務」が原則になりますので、覚悟が必要です。逆に言えば、日勤で暦通りの勤務を続けたいという看護師さんは、CRCはその希望を叶えられる就職先と言えます。

6正義感が強く細かい点も妥協せず取り組める看護師さん

製薬会社も医療機関もCRCも、治験で得られる臨床データの成績は良いに越したことは有りません。ですから、良い治験データを得たいという同じ目標を持った仲間です。逆に言えば、ともすればそのデータが仲間内で改ざんされてしまう可能性をはらんでいます。

しかし、副作用を矮小化したり、有効性を強調するような改ざんが行われたデータが提出され、治験薬が承認された場合、それによって世に出た新薬が、いつか重大な医療事故を引き起こしかねません

積極的な改ざん意図が無かったとしても、「このくらいなら大丈夫だろう」という気の緩みすら、CRCには絶対に許されません。例えば、生物学的同等性試験では、薬の摂取後の採血タイミングは秒単位で管理されます。3時間後の採血は、あくまでも180分00秒後が基準です。結果的にずれてしまうことは有りますが、初めから2.3分ずれてもいいだろうという姿勢で臨むことは、絶対に許されないのです。

どんな小さなミス、ズレでさえ見逃さず、不正を断固として許さない強い姿勢がCRCには求められます。

治験コーディネーター(CRC)になるには?

治験コーディネーターは看護師さんに人気のある転職先です。看護師さんほどでないにせよ、求人も随時行われており、当サイトで紹介している他の業務と比べても、求人を探すハードルは低いお仕事です。

ですが、他と比べてもライバルが強力なのが特徴です。看護師さんはCRC全体の2~3割に過ぎず、ガッチガチのビジネスパーソンや薬剤師さんに臨床検査技師さんなど、他の医療職者相手に採用試験を勝ち抜かなくてはいけません。

ここでは、名だたる猛者たちに勝つための方法を伝授致します!

治験コーディネーター求人の探し方

1一般求人媒体で探す

CRCはそれほど珍しい業務ではないので、一般の求人サイトでも掲載されています。ただ、CRCは社員の雇用がほとんどなので、一般の求人サイトを利用する際は、タウンワークなどアルバイトメインの媒体より、はたらいくやエン転職、リクナビネクストのような、正社員希望の転職者向け媒体で探すと良いでしょう。

一般求人誌にしか求人を掲載していないSMOの求人は、看護師転職サイトや治験専門の転職サイトを利用した場合と比べ、医療系の資格が無い方の応募が多いのが特徴です。

ですから、一般求人経由で看護師さんが応募してくれるとありがたがられます(看護師専門転職サイトは、手数料がびっくりするほど高いからです!笑)

また、看護師さんは転職サイトに登録して転職活動を行うのが一般的ですから、一般求人サイトまでチェックしていない可能性が高いです。その分、一般求人サイトに載っているCRC求人は、同職のライバルが少なく、狙い目でもあります。

ただ、一般企業は、病院以上に就業規則や企業理念・社員の働き方や業務内容に至るまで、企業差が大きいです。ですので、一般求人サイトの情報だけで、その企業で自身の求める働き方が実現できるかを判断するのは難しいと思います。

また、自身が看護師として経験してきた領域でCRCとしても働きたいと思った場合、一般求人誌ではそこまで多くの情報は載っていませんから、応募先企業の治験実績にその領域が含まれているか自身で確認する必要があります。

2看護師転職サイトで探す

CRCの2~3割は看護師ですので、看護師転職サイトでCRCの求人紹介を依頼することは可能です。特に院内CRCは看護師転職サイトに紹介依頼を出している病院が多いです。そして、看護師転職サイトの担当者は、治験自体には詳しくないですが、病院自体の情報は豊富に持っています。その点は、次に紹介する治験専門の転職サイトに勝るところです。

ですので、院内CRCとして働きたい、そして院内CRCがどんな業務を行うかについてはイメージが付いていて、後は病院の雰囲気や人間関係、待遇などの情報で就職先を選びたいという方は、看護師転職サイト,特に
看護roo!
マイナビ看護師
看護のお仕事
など大手への登録をお勧めします。

3治験事務員専門の転職サイトで探す

CRCやCRA、治験事務員などの求人に特化した転職サイトから求人を探す方法もあります。SMOだけでなく院内CRCの情報も多く掲載されています。SMOへの就職と院内CRCの両にらみで考えている人は、こちらに登録すると良いでしょう。

何と言っても、治験業界に詳しいコーディネーターが相談に乗ってくれることが一番の魅力です。そもそもCRCになるか、看護師を続けるか、進路を迷ってる方は、登録してコーディネーターの話を聞くと良いでしょう。ただ、治験専門転職サイトの担当者は、あなたをSMOや病院に紹介してCRCやCRAとして働いてもらうのが仕事です。ですから、CRCの良い点や魅力ばかりを伝えられ、悪い点は隠されてしまう可能性も有ります。

ですので、彼らの情報を有益なものにするためには、あなた自身が一歩引いて、なんでも鵜呑みするのではなく、冷静に判断することが必要になります。

CRC採用試験の実際と、採用を勝ち取る方法は?

1履歴書・職務経歴書の書き方

履歴書の書き方

看護師さんの転職は、ここ数十年ずっと売り手市場が続いています。ですから、看護師さんの中には、転職活動をするときも特別な対策はしなかったという方もいらっしゃいます。実際私も何百人と看護師さんの面接をしていますが、「受かるのは当たり前。ここで働くかどうか、私が病院を選ぶために面接を受けにきてるのよ」という態度で受けに来る方も残念ながらいらっしゃいます💦

しかし、少なくともCRCを目指すのであればそんな甘い考えでは到底合格しません。CRCのライバルは看護師だけでなく薬剤師や臨床検査技師、それに食う食われるの世界で揉まれてきたビジネスパーソンが相手です。
綿密な対策を立ててから応募しましょう。

履歴書で最も大切なのは志望動機です。そして多くの方が、志望動機をまともに書けていません。

例えば、【医療機関と製薬会社を繋ぎ、新薬の開発に関わる治験コーディネーターという仕事に興味を持ったからです】

この志望動機は、残念ながら0点、何も言っていないのと同じです。あなたはCRCの志望動機を書いているのです。つまり書くべき志望動機は「なぜCRCに興味を持ったのか」です。先の回答は、それに対して「CRCに興味を持ったからです」と同義反復(トートロジーと言います)をしているだけなのです。

私は看護学生の生徒たちには「トートロジーにならない志望動機を書くためには、まず「なぜ?」を三回繰り返そう」と指導しています。
1なぜ応募したか→CRCになりたいから
2なぜCRCになりたいか→新薬の開発に興味を持ったから
3なぜ新薬の開発に興味を持ったか→今の医学では救うことができない患者さんを診て無力感に襲われたことが有ったから

これで、トートロジーは避けることが出来ました。多くの看護師さんが書く志望動機は、1で止まっていたのです。

まだ終わりではありません。志望動機にはもう一点、「CRC業務ができる会社(病院)は数多くある中で、なぜ御社を選んだのか」を書かなくてはいけません。

なぜなら「多くのライバル企業ではなくうちの会社を選んでくれた理由」は、企業にとって最も聞きたい答えだからです。しかし、これも多くの看護師さんの履歴書から抜け落ちてしまっているのが実際です。

では、どのように書けばよいか。大切なのは、「なるほど、それは確かにウチを選ぶ理由になるね、しっかり研究してきたんだな」とアピールできる内容にすることです。それが企業(病院)にとっても強みとして感じている要素であれば尚良いです。

コツは、特徴を重ねることです。一つの特徴だけでは、「それなら他社でもいいのでは?」とか「あまり調べて無いのかな?」と思われてしまいます。そもそも、「この会社にしかないような特徴」なんて中々あるものではありませんから。ですから、いくつかの特徴を複合させて、御社じゃないといけない理由を作るのです。

例えば、
「御社はSMOの中でも婦人科系の治験を多く実施しており、看護師の割合も多く、かつ時短勤務制度が有り子育てをしながらでも働きやすい点に魅力を感じました。私がこれまで婦人科で経験した知識を活かせ、看護師の先輩にキャリアの相談もでき、かつ社員想いの社風であると感じ、御社を第一志望に考えております」と書くのです。

こうすると、採用担当者も
婦人科系の治験が多いところはB社もC社もD社もだな。でも看護師の割合が多いとなるとC社、D社が消えるか。おー、去年から導入した時短勤務制度!よく目をつけてくれた、確かにこの特徴を全部満たすのはうちだけだ、良く調べてるな)と感心されるのです。

まとめると、「看護師として臨床の現場に身を置く中で、今の医学では救うことができない患者さんを診て無力感に襲われたことが何度もありました。もっとこの患者さんに合う薬が有れば、治ったかもしれない、そう考えるうちに、新薬の開発に携わるCRCでの業務に関心を持つようになりました。また、御社は治験事業者の中でも婦人科系の治験を多く実施しており、看護師の割合も多く、かつ時短勤務制度が有り子育てをしながらでも働きやすい点に魅力を感じました。私がこれまで婦人科で経験した知識を活かせ、看護師の先輩にキャリアの相談もでき、かつ社員想いの社風であると感じ、御社を第一志望に考えております」

後は、この志望動機を面接で語るときのために、具体的なエピソードを頭の中で用意しておけばOKです(エピソードは、履歴書には書かなくて良いです)

志望動機を書く際は「(トートロジーにならないような)CRCになりたい理由」「御社を選んだ理由」の二点に、必ず言及するようにしましょう。

2第一印象作り

面接では第一印象もとっても大切。特に看護師さんは私服姿の看護師さんを見ても見る人が見れば職業が分かると言われるほど、特徴的な雰囲気・オーラのようなものがあると言います。CRCは看護師資格は活かせると言っても一企業です。医療業界から全く離れるわけでないにせよ、看護師としてでなくビジネスパーソンとしての顔に変えていかなくてはいけません。

中でも、「スーツ姿がびしっと着慣れて見えること」と「穏やかな表情」の二点は看護師上がりのCRCさんの第一印象を特に作用する点です。

(1)スーツ姿に「慣れ」感を!

CRCになると決めた日からは、可能な限りスーツを着て外出してください。皆さんも新人看護師のナース服姿や研修医の白衣姿を見て、なんか頼りない印象を抱いたのではないでしょうか。ビジネスマンも、スーツ姿を見れば「この人は出来るな」「この子はまだまだスーツに着られているな」と分かるものです。面接は第一印象が勝負ですから、面接までにスーツを着こなして、出来る人のオーラを纏いたいものです。

(2)柔らかい表情で好感度UP!

緊張感ある職場で長く勤めていた看護師さんは表情が強張ってしまっている方も中には、、。CRCは営業職の側面もあり、第一印象はとても重要です。被験者のメンタルケアも担当しますから、柔らかく穏やかな雰囲気が求められます。

また、約束の時間に来たのに医師の診察待ちで1時間待機、なんてこともありますから、そのあとでも笑顔で医師と接せられる我慢強さも必要です(笑)

面接でも、「この人我が強そうだなあ」と思われれるとマイナスしかありません。「人を見た目で判断するな」とよく言いますが、顔つきや表情はその人の生き方をよく表すものです。ずっと何かに不満を持ち誰かを怒鳴りつけて生きてきた人は、自然と眉間にしわが寄ってきますし、笑って過ごしてきた人は口角が上がってくるもの。

転職活動まで時間が有る場合は、今までムスッとして硬い表情で過ごしてきてしまったなあと自覚の有る方は、無理してでも笑顔で過ごす訓練をしましょう。そのうち自然な笑顔と柔和な表情、第一印象の好感度を手にすることができます。

3ライバルに打ち勝つ㊙面接術!

SMOの面接担当者が前職が看護師さんの面接をする際、特にチェックするのは以下の3点です。

CRC業務を理解したうえで面接に来ているか

職務内容、働き方、キャリア形成、あらゆる点で看護師の仕事とは全く異なります。ただ「日勤しかなくて楽そうだから」「力仕事ないから」「先輩が転職して楽しそう」などの曖昧な理由で転職した方は、大抵1,2年で辞めてしまいます。そして、企業にとって、新人にすぐ辞められるのはとても大きなダメージです。きちんとCRC業務を理解したうえで面接に来ていることを伝えられると、面接官も安心しますし、とても良いアピールになります。

ビジネスマナーや一般教養を身につけているか

病院の中と外は、別次元です。それは看護師さんからすると「患者さんや友達は私たちの大変さを全然わかってくれない」というニュアンスで語られるかもしれませんが、外の世界に出ると、自分が外の世界への無知を思い知らされることになります。転職者は、勿論社会人経験者として見られます。新卒採用のようなビジネスマナー研修をしてくれるわけではありません。会社からすると、入社時から身につけていて当然です。しかし、看護師さんは身についていない人が多い。面接官も経験上そう思ってしまっています。ですから、面接の中で試されることもありますし、色眼鏡で見られることもあります。一般企業であるSMOを受ける看護師さんは、病院の世界の常識をいったん捨てて、新卒になったつもりでビジネスマナーの自己学習をしておきましょう。

コミュニケーション能力に問題はないか

良く誤解されますが、企業が求めるコミュニケーション能力とは、人見知りしない~とか、楽しいお話ができる~などではありません。

相手の言ったことを正確に理解し、端的に伝える能力」です。

コミュニケーション能力がない人は
「一年間に何冊くらい本を読みますか?また、どんなジャンルの本を読みますか?」
と問われ、
「本は漫画しか読まなくて、、すみません」
などと、質問の意図を勝手に解釈して墓穴を掘ってしまいます。
漫画しか読まないのがどうかは別として
「ジャンルは漫画ですが、年間に100冊ほど読みます」
と答えていれば、
質問の内容に的確に答えられる人、という印象は残せたのです。

また、
「サスペンス小説はよく読みます。東野圭吾の小説なんかは、映画になることも多いので、映画をきっかけに読むことも多いです」
など、聞かれていないことに答えてしまうのも、〈コミュニケーション能力なし〉の烙印を押されます。

友人との会話なら上記で構いません。ですが、ビジネスで求められるコミュニケーション能力は「相手の言ったことを正確に理解し、端的に伝える能力」です。聞かれていることだけを答えればよいのです。
「サスペンス小説を、年に10冊ほど読みます」
これでいいのです。どんな作者が好きかも、読むきっかけも、相手は聞いていません。聞きたいのなら、あなたが答えた後に、向こうから話を広げて来ます。本当はそのあとに「そのジャンルのどんなところが好きですか?」と聞きたかったかもしれないのに、映画がきっかけで~などと言われてしまうと、相手は聞きたかった質問がしずらくなります。

相手がどの方向に話を広げたいか、面接ではその決定権は100%面接官に有るのです。

色々と脅してしまいましたが
1履歴書はCRCになりたい理由・会社を選んだ理由の二つをトートロジーにならないように書く
2第一印象をよくするために、普段からスーツの着なれと柔らかい表情を心掛ける
3面接では聞かれたこと(だけ)に、端的にこたえる

上記三点を抑えておけば、それだけで相当合格に近づくでしょう。そのうえで、より詳細な面接対策を知りたい方、履歴書や面接の回答例の添削希望の方は、公式LINEやメールなどでご相談下さい。なるべく早くお答え致します!

最後に

スーツ姿の看護師

以上CRCの業務内容を紹介致しました。私もクリニックで事務長兼院内CRCの立場です。CRC業務は最初は覚えることがたくさんありました。うちのクリニックは不眠症や高血圧などを対象とした治験で重篤な疾患は対象ではありませんでしたが、それでもいろんな薬を試しダメだった患者さんに新薬が奏功すると、とてもうれしく感じますし、新薬が世に出たときは、自分が関わった薬だと思うと何とも言えない充実感で溢れます。
看護師時代とは違った形で医療の世界に貢献するCRC、キャリアの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

今回の記事を読んでもわからないこと、相談したいことがあれば、お問い合わせよりご連絡ください。記事を書いているかっきーが直接回答いたします。

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