看護師の悩み【業務編】2位またインシデント!ミスばかりしてしまいつらい

ミスを慰める医師
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こんにちは!今回の記事は看護師さんの業務上の悩みで2位にランクインした「インシデント発生!いつもミスばかりしてしまい辛い」について、原因と対策を考えていきます。一口にミスと言っても、いくつかの種類があり、それぞれ原因と取るべき対策が異なります。個人のミスと思っていても実はチーム全体のミスであることもあります。ミスも悩みも、大切なのは未来に活かすことです。

【この記事を読むメリット】

  • ひとくくりに「ミス」と言ってきたものを、原因ごとに分類し、整理できるようになる!
  • 原因が分かれば、対策もわかる!(もう、ヒヤヒヤしながら過ごさなくていいんです)
  • あなたがどんな時にミスをしてしまうのか、自分の傾向が分かる!
  • チーム全体のミスに、個人でどう向き合えばいいか分かる!
  • 記事を読んでもわからないことああれば、個別に質問・相談できる!

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目次

看護師の悩み【業務編】2位またインシデント!ミスをなくす方法とは?

ミスをした時に大切なのは、繰り返さないこと。

でも、「ケアレスミスが多いのは子供のころからで、どう直せばいいのかわからないんです。いつも気を付けよう気を付けようと思っているんですが、、」

そのように、どう対策していいかわからない!という声を多く聞きます。ミスは細かく分析することが大切です。「ケアレスミス」とひとくくりにせず、原因を細かく整理することから始めましょう。

ミスは分析して整理すること、そして自分の傾向を知ることで、必ず減らすことが出来ますよ♪

ミスの原因を整理しましょう!過去の医療ミス事例も

特に看護師さんが業務中にしてしまうミスはどんなものが有るでしょうか。

過去に実際に起きた重大ミスを見てみると、

  • インスリン過剰投与(本来投与すべき量の10倍!)で患者さんが死亡(2016年、国立大学)
  • 安全柵の確認不足で3歳の患者がベットから転落、意識不明となり、その後死亡(1989年、大学病院)
  • 入れ歯をしない状態での食事→誤嚥による窒息で意識不明、その後死亡(2004年、県立医療センター)
  • 注射器による誤薬点滴で患者さんが死亡(1999年、都立病院)

など、看護師さんのミスで患者さんが無くなった例もあり、上記の事例はいずれも病院及び看護師さん本人も禁固刑などの刑事罰や、数百万~数千万円の損害賠償が科せられています。

このような死亡事故につながりかねないミスは実際はかなり頻繁に起きていると言います。周囲の誰かや患者さん本人が気付いたり、幸運にも不幸な結果が起きなかっただけの場合もあります。

なお、医療事故の当事者はその70%以上が看護師です。医師や技師、療法士など他の医療者より圧倒的に多いのが現状です。勿論看護師さんの数自体が他の職種に比べ多いこともありますが、患者さんと接する回数の多さや非医療行為のお世話の際にミスが多くなるなど、納得のいく理由があります。決して、他の医療者に比べ不注意なわけではないでしょう。

しかし、決して他人ごとではないこれらのミス、防ぐためには何よりもまず原因を分析することです。

ケアレスミスの5大原因!

人が無意識的にしてしまうミスの原因は、大きく分けて5つに分かれます。

  1. 未知
  2. 無知
  3. 誤判断
  4. 不注意
  5. 手順の不順守

未知によるミス(インシデント)の分析

完全に初見なことだけでなく、本や研修では学んだけど、実際に一人で行うのは初めてという業務によるミスも未知にあたります。未知を更に分析すると、

  • 「初めてだけどきっとできるだろう」という【慢心】や【油断】からくる場合
  • 「研修で教わったのに、出来ないなんて言えない」と、叱られる【恐怖】や出来るはずという【プレッシャー】から、未知のことを確信の無い手順や操作で行ってしまう場合
  • (経験のある似たような状況と勘違いし)経験が有ると【思い込んで】行ってしまう場合

が有ります。

対策は、シンプルに、はじめてやることは先輩に聞く、付き添ってもらうことです。

そんなことわかってるけど、聞いたら叱られるもん!→ミスを起こしてしまったら、叱られる以上の恐怖が待っています。

先輩には他の業務が有るし、聞く時間なんてない!→ミスをした方が、よほどその後の手間が増えますよ。

多くの病院では人手不足、時間不足ですが、だからと言って未知のことを一人でやらせることが「仕方ない」で片づけられるはずがありません。未知のことに対し、取り組む前に手順を確認するのは、むしろ義務だと思って下さい。

無知によるミス(インシデント)の分析

無知によるインシデントには、経験はあったとしても、知識が欠如していることにより発生します。

無知を自覚している場合は、むしろインシデントは起きにくいです。先輩に助けを求める、他の看護師に託すなど対策が取れるからです。

難しいのは、知識が欠如している場合、【自身が無知であることを分かっていない場合が有る】ということです。

例えば、小さい子供は、赤信号は渡っちゃダメ!ということを知りません。なので、目を離すと何の悪気もなく渡ろうとします。

無知だと、善悪や正誤の判断が出来ないのです。

無知は未知と異なり、「本来知っていて当然、勉強不足!」と断罪される可能性もあるでしょう。しかし、ミスを起こすよりはずっとましです。反省の態度を示し、次に当然のように一人で出来るように勉強をする、取り返すには、それしかありません。

誤判断によるミス(インシデント)の分析

これは、経験や知識はあったけど、判断を誤った場合です。

次に見る不注意と異なり、注意はしていたのに起こってしまうミスを指します。

多くの場合、疲れが溜まっていたり、メンタルが病んでいる時に起こります。

二刀流の野球選手、大谷翔平さんは、試合後チームメイトが談笑していたり、外食に出かけるときも、

彼は1人すぐ帰宅し、食事や入浴、ストレッチなどのケアを済ませ、1分でも多く寝るようです。

どんなに忙しい看護師さんでも、趣味に励んだり、ネットサーフィンする時間はあるはず。もちろん普段はそれでいいでしょう。

ですが、集中していたはずなのに誤判断をしたと思ったら、危険のサイン。

一度趣味やネットサーフィンの時間を削り、1分でも多く眠ることを心掛けてみてください。

手順の不順守によるミス(インシデント)の分析

ルールを守らなかったことによるインシデントです。このルールとは、看護技術だけでなく、病棟のルールや医師や上司からの指示を含みます。

意図的に間違うことはありませんが、多くのルール・手順が頭の中でごっちゃになってしまい、順序を間違ってしまう事うことが多いです。

このミスをしてしまう人と、しない人では、頭の中に記憶をとどめる際の手段が、ちょっと異なるようです。

手順のミスをしない(手順を整理できている)看護師さんは、手順を頭の中で矢印でつないで図式化したり、樹形図にし手記憶しています。

一方、手順ミスをしてしまう看護師さんは、手順を文章で覚えようとしています。「まず〇〇をして、次に××、最後に△△、、」という風に。

人間は、実は助詞を覚えるのが苦手です。「~して」「~で」「~が」などですね。逆に、記号の記憶は得意です!

ですから、「〇〇→××→△△」と助詞を記号に置き換えて頭の中で留めておくだけで、頭の中はだいぶクリアーになり、手順のミスを防げるようになります。

ぜひ試してみてください♪

不注意によるミス(インシデント)の分析

不注意によるインシデントは、心も体も元気なのに、頭の中が業務に集中できていなくて起こしてしまうミスを指します。

シンプルにぼーっとしていたり、嬉しいことが有って舞い上がっていたり、勤務後の予定に気持ちが行ってしまったり、逆に叱られたことを引きずっていたりと、心が整っていない事によるインシデントです。

実は、看護師さんのミスのうち、約半数が、こちらに該当します。ですから、対策もちょっと詳しく述べます。

不注意によるミスを防ぐ方法➀ケアレスミスの傾向を知る

人の脳には、それぞれ決まった癖があります。

間違いを犯してしまうとき、ミスしてしまうときにも、人それぞれ傾向があるのです。

普段はしっかりしているのに車の運転の時だけぼーっとしてしまう人や、朝は強いのに夕方頃になると決まって注意力が散漫になってしまう人、運動をして気分がリフレッシュする人もいれば、疲れて眠くなってしまう人も。

不注意によるミスを減らすためには、自分がどんな脳の傾向を持っているのか、知ることです。

ケアレスミスをしてしまったら、ミスをした時間帯や前後の行動を記録しておきましょう。

記録がたまってくると、自分がどんな時にミスをしているのか、傾向に気付くはずです。

気付く(脳が自覚する)だけで、十分なミス抑止効果になります。

不注意によるミスを防ぐ方法②集中力UP!

不注意は、集中力の不足も原因になります。

そして、集中力を付けたければ、集中を持続できている人の真似をするのが一番です。

業務に集中できる人には「自分がどういう時に集中できるかを知っていて、その状況を意識的に作ることができる」という共通点が有ります。

集中力は脳の前頭前野というとこで生み出されます。ここは自我(わたしはわたし!)や意志(わたしがやらなきゃ!)の中枢なので、数秒間、集中しろと意識するだけである程度は高まります。スポ根ドラマで「集中!」とか書いて壁に貼ったり、浪人生が「合格!」と書いたはちまきを頭に巻きつけたりしますが、アレ、実は大正解なんです(笑)

とはいえ、脳はどんなに調子が良くても長時間使い続けるとワザと集中力を落とし、自分を守ろうとします(疲弊しきった時に身に危険が起きたらタイヘンだからです!)

その疲れやすさの波を集中力曲線と言い、非常に個人差の大きいものです。ですから、まずは自身の集中力曲線を知ることから始めましょう。

方法は簡単です。休みの日に、五分のタイマーを準備して何か適度に頭を使う作業をしてみて下さい。病院から出された課題をやったり、自己学習をするのと一石二鳥で良いと思います。5分のアラームがなったら、自分が今の5分間どれくらい集中してたかを5段階でチェックします。「今わたしキテたなあ」と思ったら5「気づいたら寝てた!」なら1です!1!(笑)

それを1時間繰り返します。更に何日間か繰り返し数日分のデータを取ってみて下さい。

そして、作成した集中力曲線から、集中タイプを診断します。徐々に集中が高まっていくパターンの人や、逆に尻切れトンボのように落ちていく人、ジグザグしている人。自分の集中タイプが分かってくるはずです。

そうして集中力が高い状態の自分と集中出来て無いときの自分を意識できるようになると、対策が立てられるようになります。

例えばいつも30分くらいで集中が下がってしまう人は、そこで意識的に休憩を挟みます。集中力対策の休憩は、10秒目を閉じて無になり、目を開けて「集中再開!」と意識するだけで十分な効果が有ります(合格ハチマキと同じように、集中は意識の問題なのです)。

そして、こうして集中を保ちなおす訓練を続けると、どのタイプの人も、次第に集中できる時間が長くなってきます。集中力は努力で身につけることが出来るのです。

集中力が付いてきたなと思ったら、また集中力曲線を測りなおしてみると良いでしょう。おそらく良い方向に変化がみられるはずですし、その良くなった曲線を基にまた集中力を保ちなおす訓練を続けると、集中を切らさず日々の業務に取り組め、ミスなく過ごせるようになるのではないでしょうか。

今回の記事では、個人に原因を求められるミスを見ていきました。

しかし、ミスの中には組織に原因が有るミスや、関係性(コミュニケーション)によるミスもあります。

それらのミスについてはまたいずれ記事に上げようと思っていますので、少々お待ちください♪

今回の記事を読んでもわからないこと、相談したいことがあれば、お問い合わせよりご連絡ください。記事を書いているかっきーが直接回答いたします。

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