経営者目線の看護師転職、転職サイトor自力就活どちらが良い?

メリットデメリット
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こんにちは!かっきーです。今回は医療機関の経営者側の考えが分かる私の経験をもとに、看護師さんの転職活動を考えていきます。特に、転職サイトを使った転職活動と、自力での転職活動はどちらがいいのか、その比較についても触れていきますので、どうぞご一読ください。

【この記事を読むメリット】

  • 転職を思い立ったときのスタートの切り方が分かる!
  • 病院がなぜ高いお金を払って転職サイトを利用するのか、病院のホンネが分かる!
  • 転職サイトを使う場合と自力転職のメリット・デメリットを比較できるので、あなたに最適な方法が見つかる!
  • 記事を読んでも分からないことがあれば個別で質問・相談できる!
目次

経営者目線の看護師転職、転職サイトor自力就活どちらが良い?

看護師さんの転職は、タウンワークやindeedなどの一般求人誌を利用して看護師を募集している病院を探す方法と、看護師専用の転職サイト(転職エージェント)を利用して希望条件を伝え、マッチする病院を紹介してもらう方法の2パターンがあります。

どちらが良いんですか?転職サイトは登録した方が良いんですか?という質問をよく受けますので、先に結論をお伝えします。よほど事情が無い限り、転職を考え始めたらまず登録しておくのが良いと思います。

転職サイトに紹介料を払うのは病院側で、看護師さんは無料で利用できますしね(笑)

その理由と、後は公平を期すために(?)独力で転職活動をするメリットにも触れていきます。

病院目線の、看護師転職サイトを使うメリット

看護師さんの研修

病院に看護師さんにとってのメリットを見ていく前に、そもそも病院は何故転職サイトに看護師さんの紹介を依頼するのか、ハローワークなどの公的機関やタウンワーク、indeedなどの一般求人誌ではなぜ不十分なのかについてお話しします。

1看護師さんを確実に採用できる!

最も大きな理由が、採用の確実性です。看護師さんは入れ替わりが激しく、400床を超えるような大きな病院だともう採用してない時期が無いんじゃないかというくらい常に募集を掛けています。早いところだと新卒採用と同じように4月の段階でもう翌年度の中途採用の人材の選考に入ったりしています。

それはなぜかというと、それだけ看護師さんを集めるのが難しいからです。

勿論、看護師資格が有れば誰でも良い!なんて選び方であれば何十人でも何百人でも集められうでしょうが、どんなに人手不足でも「この人なら!」という人材じゃなければ病院は看護師さんを採用しません。

人手不足だからと急場しのぎで病院の求める条件・基準に満たない人材を採用すると、長期的に大きなマイナスになることが経験上分かっているからです。

ですから、細かく病院の求める条件・重視するポイントを設定して採用活動をする必要が有ります。そうなると、何千人、何万人という看護師さんを抱えるエージェントさんに頼るのが最も確実なのです。

2エージェントに欲しい人材の希望条件を細かく設定出来る②まず一般求人サイトにはそこまで載せられない

3「人材のダブルチェック」が出来る

正直なところ、たった一日の面接でその人の人間性を判断することはとっても難しいです。ただでさえ面接はどうしても看護部長や総務課長など少人数の担当者だけで執り行うことになるので、他社の視点が人るでも多く欲しいもの。面接のときに好印象でも「あれ?面接のときはこんな人じゃなかったのに、、」と、その人の本質を見抜けず雇ってから後悔することが結構あります。

その点、既に看護師さんとのやり取りを重ね、こちらの知らない看護師さんの一面を知っているエージェントさんから助言を貰えることで、我々は「こんなはずじゃ」というリスクを大きく減らすことができます。

逆に言えば、看護師さんはエージェントさんへの対応も面接の一部と思って気を抜かずしっかりしておいた方が良いでしょう。特に(何かしら嫌な点が有って転職した気持ちはわかりますが)元居た病院の愚痴は避けるべきです。

こんなはずじゃ、、となる確率は低くなります。

4採用した看護師さんとの橋渡しになってくれる

どうしても院長や事務長だけで面接をすると、一つの視点だけで採用することになるので、「あれ?面接のときはこんな人じゃなかったのに、、」と、その人の本質を見抜けず雇ってから公開することが結構あります。その点、転職エージェント(クリニック側からすると求人を代理してもらうのでエージェントと呼ぶのが一般的ですが、看護師さんはサイト上から登録をするので、転職サイトと呼ぶのが一般的ですね)を通すと、彼らがこちらの要求にある程度近い看護師さんを紹介してくれるので、こんなはずじゃ、、となる確率はかなり低くはなります。

看護師転職サイトを利用する、看護師さん側のメリット

1条件に合う病院をマッチングしてくれる

転職サイトに登録すると、担当のエージェントから電話が来て、あなたの希望条件をヒアリングしてくれます(直接面談をしてヒアリングするエージェントも)。クリニックからも、どんな看護師さんに面接に来てほしいですか?と、希望人材の条件をヒアリングしているので「ふむふむ、AクリニックとBさんは合いそうだな」と、希望を踏まえた紹介をしてくれます。

2希望条件が適切かどうか判断してくれる

転職サイトに登録したのにずっと病院の案内が来ない場合、希望条件が高過ぎるもしくは条件が細かすぎる可能性が有ります。

エージェントさんによっては「この条件じゃ厳しそうだな」と思ってもしばらく様子を見る人もおりますので、自身の希望条件が他の看護師さんの希望や病院の条件と比較して適切なのかどうか聞いてみると良いでしょう。

なお、「実際に同い年の友人がその条件で働いてるから、私も」と高い条件を設定する看護師さんがいますが、そもそも年収や待遇面では、友人の意見や周りの看護師さんの意見は参考にするべきではありません。

なぜなら、例えば同じ看護師五年目でも、その病院で五年間働いている人と転職一年目の人を比べるのは間違いですし、友人がどのくらい残業して夜勤に入って何日間休日出勤をしたのかも分からないですよね?年収というのは同じ職場で同じ年目でも勤務状況で変わるものなのです。

また、多くの看護師さんは実際に財布に入ってくる額(手取りの額)で年収で話をしています。しかし、手取り年収は病院とは関係ない事情その人自身の事情によって大きく変わってきます。

例えば、前年度に産休などで休んでいたら住民税などが引かれませんから、今年の手取り給与は高くなります。逆に、奨学金が給与から天引きされて手取りが低くなっている人も居るでしょう。そこまで把握したうえで語ってくれればいいのですが、どうも看護師さん同士の話を聞いているとその辺をしっかり把握しないまま話しているような気がします。

ですから、待遇面においては、受け取る側の意見はあまり参考にしない方が無難です。病院側が提示した条件をしっかり把握している、エージェントさんの意見を参考にするべきです。

3履歴書・面接対策をしてもらえる

面接は、自分がいかに貴院に合う人間かをアピールすることが大切!

だから、受けるクリニックの情報取集もとっても重要です。だから、エージェントを通して、どんな人材をクリニック側が欲しがっているかを知れるのは、看護師さんにとっても大きなメリットが有ります。

面接は「私とあなたは求めているものや考えていることが同じですね、同じ方向を向いて歩いていけますね!」というアピールの場です。

あなたの長所→アピールしたいキャリアやスキルをやみくもにアピールするのではなく、病院が求めているものを知り、それにマッチしたものをクリニックが求めている人物像を知らずに自分、「私は優秀なんです、優しいんです、人の気持ちになれるんです!」とアピールしても、(うちの病院のこと知ろうとしないで自分のアピールばっかするコは、人の気持ちになれないんだろうなって)、、と見透かされますからご注意を!

※面接対策については下記の記事をご参照ください

4求人情報には載っていない病院の内部情報を得られる

看護師さんの転職理由の一位は、いつの時代も「人間関係」。お局と化した師長さんのパワハラや、いうことを聞かない後輩、なんか知らんけど突っかかってくる先輩、、女社会のドロドロした人間関係に嫌気がさす気持ちは、とってもよく分かります。私も700人以上の看護師さんから話を聞いてきましたが、病棟はクリニックの100倍くらい人間関係が難しそうです。

人間関係が嫌でクリニックに転職するんだから、転職先ではもう悩みは看護師としての業務に関することだけにしたいですよね。人間関係で余計なストレスを感じるのはコリゴリなはず。

だから、どんな人が働いてるか、自分と合いそうな人か、人間関係の情報は待遇と同じくらい重要です。でも、人間関係の情報は求人情報に掲載されないし、可視化されない。自力で転職するときはそこに踏み込めないまま、神頼み的に面接を受けることがほとんどです。

その点、看護師転職エージェントは、院長の人柄やどんなスタッフさんが働いているかのような内部事情を持っている可能性が高いので、面接前にじっくり院内人間関係の情報を仕入れ、吟味してから面接を受けるかどうか、検討することができます。これは個人的には転職エージェントを利用する最大のメリットだと思ってます!

5より良い勤務条件を引き出してくれる

新卒と違い、転職の場合、求人掲載情報(待遇など)はあくまで一例で、実際の条件は応募者の経験やスキル、年齢などの要素によって変わっていきます。明確な基準は有りません。ということは、勤務条件は実は交渉の余地が大いにあると言えます。

しかし、看護師さんの多くは交渉なんて学んでいませんし、何を材料にどのポイントをどう突けばよいのか見当もつかない方が多いと思います。

自分の要求ばかり伝えても、(Aさんグイグイ来るなぁ、でもBさんやCさんは同等のキャリア・スキルでもっと希望条件低いし面倒なこと言ってこないなあ、、Aさんグッバイ)と思われるのがオチです。

ですから、交渉はエージェントさんにお任せしましょう。転職サイトは看護師さんの年収の約3割が病院からいただく紹介料の相場です。つまり、看護師さんの勤務条件を良くすれば、その分転職サイトの報酬も増えるのです。ですから、勤務条件の引き上げに関しては看護師さんとエージェントさんはWinWinの関係に有ります。交渉を頼んで嫌な顔をされることはないでしょうし、エージェントさんを介すことで病院にもあなたが口うるさい看護師さんだと思われずに済みます(笑)

6勤務開始後のアフターフォローをしてくれる

これはクリニック側のメリットでもお伝えしましたね。エージェントさんによるアフターフォローはクリニック・看護師さん双方にとってありがたいサポートです。入職後~1か月の不安な時期は特にエージェントさんのケアが手厚いですから、困ったこと、わからないことがあれば存分に頼りましょう。

その後は、3か月置きに聞き取り調査や面談をしてフォローアップしてくれる転職サイトが多いです。言いたいことが言えず不満をため込みがちな看護師さんは、特にこの点を転職サイト利用のメリットと捉える方が多いですね。

きにゃこ

一番大変な入職後にケアを手厚くしてくれるなんてとっても優しいですね!頼りになる!

、、、そうだね!(実は転職サイトは看護師さんが1か月以内に辞めると病院からもらった紹介料も返金しなきゃいけなかったりするんだ、、だからすぐ辞めそうになったら必死で引き留めなきゃいけない!、、なんて事情も有るんだけどね💦笑)
※だから、数か月たっても手厚いケアを続けてくれるエージェントさんはホンモノだと思います!

自力で看護師求人を探し、アタックするメリット

電話をする転活中の看護師さん

では、自力で看護師求人を探す場合はどうでしょうか。メリットを見ていきましょう。なお、自力の場合もハローワークを使っての求人探しはあまりお勧めしません。タウンワークなどの一般求人誌を利用した方が良いでしょう。

なぜなら、ハローワークに載っている求人情報は非常に少なく、多くの場合給与(の幅)と勤務時間、年間の勤務日数のみです。病院の雰囲気や細かい福利厚生などは載っていないので、よくわからないまま応募したり問い合わせることになります。

そして、病院にとっては掲載にコストが掛からないので多くの病院がハローワークに求人を出しています。結果ものすごい数の(しかし有益な病院情報がほぼ載っていない)求人情報が溢れ、その中から自分に合った病院を絞るのは非常に手間が掛かります。

すると、転職活動自体面倒になって結局は転職サイトに登録するという二度手間パターンがとっても多いのです。

ですから、自力で探す場合も基本的には民間の求人誌を参考にしましょう。以下のメリットも、民間求人情報誌で転職活動をする場合を想定して書いています。

1良い求人に早い者勝ち出来る可能性がある

実は、転職エージェントに依頼するとクリニック側は雇った看護師さんの年収のだいたい30%程度を仲介料としてエージェントに支払わなければなりません。年収450万円の看護師さんを雇うと135万円の採用コストがかかるわけです。めちゃくちゃ高いですよねそれがタウンワークやindeedのような一般求人誌であれば一か月載せ続けても、5万円でおつりが来ます(笑)

ですから、クリニックにとっては待遇や職場環境に自信があれば公開求人で十分集まると目論んでエージェントに依頼しないことだってあるわけです。看護師さんは転職を決めたら多くの場合複数の転職サイトに登録しますので、それで安心してしまいます。

自分でタウンワークやindeedなどの看護師求人(公開求人と業界では呼びます)を見たりはなかなかしなくなります。ですので、タウンワークなどの一般求人誌に載ってる公開求人こそ、実は看護師さんにとってはライバルが少ない美味しい求人になる可能性が有るのです。

2一般求人から応募したライバルは準備不足な看護師さんが多い?

病院側からすると、やはりバックに転職サイトが付いていない一般求人での応募者は、履歴書や面接の対策が不十分だなと感じることが多いです。

看護師さんは一般企業間で転職をする社会人に比べると転職活動の準備が不純分になりがちです。それはおそらく売り手市場であることに加え、看護師のような「手に職」の職種は経験やスキルがものを言い、面接で何を言うかなんて大きく影響しないと考えている人が多いからでしょう。

しかし、看護師さん自身が一番わかっていると思いますが、病院が変わればシステムも使う機械も動線もまるっきり変わり、今までの知識や経験が役に立たないことも多いと思います。チームワークですから、病棟の仲間との相性や呼吸の合う合わないも大きく影響するでしょう。

前の病院でエース格だった看護師さんが、新しい職場のやり方に馴染めずいつまで経っても足を引っ張ってしまうことだってあるのです。ですから、スキルや経験や勿論評価対象ですが、決して最重要事項ではないのです。

また、経験豊富な実力者だけで組織が上手くいくかというと、そうではありません。経験豊富な看護師さんも、未成熟な看護師を指導したり、成長していく姿を見ることで自身もより成熟していくものですし、同じようなキャリア・スキルを持つ人だけだと組織の性質が偏ってしまいます。組織が成熟するにはメンバー一人一人が多様であり、個性に応じた役割分担が必要です。

ですから、面接でも履歴書だけでは測れないあなたの個性や魅力をしっかりとアピールする必要があるのです。転職活動は事前準備(と当日のメンタル)が勝敗を分けます。エージェントさんが付いていれば面接練習や履歴書の書き方なども指導してくれることが多いです。

しかも彼らは看護師さんを病院に紹介しても、不採用になれば一円も入りません。採用されて初めて紹介料が入るのです。ですから、あなたが受かるために全力で取り組んでくれるはずです。

看護師転職の結論<転職サイトに登録しつつ、一般求人にも目を光らせる!>

個人的なお勧めは、冒頭でお伝えしたようにまずは転職サイトに登録し希望条件を伝えることです。まだ転職活動に本腰を知れてなくても、事前準備として情報を得ることで転職活動を優位かつスムーズに進めることができます。

ただ、自身でも求人情報誌からアンテナを張っておくと掘り出し物の求人情報を見つけられるかもしれません。更に、自身でも求人誌で情報を探していると伝えると、エージェントさんの中には「早く良い情報伝えないと自分で見つけてしまうかも、、」と思い優先的に情報を送ってくれる人も居ます(ちょっとずるい策ですが💦笑)

あなた自身が現在休職中で時間に余裕が有るのであれば勿論ですが、お仕事を続けながらの看護師さんも、転職サイトに登録しつつ、出来る限り一般求人にも目を光らせるのが良いでしょう。

今回の記事を読んでもわからないこと、相談したいことがあれば、お問い合わせよりご連絡ください。記事を書いているかっきーが直接回答いたします。

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