看護師の美容系クリニック転職!キツイし大変?やりがいや待遇は?

美容クリニック
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【この記事を読むメリット】

  • 大人気の美容系クリニック(美容整形・脱毛・痩身など)のメリット・デメリットが分かる!
  • 美容クリニックで働いたときの業務イメージが沸く!
  • 美容クリニックの中でもおすすめの(働きやすい)ジャンルが分かる!
  • 記事を読んでもわからないことがあったら個別に質問・相談できる!
目次

看護師の美容系クリニック転職の実際!キツイし大変?やりがいや待遇が分かる!

美容クリニックは看護師さんに大人気です。その最も大きな理由は高待遇にあります。夜勤なし急患対応なし死に目にも合わないでそれらを全て日常的に経験する病院看護師並みの給与が出るのですから、人気が有るのも頷けます。

看護業務の精神的・肉体的負担に耐えられなくなり美容クリニックを目指す看護師さんもいらっしゃいますし、自身の美容への飽くなき関心から美容クリニックを志す看護師さんもいます。

皆さんは何に惹かれ、今このページを開いてくれたのでしょうか。いずれにしても、実際にどんな業務を行うのか、なぜ給料が高いのか、何に働き甲斐を見出すのか、、実際に勤めてからこんなはずじゃなかった💦と後悔することが無いよう、しっかり下調べを行ったうえで転職活動を始めて欲しいと思います。

では、美容クリニックの世界をのぞいていきましょう♪

美容クリニックの3ジャンル

美容クリニックと一言で言っても、そのジャンルは幅広く主に医療脱毛・美容皮膚科・美容外科の3つに分類できます。

どの分野に進むかで看護師さんの業務内容も大きく変わってきますのでまずはそれぞれの分野の違いを見てみましょう。

医療脱毛

医療用のレーザー(アレキサンドライト・ダイオード・YAGレーザー)や医療用の光を照射して脱毛を行うのが医療脱毛です。脱毛は基本的に毛根を破壊する侵襲行為なので、医療者じゃないとできません。

ちなみにミ〇ゼさんなど非医療機関による脱毛で「(毛が)生えてこなくなりますよ!」と言ってしまうと完全に違法行為になります。もし生えてこなくなったなら、毛根を殺した=侵襲行為になるからです。

つまり、脱毛は本来医療者による専門的知見のもと行うものなのです。看護師さんも生理学的な知識やレーザーの知識を十分に学んで患者さんに説明できるようにしないといけません。 

カウンセリングが大事だったり営業の要素がある点は美容皮膚科や美容整形外科と同じですが、看護師さん自身が(医師の指示のもと)施術を行う点が他との違いです。

そしてこれがかなりの重労働!脱毛器のハンドピースは結構重く、1時間も動かすと最初のうちは腕がパンパンになるでしょう。全身脱毛だと1時間半掛かったりしますし、それを一日何人も施術するのですから体力的には美容皮膚科・美容整形外科に比べるとかなりハードなことは覚悟しておきましょう。

脱毛は周毛期に合わせた治療計画が重要ですし、前回どこにどんなレーザーを当てたかを詳細に記録しておく必要があります。ですから、カルテや治療計画の作成も重要な業務です。また、レーザー脱毛器の管理やメンテナンス、予約や問い合わせの電話やメールの応対も受付さんと協力して行います。

美容皮膚科

美容皮膚科は、体の表面、つまりお肌に悩みがある方を対象にします。体の表面なので大掛かりな手術をすることは少なく、医療用レーザー(YAGレーザーやピコレーザー)によるシミ・しわの改善、ハイフなどのたるみ改善、アンチエイジングのためのヒアルロン注射などの施術を行います。

シミの治療は脱毛と同じレーザー治療ですが、その難易度は脱毛とは段違いです。正直なところ医療用脱毛器は専門的な技術が不要、機械によってはたった1日の練習で施術できるようになります。しかし、シミ治療はそうはいきません。レーザーの当て方は患者さんのシミの種類や状態によって全く異なるので、熟練の医師でも非常に難しく、治せないシミもあります。

レーザーで取れるシミかどうか、どんな波長のレーザーをどのくらい充てるかなどの治療計画が最も大切で知識や経験が必要な部分なので、そこだけは医師がやって実際の施術や医師の指導の下看護師がレーザー施術を行うクリニックも確かにございます。

しかし患者さんは高いお金払うんだから当然治るものと思っています。そのため、クレームも起きやすいです。美容医療全般がクレームが多いのですが、シミ治療は中でも特に深刻なクレームや時に訴訟になることもあります。

看護師さんが施術していた場合、看護師さんも責任は免れませんので、注意が必要です。そもそも医師法上はレーザー治療は脱毛もシミ用のピコレーザーも医師本人が行わないといけに事になっているのですが、保健師助産師看護師法上は出来るように読めてしまうので看護師が施術しても放置されているのが現状です。

美容皮膚科で働く場合、看護師さんは自身の施術かに関わらず、クレームを受ける覚悟はしておきましょう。強いメンタルと責任感が必要です。

更に、営業職が最も強いのも美容皮膚科でしょう。脱毛は基本5~6回で終わりますしコースでとる患者さんが多いので新規の獲得さえできればいいのですが、美容皮膚科は基本的に終わりがない治療で、コースでなく毎回の単発で治療を受ける人も多いです。ですから、看護師さんは新規だけでなく継続利用のための営業もしなくてはいけませんし、医療機関専売のスキンケア化粧品などの販売も大抵の美容皮膚科クリニックが行っており、その販売営業もあります。

クレームと合わせ、やはりメンタルの強さが必須ですね!

なお、ボトックス注射やプラセンタの点滴など注射の業務が多いので針刺し好きな看護師さんにはお勧めです。

しろぽん

注射好きな看護師って結構いますよね。私も一時採血センターに勤めて一日中採血してたいと思ったくらいの採血マニアです!笑

美容整形外科

医療脱毛や美容皮膚科はからだの表面=お肌の悩みがある方を対象にしていましたが、美容整形外科は体の奥をメインターゲットにしています。

ですからメスを用いた手術など侵襲度合いが高い治療が多く、治療のほとんどは医師が行い、看護師はその介助を担当します。また、侵襲度合いが高いことに加えダウンタイムもあり精神的な負担も大きいですので、患者さんのメンタルケアも美容整形外科に勤める看護師さんの重要な業務です。 

機械を使う割合は医療脱毛や美容皮膚科より下がりますので機械の管理やメンテナンスの負担は少ないですが、メスや鉗子類の洗浄や整理も看護師さんの業務範囲です。

基本的に美容整形は不可逆性がありますので、強く勧めて結果が気に入らなかったときに取り返しがつかなく、激しいクレームになります。「あなたが無理やりやらせたんでしょ!」なんて。もちろん同意書を書いてもらうのですが、同意書が効果を発揮するのはあくまで裁判のとき。怒った患者さんに見せても怒りを強めるだけです。

医療脱毛や美容皮膚科もそれは同じなのですが、侵襲度が高いので「患者さんに無理をさせられない」という意識が病院側にも働きます。ですので、おそらく院長からも強く勧めすぎないよう指示が入るでしょう。営業色は他の自由診療分野に比べるとやや弱くなります。

美容クリニックで働く看護師のお給料はなぜこんなに高いの?

 看護師全体※無床クリニック看護師※美容クリニック看護師
平均給与約33,8万円26.7万円31.2万円
平均賞与約85,8万円64.3万円80.7万円
平均年収約492万円384万円453万円
※厚生労働省「令和二年度賃金構造基本統計調査」より
看護師さんのお給料比較

では、次に美容クリニックのお給料を見ていきましょう。

看護師さん全体の基準には届きませんが、看護師報酬のおよそ2割は夜勤手当と言われていますから、日勤のみの看護師だと割は看護師全体よりも良いことがわかります。

夜勤なしの中で比べると、無床クリニックの看護師さんの平均年収も大きく上回っています。更に、歩合によるボーナスを設定している美容クリニックも多く、1,000万円以上の報酬を得ている看護師さんもおります。勤務看護師として得られる報酬の最高峰を、年齢や経験年数に関係なく得られる可能性が有り、待遇面の魅力は非常に大きいですね。

「自由診療だから給料が高い」は本当?答えはNo!経営者になればわかる給料のからくり

では、なぜこんなに給与が高いのでしょうか。まず一点目は、給与の一部が歩合制で、自身で患者さんを集められる看護師さんが平均を底上げしているという事情がございます。これは事実です。

もう一つの理由は、「仕事が重労働かつ求められる要素も多いから、それだけ質の高い人材に集まってもらう必要があるため」です。

よく言われる「自由診療で利益率が高いから」という理由は誤りです。「利益が出たら出ただけ従業員に還元する」という考え方は、残念ながら経営の世界では当然ではありません。利益が出たら、事業拡大のために再投資に使うのです。クリニックであれば分院を開いたり、新しい機械を導入したり、ですね。

利益がたくさん出ているから看護師さんの給料を上げよう!とは、よほど良い院長じゃなければなりません。

経営側からすれば、給与設定はあくまで「どの程度の給与設定にすれば求める人材が集まってくれるか」を基準に考えるものだからです。

経営者は一億円の利益が出ようが、一千万の利益だろうが、「年収400万円」で募集を掛けて求める人材が十分に集まるのなら400万円で募集をします。利益が出ているからと、500万円に上げることはしないのです。

では、なぜ美容クリニックでお給料が高いのか、それは端的に「給料を高くしないと求めるレベルの人材が集まらない、もしくはそれくらいの好待遇にしないとすぐ辞めてしまう」からです。

特に美容医療専門のクリニックを開く医師は、保険診療の院長に比べ概ね経営にシビアでドライです(決して批判しているわけではありませ!むしろ保険診療の院長が経営に無知すぎる方が問題と思います!)

つまり、美容クリニックの給与が高いのは端的に他のクリニックに比べ

  1. 求められる基準が病院で働く看護師さんとは異なり、そして基準が高い
  2. それだけ業務が大変(人が不足している)

からに尽きます!➀から説明しますね。

美容クリニックの看護師給与が高い理由➀やっぱり見た目が大事

美容クリニック志望の看護師さんからは、よく「見た目は重視されますか?」という質問を受けます。答えはYESです。➀で言う病院の看護師さんに求められない基準とは、看護師のスキルとは無関係の要素のことで、その最たるものが「容姿」です。

※本来ある程度生まれ持った要素である容姿への言及は避けたいところですが、本音で語らないと皆さんに伝える意味がないと思いますので、現実的な視点でお話をします、予めご了承ください

実際のところ、経営者目線で考えると容姿に優れた看護師さんが採用されるのは致し方ないでしょう。

考えてみて下さい、「人を見ためで判断するな!」と言いますが、美容クリニックの顧客は「見た目で判断して欲しい」方たちなのです。見た目が人を見る際の基準として影響しないと思っている人が、わざわざ見た目の改善のために痛い思いをして高いお金を払いませんよね。

そして、人は自分と同じ価値観を持っている人に親しみを持ちます。ですから、美容クリニックの患者さんは美容クリニックの看護師には美しくいてほしい、同じ価値観を持つ見本・模範であってほしいのです。

経営の目線から考えても、患者さんは美容クリニックで働いている人は美容医療を受けていると思っているので、「うちの施術を受けるとこんな綺麗になりますよ」という広告塔になってくれるような人を雇うのはビジネスとして自然なことなのです。

美容クリニックの看護師給与が高い理由②営業スキルに営業スマイル♪

病院の看護師さんでは求められなかった基準がもう一つあります。それは「営業スキル」です。

今まで病棟で勤務していた看護師さんは、医師からも師長から患者応対や業務のことで叱られることは有っても、経営がどうだという話は一ほとんどされてこなかったでしょう。

しかし自由診療は保険診療の世界より遥かにビジネスの世界に近寄ります。

美容クリニックでは、「新規患者獲得数/獲得率」「患者再来率」「患者満足度」などの数字が日常的に飛び交い、営業職のようにノルマに追われるプレッシャーが有ります

つまり、看護師さんにも患者さんへの営業活動が期待されるのです。新規の患者さんを連れてこい!と言われることは稀でしょうが、担当する患者さんがまた来てくれるかどうか=再来率はかなりシビアに見られます。

病院の場合、患者さんが元気になって通院不要になることを願うのですが、美容クリニックでは「また来てくださいね」に180度変わるのですから、違和感を感じる看護師さんも多いようです。

また、コミュニケーションの質も変わります。今までは患者さんのニーズを読み取ったり、信頼関係を築くことがコミュニケーションの目的だったと思いますが、美容クリニックではあなた自身が好かれること、患者さんを満足させ気持ちよく帰ってもらうことが求められます。実際に一度の施術で効果が薄かったとしても「顎のラインがとってもシャープになりましたね!」など、高いお金払った甲斐が有ったと思ってもらう必要が有ります。営業スマイルも大切な武器です。

美容クリニックでは看護師の資格は必要、でも実際に必要なのは看護師とは異なるスキル。今まで皆さんは看護師のスキルを必死で学んできたのに、美容クリニックでは全く異なるスキルを磨かないといけないんですね。だからお給料も高い。それが美容クリニックの看護師給与の考え方です。

美容クリニックの看護業務とは?

先に述べたように、3つのジャンルのどこに進むかによっても業務は大きく変わってきます。それぞれに固有の部分はすでに述べましたので、ここでは3つに共通する業務について見ていきます。

美容クリニック看護師さんの業務➀カウンセリング

病院やクリニックで行う「問診」は、ある意味提携表現です。外来ではどんな症状が何をきっかけにいつから現れてどういう経過をたどり今どんな状態なのかなど、聞かなくてはいけない情報はある程度決まっています。痛くてうずくまっているのに「なぜ治療したいんですか?」などいちいち聞いたらぶん殴られてしまいます(もちろん、ガンなど治療方針が予後に大きく影響する場合は治療方針について話し合うことはありますが)

しかし、美容クリニックの「カウンセリング」は「そもそもなぜ治療したいのか」という目的の聴取がとても大事です。脱毛でも施術する部位や使う脱毛器の選択が、患者さんの目的によって変わってきますし、望んでいない治療をしてしまった場合確実にクレームにまります。その意味でもカウンセリングで本音を引き出すためのコミュニケーションはとっても大切です。

また、病院の規模や機能、届け出の有無で多少変わるとはいえ、基本的にどの病院で何をしても料金が決まっている保険診療と違い、美容看護師の場合は、病院が自由に価格を設定できます。患者さんのふところ具合に応じて提案を変えるスキルや空気を読む力も必要になります。 

また、看護師さんは患者さんから聞き取るだけでなく、今度はそれを施術者(脱毛であれば自身で担当するでしょうが美容外科では医師が執刀します)にに的確に伝えるスキルも必要になります。 

美容クリニックの看護師さんの業務②営業・販売

保険診療は患者さんに営業することなんてありませんし、むしろ医療者は来なくなることを願うものです。通わなくなる=治ったということですから。

それに対し、自由診療の美容系クリニックでは、患者さんは来れば来るほどありがたい存在です。病院勤務時代は考えられなかった「また来てもらう」ための営業をすることになります。

医療脱毛は新規患者獲得がメイン、美容皮膚科は新規+再来+医療機関専用スキンケア用品(ドクターズコスメ)の営業・販売が上手い看護師さんが院長に評価されます。

ですから、お休みのときに勉強しようと思って開く本も、看護の専門書から営業術やコミュニケーションスキルの本に代わります。病院で働いていた時と比べあまりにも異なるので、最初は戸惑う看護師さんも多いですが、「営業」は決して悪いことではありません。

あなたの言葉で一歩踏み出せてきれいになった結果人生がより輝く患者さんだっているでしょう。ですから、誇りをもって営業してほしいと思います。

美容クリニックは医療の道から外れた邪道なのでしょうか?私はそうは思いません。
保険診療の役割は、「マイナスからゼロへ」が基本です。疾患というマイナス状態を何とかゼロに戻すことが医療の役割と考えられてきました。しかし、これからも医療はそれだけの存在でいいのでしょうか。「ゼロからプラスへ」より良い自分になりたいという想いを叶えることは専門的な知見を持った医療者の役割に加えられないでしょうか。勿論、その無限の要求に保険診療を適用すべきではありません。しかし、より良い自分になることが人類普遍の願いである以上、世間には玉石混合の情報やビジネスが溢れています。医療者が専門的知見で「玉」の情報・ツールを届けることは、決して医の道から外れた邪道ではないと思うのです。

美容クリニックの看護師さんの業務③機械の管理・メンテナンス

例えば医療脱毛器は安いものでも500万円、高いものだと1500万円ほどします!しかし、壊れやすいです!(笑)乱暴に扱ったりメンテナンスを怠るとすぐいじけてしまいます。ダイオードはまだ耐久性が強いのですが、YAGなどは結構敏感です。

また、実際にレーザーを照射するハンドピースを呼ばれる部品は、その名の通り手に持って扱います。全身脱毛だと一時間以上持ちっぱなしです。そして照射部分はガラスで出来てますので、落としたら壊れます。値段は200万円くらいです(笑)

さすがに弁償しろとは言われないと思いますが、壊すと院長が泣いてしまいますので、慎重に扱うよう注意しましょう。買った当日にワクワクしていじって壊してしまったかわいそうなクリニックを私は知っています(笑)

日々のメンテナンス方法や扱い方は、ジェントルマックスプロやソプラノシリーズなど国内に正規販売店・正規代理店があるメーカーの機械ならば方法を教えに来てくれたりサポートは手厚いです。ちなみに私はソプラノシリーズのおじいちゃん販売者、吉〇さんがとっても愛想が良く丁寧でお気に入りです!(笑)

美容クリニックの看護師さんの業務④運営全般(受付・会計・事務・雑務) 

電話を取り予約を確認しパソコンに入力したり、会計を済ませレジ点検などお金の管理をしたり、ベテランになるとほかのスタッフの管理やマネジメントを依頼されることもあるでしょう。特に規模が小さいクリニックだと、開店前や閉店後の清掃業務も看護師さんが行うことが多いです。

プライドが高いと「看護師の私がなぜトイレ掃除なんて!」と思ってしまうかも。

これに関しては美容系以外の小規模クリニックでもいえることですが、保険診療のクリニックと違い看護業務自体をほぼ行わないため、次第に不満や不安を感じてくる看護師さんも多いようです。看護師プライドを一旦捨てないと、美容クリニックではやっていけないかもしれません。

美容クリニックで働く看護師さんの一日

とある医療脱毛クリニックでの看護師さんの業務をたどってみましょう。 

  • 09:45 出勤・開院の準備 
    脱毛器やレーザー治療機など機械の動作チェックをしたり、PCの起動、予約の確認、朝礼など一日の業務を不備なく終えるための準備をします。 美容クリニックは保険診療クリニックより遅く始まり遅く終わることが多いです。大体10~11時にオープンし、仕事帰りに寄れるように、19時~20時まで営業しています。
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  • 10:00 午前診療の開始・事務作業、1人目の患者さんのカウンセリング、施術 
    午前は比較的予約が少なく、電話で予約を受け付けたり事務作業に時間を取られることも。患者さんが入っても全身脱毛の場合一人担当するのがやっとでしょう。

    初診の患者さんの場合カウンセリングで30分、患者さんの着替えや脱毛前のジェル(不要な機種もあり、この場合看護師さんの負担は結構少なくなります) 塗りで15分、施術で60分から120分です(機械によってそれほど差があります)。

    ここまでの流れはどのお店でもほぼ同じでしょうが、この後のアフターフォローはクリニックによる差が大きいです。何もナシで終わるところから、保湿ケアをするところ、ヘッドマッサージをしてくれるところまで、様々です。

    施術後は患者さんと次回の予約を確認し、小規模クリニックだと看護師さんがそのまま会計をすることもあります。患者さんが帰っったら、記載したカルテのチェックをしたり、今日話した雑談の内容などを記録して次回来院時により良い時間を過ごしてもらえるよう工夫をします。
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  • 12:00 昼休憩 
    街中のお洒落なビルの中で営業している美容クリニックがほとんどなので、ランチの場所には困りません♪休憩後、午後診療の開始前に再度機械の動作チェックをします。
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  • 13:00 午後診療の開始・2人目の患者さんのカウンセリング、施術
    午後は患者さんの来院が多く、カウンセリングや施術(また廃止の施術の補助)が中心です。脱毛の場合連続で何人も患者さんが入ると腕がパンパンになることも。体力(筋力?)勝負です! 
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  • 15:00 3人目の患者さんのカウンセリング・施術 
    施術中の過ごし方、患者さんによっそれぞれ。お話好きでいろいろ話しかけてくれる患者さんから、黙って痛みに耐える患者さんまで。看護師さんは患者さんがどんな過ごし方を望んでいるかを感じ取ってそれに合わせる技術も必要です。

    また、施術後に赤みが出る、腫れるなどの異常や患者さんからのクレームがあった場合はその対応に追われます。毛を焼き殺してるわけですから熱かったり痛かったり多少赤くなったりは当然で事前に説明を十分にして合意を得ているのですが、それでも(ミスのない通常の施術、通常の赤みやハレの度合いで)めちゃくちゃ文句言ってくる患者さんもいます。

    看護師さんだけで無理して対応しようとせず、医師や院長に引き継ぎましょう。 
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  • 17:00 ちょっと休憩
    連続2~3時間重い機械を動かし続けた腕を休めます。
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  • 17:15 4人目の患者さんのカウンセリング・施術 
    腕だけでなく立ちっぱなしの腰や足の裏もきつくなってきます。病院でも立ちっぱなしだったでしょうが、歩き回っているのと立ちっぱなしはまた違う疲れなのです、、。 
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  • 19:00 退勤 
    くたくたになりながら、院内の清掃やレジ締めなど退勤業務を済ませます。完全予約制なので急な来院で残業になることは少ないです。 

 

美容クリニックで働くメリット

美容いクリニックで働くメリットもおさらいしておきましょう。

看護師さんが美容クリニックで働くメリット➀とにかく収入面が◎ 

看護師さんが美容クリニックで働くメリット②夜勤が無く生活リズムを整えやすい 

看護師さんが美容クリニックで働くメリット③残業が少なくプライベートの予定を立てやすい

美容クリニックはほぼ100%予約制で、最終の予約時間の枠も決まっているため、残業になることがほぼありません。

応召義務のある保険診療と異なり、患者さんが遅刻してきた場合も診療を断りやすいので、30分以上遅れた場合はキャンセル扱いにする美容クリニックが多いようです。

また、一日の業務スケジュールが決まっているため自身で計画的にタイムスケジュールを作り臨機応変に仕事をこなす必要もありません。タイムスケジュールを立てるのが苦手だった看護師さんには朗報ですね♪

看護師さんが美容クリニックで働くメリット④自然とキレイになる!!!

実は長く働いている看護師さんはお給料以上にコレを求めている人が多いとか!笑

女優やモデルがそうであるように、きれいであることが要求される職業に就き、日々その環境下で生活していると、自然と意識が高まるのか、どんどん綺麗になっていくそうです。

美容クリニックの看護師さんも、患者さんにとってはある意味モデルです。美容クリニックで働いている人はそこの施術を受けているだろうと思っている患者さんが多いので、あなたの姿に、施術後の自分を重ねたりしています。

ですので、私は綺麗でいないと!という意識が働き、自然に綺麗になる環境が出来上がります。実際に、美容クリニックで働いている看護師さんは、働いてから綺麗になったと実感する人が多いようです。

クリニックによってはインセンティブ(報奨金)や、指名による歩合給を導入しており、さらに美容看護師のお給料を跳ね上げています。  そのほか、美容クリニックを訪れる患者さまは、身体的な健康を害しているわけではないため、看護師としての精神的な負担が少なくてすむ、社員割引制度を導入しているクリニックでは格安で美容施術を受けられたり、取り扱っている商品を購入できたりすることや、看護師主体で関わることができることも、美容看護師ならではのメリットと言えます。 

美容クリニックで働く際の注意点

美容クリニックは、高待遇・好条件であるにも関わらず、離職率がかなり高いです。3年以上続けている美容ナースは結構レアで、早い人は1週間で辞めてしまいます。

せっかく意を決して飛び込んだ世界で「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、また職歴に傷をつけないためにも、美容クリニックの大変なことや働く上でのデメリットも十分に理解したうえで転職活動を始めましょう。

美容クリニックで働く際のデメリットや注意点➀意外なほどの重労働!

意外かもしれませんが、美容クリニックは離職率が非常に高いです。他院では待遇への不満で辞めていく看護師が多い中、好待遇の美容クリニックで離職率が高いのは何故でしょうか。一つに、重労働があります。特に脱毛クリニックは、機械(ハンドピース)も重く、全身脱毛となると1時間から1時間半もの間、重たいハンドピースを全身に照射し続け、しかもそれを一日3,4人こなすわけです。腕や肩や腰にかかる負担は相当なものです。「え、想像してたよりずっとキツイ」そう思って1週間や1か月持たずに辞めていく看護師さんも多いのです。

 

前述のとおり、美容看護師の主な役割は「患者さまのカウンセリング」と「医師の診療・施術サポート」であり、病院や一般的なクリニックに勤務する看護師の仕事内容と大きく異なります。つまり、医療の現場とは異なる環境であるため、本来の看護スキルの低下が懸念されます。美容看護師としての勤務期間は臨床経験年数に数えられないケースが多く、病棟看護師やクリニック看護師に復職する際には、デメリットになる可能性があります。 

また、美容クリニックの中には、営業ノルマを課す場合もあります。営業スキルがある方なら実力を発揮して高収入を目指せますが、そうでない方には精神的負担になるでしょう。相手も患者さまというよりは「お客さま」であり、高額な治療費を支払っているだけに、時には謂れのないクレームを受ける場合もあります。 

さらには、「美」に直結する施術を提供する場だけに、看護師自身にも美意識の高さや美に関する知識が求められます。これらの理由から、従来の看護師としてのやりがいを感じられないと思う方が多いのも事実です。 

私の看護塾でも毎年一人は看護学生時代の実習で看護師になる自信を無くし、「私看護師無理です、、、美容クリニックに勤めます」と言う学生さんが出てきます。ですが、美容クリニックでも看護師は看護師、そんな甘い世界じゃないですよ~(^^♪

美容クリニックで働く際のデメリットや注意点②施術を受けるには制限が有ることも

自身もクリニックの施術を受けたくて入職したという看護師さんも結構多いです。ですが、多くの美容クリニックはスタッフの施術に制限を掛けています。特に、期間の制限ですね。

例えば通常、医療脱毛は月に1度くらいのペースで受けられて、半年~1年(機械やレーザーの種類によります)で全身脱毛を完了できますが、スタッフさんは2か月に一度など、期間を長く設定することが有ります。

これは、自身の施術が完了したら退職してしまう看護師さんが多いからです。スタッフ割でお得に施術できることを目当てに入った看護師さんは、重労働への負担を感じると、自分の施術が終わったらやめようと決意して日々我慢の勤務を続けていたりします(笑)

しかし、クリニックにとっても早期退職はダメージが大きいので、そんな早くは終わらせてやらないぞ!という対抗策ですね💦

美容クリニックで働く際のデメリットと注意点③病棟勤務に復帰しにくくなる

看護師として働いていますが、実際は保険診療とは関わっていないので転職時は完全なブランクとしてみなされてしまいます。身に付けたスキルや知識も忘れてしまっていることが多いので、本人たちも復帰には相当な努力が必要です。

私が見てきた経験上は、美容クリニック→病院への復帰は少なく、美容クリニック→(保険診療の)クリニック→病院と、クリニック勤務を挟んでから病院に復帰する看護師さんが多いです。

美容クリニックで働く際に有利になる資格や経験は?

美容看護師として働くためには、基本的に看護師(准看護師もOK)の資格を持っていれば大丈夫です。加えて、美容系の資格を保有していると、転職の際に有利になる可能性があります。  日本化粧品検定やエステティシャン、パーソナルカラー診断やネイリストなど、美容への関心をうかがえると院長も安心して採用できます。

美容クリニックの看護師さん

なお、経験者はやっぱり有利です。技術的なことは、入職後に学ぶ機会がありますし、特に脱毛などはさして難しい施術があるわけではありません。ですが、「思っていた仕事じゃなかった」と離職する看護師さんが多いので、すでにどんな業務課を知っているとクリニックも採用しやすいんですよね。 

ただ、整形手術など外科治療をメインとする美容クリニックでは、手術の補助作業を看護師が行います。そのためオペナースからの転職が多く、手術室経験があると仕事が早く覚えられるようです。 
もちろん、手術室の経験はなくても美容クリニックで働いている看護師は大勢います。前職での仕事内容や経験をあまり心配する必要はありません。また、看護師としてのスキルアップを目指すというより、働きながら美容に関する高い知識を身につけられることを転職のモチベーションにする人もいます。 

美容クリニックで働くならこんな人が有利!

美容クリニックは、美容に興味があり、人と接するのが好きな人におすすめです。 
また、多くの美容クリニックでは、患者に対して「お客様」という意識で接していて、看護師にも「おもてなし」の心と気遣いが求められます。美容の施術や整形手術に対する不安を軽減し、きれいになる夢を応援するために、一人ひとりに丁寧に対応できる人が向いています。 

接客スキルや営業力も必要なため、病院勤務のときとは違う経験をしたい人にも最適です。反対に、営業成績を競い合ったり、与えられた目標を達成することを負担に感じる人は向いていません。クリニックによっては化粧品などの販売にノルマが課せられているところも。転職先を探すときは、そうしたこともしっかりチェックすることが大切です。 
ノルマかどうかは別としても、営業や販売にプレッシャーを感じない、ビジネス感覚のある人に向いているでしょう 

美容皮膚科の看護師さん

美容クリニック看護師のやりがい、待遇etc..まとめ

今回の記事では、美容クリニックをひとくくりにして、ざっくりと紹介してきました。待遇の良さよりも、キレイになりたい、綺麗になりたい人を応援したい、そんな気持ちが強い人や、シンプルに美容が好きな人が、はやり長く続いている印象があります。

今後は、医療脱毛クリニックについて、シミ治療クリニックについてなど、より細分化した項目別の記事や、湘南美容外科での勤務はどうなの?高須クリニックは?など、大手美容クリニックで働いた際の待遇や雰囲気の紹介、美容クリニックに受かるための履歴書・面接のテクニックなどもアップしていきますので、ぜひご覧ください!

今回の記事を読んでもわからないこと、相談したいことがあれば、お問い合わせよりご連絡ください。記事を書いているかっきーが直接回答いたします。

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