こんにちは!かっきーです。今回は、三年目看護師さんの悩みにスポットを当てて、原因と対策を考えていきます。今にも逃げ出したくなるくらい辛かったり、看護師を辞めようか悩んでいる3年目看護師さんの力に、少しでもなれたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
【この記事を読むメリット】
- 3年目看護師がどんなことで悩んでいるか、原因と対処法がランキング形式でわかる!
- あなたが3年目看護師なら悩んでいるのがあなただけじゃないと分かる!
- あなたが3年目未満なら、事前に知ることで心の準備を、3年目以上なら後輩の悩みにどう向き合い、アドバイスすればよいか分かる!
- この記事を読んでも解決しなかったときは個別で相談や質問が出来る!
看護師3年目の悩みランキング!人間関係など辛くなる悩みを一挙解決!
看護師さんの悩みのピークは実は2年目と言われており、3年目看護師の離職率や職場に対する不満は1,2年目と比べると減少傾向にあります。
職場や仕事にも慣れてきたからという人も居れば、逆に忙しすぎて悩んでいる暇がなくなったという方まで💦
新人看護師の半分以上が陥るリアリティショックや、同じく2年目看護師の半数以上が感じる「業務負担や責任の増加に看護師としての力量が追い付かないことへの不安のように年目特有の悩みのようなものは見られず、悩みもばらけてきます。所属する科や病棟による違いも出てきています。
それでは早速ランキングを見ていきましょう。
3年目看護師の悩み1位 病棟の人間関係(苦手な先輩、いじめ、ドロドロ)で神経が消耗する
看護師さん全体でも一位にランクインする「人間関係の悩み」が初めて一位に出てきました。そもそも人間関係が円滑で働きやすい職場は
- 誰かひとりに起きた問題も、組織の問題として解決しようとする習慣や仕組みがある
- チーム内に起きた問題を相談できる外部機関がある
- 指揮命令系統が確立されている
の三点が揃っていることが多いです。一人一人悩みの種は様々ですし、下記の記事でお話ししたように、人と人は基本分かり合えない存在だからです。
ですから、悩みを産まない・作らないことは難しいもの、この点はなかなか組織としても個人個人も対策が立てにくいのが現実。大切なのは悩みが大きくなる前に解消するための仕組みが組織として備わっていることです。
そう言われても自分じゃどうしようもないじゃん!と言われてしまいそうですが「組織の問題だから仕方ないよな」とある種のあきらめを持つことも、実は心を楽にするためには必要なことです。
それじゃ解放されないよ!という方は、あなたが主体的に仲間を見つけて心の中でチームを作ってしまう手も有ります。
優しい先輩だったのに、三年目になるときつい言葉を浴びせられるようになった気がします
意見が食い違ったときに、年目が上というだけで上司の意見が優先されてしまう
ちゃんとした指導が出来ているか、プリセプティと先輩両方の顔色を窺ってしまい、とても疲れます。一番大変な年時なんじゃないかと思います。
会議や研修のとき、皆が疲れ切った顔で受けている。重苦しい空気が流れている。
のように、組織全体の事を気に掛けたり、自分の意見を通したいと看護師として業務に責任と自覚が出てきたが故の悩みが多いのが特徴です。
人間関係の悩みは成長の表れ!
ですから、3年目に多い人間関係の悩みは「自身が看護師として成長し、仕事に余裕が出てきたからこその悩みでもある」と考えてみて欲しいのです。
1,2年目は自分の事で精一杯。好きな先輩苦手な先輩はいても、頭の中が仕事のことでいっぱいで、人間関係にそこまでのボリュームを置けなかったはずです。今まで優しい先輩だったのに、という声も、きっと先輩のあなたに対する要求が高くなったのでしょう。
加えて、人間関係にこれだけ悩んでいるということは、それだけ周囲のことが視界に入るようになったとも言えます。私も成長したんだな。と自分を褒めて挙げてください。
さて、年目に関係なく看護師さんが抱える人間関係の悩みには下記の記事で対策を紹介しています。まずはそちらを一読ください。
苦手な人、嫌な人と言ってもいろんなパターンがあると思います。
3年目看護師さんの人間関係の悩みの対処法~あなた自身が考え方・向き合い方を変える~
とはいえ、これで終わりじゃ3年目看護師さんの悩みに向き合ったことになりませんので、3年目特有の対処法も考えていきましょう。
人間関係の悩みの解決法は2パターンあります。一つは、根源である人間関係自体を解決すること(周囲を変える)。もう一つは、あなたのとらえ方を変えることです(あなたが変わる)。このうち、前者はおそらくまだ3年目の看護師さんにはハードルが高いのではないでしょうか。対応が難しい患者さんやそのご家族を担当することが多くなったり、委員会参加など、自身の業務負担も多く、立場的にもまだ師長やお局さんたちに意見はしにくいのではないでしょうか。
しかし、三年目はプリセプターやリーダー業務も増え、自分だけでなく周囲も見ることが要求されます。そんな役割を受け止め「困っている後輩のために」「私が我慢すればいいわけじゃなくで、皆が働きやすい環境を作りたい」そういった素晴らしい心がけを持つ方もいらっしゃいます。
しかし、それが重荷となり自分自身を苦しめている人も多いのです。相談する側も、あなたが苦しんでいると申し訳ない気持ちになりますし、悩みが連鎖する悪循環も生みかねません。
まずはあなた自身が楽になって、後輩が気軽に相談できる雰囲気を作ること、そして後輩たちにも楽になるコツを伝えられるようにするという解決法もあるのではないでしょうか
ですから、まずはあなた自身が楽になるために、自分がコントロールできることに集中して問題の解決を図ってみましょう。
考え方・受け取り方を変える~【リフレーミング】で脱!ネガティブ!~
人間関係に深刻な悩みを感じてしまう人は、相手のことばや態度をネガティブに受け取ってしまいます。ポジティブ・ネガティブは生まれ持った性質のように感じるかもしれませんが。そんなことはありません。例えば「なんかあの人気に食わないよね」「やな感じだよね」と具体的にどこがと言えないけどなんとなくネガティブな感情を抱いてしまう人、あなたも居ませんか?
その場合、実は相手の発言・態度が問題なのではなく、あなたの嫉妬心や劣等感、または不公平感が原因になっている可能性があります。
- 同じように頑張ってるのに、Aさんの方が評価が高い、患者さんにも、ちやほやされている(やきもち)
- 同じように頑張ってるのに、Aさんはすぐ出来るようになる。私はまだ出来てない、、(劣等感)
- 私の休みの日にばっかり勉強会が当てられる、Aさんはいつも早番の後、、なんで?(不公平感)
そうして、現実の不満を解消するために、相手のことばをネガティブに変換し、相手を下げて、心の安定を保とうとしている可能性があります。
もし思い当たる節があれば、当サイトでお勧めしている【リフレーミング】を使って、ネガティブな感情をポジティブに変換していきましょう。
※リフレーミング→思考の枠組みを変化させること。ネガティブなワードをポジティブなワードに言い換えるなど。
言葉を変えれば感じ方が変わり、感じ方が変われば相手への気持ちも変わります。嫉妬ややきもちも羨望と思えば、よいところを真似しようとプラスに感じられませんか?
劣等感を感じている点は、実はあなたが人から評価して欲しいところ。自分を知る機会にして、そうか私はここを認めて欲しかったんだ、じゃあ認めてもらえるように頑張ろうとモチベーションにしましょう!
不公平感も、今は運を貸していると思い、その分この先はあなたに良いことが多く起こると思えば気は楽になるはず。
ネガティブは生まれ持って不変のものではなく、リフレーミングを習慣にすることでどんな人でもポジティブに変えられる気質です。
まずは一か月、リフレーミングに取り組んでみて下さい。
向き合い方を変える~【私とあなたは違う】から始める人間関係論~
人間関係が得意な人は、相手によって自分のキャラクターをうまく変えています。それは誰にでもいい顔をする八方美人ととは違います。【人間関係最大のコツ】の記事でもお伝えしたように、【わたしとあなたは違う】という意識を持ち、「私はこう思うからあなたにもこうしてあげたい」と自分中心の施行をするのではなく、相手をよく観察し、この人は今何を求めているのか、この場面では何を優先する人なのか、とういう特徴を分析し、相手が欲しい言葉・行動を用意できるということです。
例えば相談していないのになんにでも口を出してくるお節介な先輩がいるとします。その行動だけにスポットを当てると、うざいなあで終わってしまうでしょう。しかし、もう一歩踏み込んで、なんで先輩はなんにでも口を出してくるんだろうと観察してみて下さい。
お節介なタイプの先輩は、経験上大抵次のいずれかのパターンに当てはまります
- 心配性で母性が強く、困っている人を放っておけないタイプ【お母さんタイプ】
- 正義感や好奇心が強く、どんな状況でも自分が解決しないと気が済まないタイプ【HEROタイプ】
- 基本ネガティブ。職場の問題は自分のせいと感じている。自分の責任だから自分が解決しないと!【ネガティブタイプ】
- 野次馬的に火のある所に顔を出したいタイプ。解決する気はない【野次馬タイプ】
【お母さんタイプ】の場合は、放っておけないんだけど、自分で解決するよりも周囲を巻き込んで解決しようとするのが特徴です。結果、個人の小さな悩みもお母さんタイプを通して病棟全体に共有されたり、師長から「何か困ってるんだって?」と呼び出されたりしてしまいます。
このタイプは、悪気は決してないですし本当に力になろうと思ってくれているので、問題を大きくされたくない場合は「先輩だけに聞いて欲しい」と伝えたり、逆に職場全体で共有して欲しい悩みはお母さんに相談すると勝手に共有してくれたりします。解決する力はあまり無いので、聞き役が欲しい時にもうってつけです。
【HEROタイプ】は自分が中心に居たいので問題じゃないことから問題を生み出し自己解決していくという厄介な面もあります。しかし、良くも悪くも自分が中心に居たい人なので、積極的に頼るととっても喜ばれます。
しかし何にでも首を突っ込む分一つ一つの問題に深い答えは期待できないので、軽い悩み(もしくは本当は悩んでもいないようなこと、、)を相談し、回答にはちょっと大げさでも感謝を伝えると、良き後輩と認識し思い何かとお世話をしてくれるようになります♪
【ネガティブタイプ】は先輩と後輩の板挟みになったり、意見の調整役を任されている人が多く、むしろ自分が一番悩んでいます(人間関係に悩むあなたもこのタイプかも?)
ですから、このタイプには気が休まる時間を作ってあげましょう。頼れる存在と感じていたとしても相談は控え、むしろこちらが聞き役になってあげるくらいの気遣いをしてやれると、「なんて優しくて、しっかりした後輩!」と一緒に病棟の人間関係をより良くしていく同志になってくれます。
【野次馬タイプ】は、同時に【歩くスピーカー】であることも多く、病院内に流れる真偽不明の噂話は大抵彼女が出どころです(笑)
このタイプは他の3つのタイプと違って、どんな付き合い方をしても心を許せる見方になってくれることは少なく、ある程度の距離を置くことが一番です。嫌われると悪い噂を流されたりしますので、自分の情報を開示しない(できればインスタなどSNSのアカウントも教えない)ことも身を守る手段です。
しかし、距離が開き過ぎ彼女にとってどうでもいい存在になってしまうと、ネタが尽きたときにどうでもいいあなたは真っ先にターゲットになり、有りもしない話を捏造して噂話を広められてしまいます、、。
ですので、あなたのしていることはちゃんとわかっていますよ、見張ってますよというメッセージを出し、くぎを刺しておきましょう。「師長の過程がうまくいってなくて離婚しそうだって言ってたの先輩でしたっけ?」など、最近病棟で広まっている噂話の出どころの発生源を突き止めるような動きをすると、向こうは発信しにくくなります(笑)
このように、相手の特徴に合わせて自分がキャラクターや向き合い方を変えることで、相手の特徴を生かし(嫌な言い方ですが)上手に付き合うこと、相手を変えずに自分の向き合い変えることで、いろんなタイプの人とも円滑にコミュニケートすることが出来るようになります。
ストレス対応を変える~どう考えても相手が悪いときは・・~
時代とか社会とか無理にでも敵に仕立てないと味方を探せない愉快に暮らせないよ
桜井和寿(Mr.children)
人間関係の悩み、今まではあなたが変わることで対処できる例を見てきましたが、中にはどう考えても相手の行動に問題があり、自分の問題として処理できない相手もいます。
世の中で最も無駄な時間は、自分でコントロールできないことに悩む時間です。
しかし、仕事上の関係である以上、関わり合いを持たないという選択肢が不可能なこともあります。そういう場合はどうしたらよいでしょうか。ここでも、相手を分かるためにタイプを分けて考えるのが有効です。病棟に生息する問題児は
- 常に自分が上に居たい【マウンティングタイプ】
- 無理やり病棟内に共通の敵を作ることで味方を集めようとする【典型的いじめっ子タイプ】
- 自分の不満を他人のせいにして恨みを募らせる【被害妄想タイプ】
【マウンティングタイプ】は、自分が上であると内心で思うだけでなく、周囲にも認めさせないと満足しません。逆に、自己肯定感が高い分、一度満足して「私の勝ちだぁ!」と思わせると、なかなか揺るぎません(この私がその他大勢の愚民に逆転されるわけがない!)。あなた相手にマウントを取ろうとしてくることは一気に少なくなるでしょう。
ですから、自分を守るためには一旦プライドを捨てて相手が上であることを認めてあげましょう。カンファレンスや勉強会などなるべく多くの人がいる前で優越感を満たす発言をしてあげましょう。「○○さんの意見に賛成です」「○○さんのように周囲の状況にもすぐに気が付けるようにしたいです」などです。適当に褒めるのではなく、なるべく相手が自信を持っている点を褒めると効果的です。
【典型的いじめっ子タイプ】は典型的ないじめっ子の思考回路です。マウンティングタイプと違い、自分に自信が無いので、集団の力で攻めてきます。まず安パイなところ(新人さんや大人しい人)から外堀を埋め、病棟内の実力者・権力者を味方につけて特定の人を攻撃してきます。あなたがターゲットに選ばれなくても、誰かがターゲットになりいじめの構造が作られる時点で、院内の空気は重くなると思います。おそらく周囲も、自分がターゲットになるのが怖くて反発できないだけで、何とかしたいと思っている人は多いはず。ただし、個人で「今の病棟の雰囲気って何かおかしくないですか?いじめみたいで恥ずかしいですよね」と声を上げても、賛同を得ることは難しいのが実情です。なぜなら、彼女たちはいじめの構造を作るプロ、見方を作るプロだからです。
ですから、個人で戦わずに組織として戦いましょう。病院の人事部や第三者機関など、病棟の外に相談することに尽きます。そして、それに取り合ってくれないような病院は、悔しいかもしれませんが去ることも検討してください。
職員の悩みに真摯に向き合えない病院は、良い病院とは言えません。
【被害妄想タイプ】は、自分が不幸だったり不運だったり人より劣っていたりする原因を自分以外に求めてきます。そして、同情を買おうとしたり、他人を巻き込もうとしてきます。「私だって大変なのに」「あなたが頑張ってないからでは?」言いたいことはたくさんあると思いますが、このタイプに反論は通用しません。むしろ反論しても、「あの人は私のことを分かってくれない、なんでわからないんだろう?分からせてあげないと」と、よりしつこく絡んでくるようになります。
ですから、「そうですね○○さんは本当に大変ですよね、頑張ってくれてますよね」と不幸自慢に同調してあげましょう。
丁寧な対応をして適度にかわしつつ、相手が満足して去っていくのを待つのです。
3年目看護師の悩み2位 (プリセプターなど)指導する立場への不安がある
これは2年目看護師も抱えている悩みでしたね。1年目に先輩と一緒に動き、一人でラウンド出来たり患者を受け持てるようになるための訓練をし、2年目で自主的に課題を発見・解決できるよう一人立ちし、3年目にはプリセプターとして本格的な新人指導に入るのが一般的です。
後輩指導で感じる不安や負担とは?
しかし、多くの看護師さんは3年目で一人前に業務をこなせている自覚が無く、ましてや人の指導をする自信なんて全くありません。2年目看護師だった時としかし拒否することもできないので、自身の業務と並行して新人さんに病棟の、そして看護師の範となる看護を見せつけなくてはいけません。
先輩に見られてるときは緊張は有るけど、間違っても指摘してもらえるという安心感があった。後輩に見られてると自分が間違った指導をしたら、、、と、先輩に見られているときとは違うプレッシャーがあった
こんなに危なっかしいことするの?と、いつも冷や冷やしてます。でもきっと私もしてたんだなぁなんて思いつつ。
プリセプティに見られているといつもしないようなミスをしてしまったり、プレッシャーで一日中気が休まりません。答えられない質問された時は動悸がします(笑)
など、見る側からみられる側になったことでプレッシャーを感じたり、一つ一つの看護行為に慎重になったという声があがっています。
後輩指導を看護師として一皮剥けるよい機会と感じるために必要な心の持ち方
しかし、中には
自分もまだ3年目。成長の過程なんだから出来ない事が有っても仕方ないと思い勉強の機会ととらえています
明日これを教えようとか、教える立場で勉強すると頭に入りやすいです。プリセプターになってから自分の学習も捗るようになった気がします。
など、プリセプター業務を自身のプラスと捉えられる看護師さんもおります。大変さで気持ちが参ってしまう看護師さんと、前向きにとらえられる看護師さんは何が違うのでしょうか。どうしたら、プリセプター業務を前向きに取り組めるようになるのでしょうか。
周囲にサポートを求めよう
「指導者の立場なんだから、自分が誰かに相談をするわけにはいかない」と、悩みを一人で抱え込んでしまう人がいます。しかし、3年目のプリセプターは「新人の指導者」であっても「プリセプターの初心者」です。先輩にどう指導してよいか相談することは全く恥じるようなことではなく、むしろ必要なことです。
一人立ちしたことで、新人の時には毎日のように質問していた先輩にもちょっと聞きずらい雰囲気になってたり、コミュニケーションも疎かになってる3年目看護師さんもいらっしゃると思います。プリセプターは自身もまた改めて先輩から学ぶ機会ととらえてはいかがでしょうか。
プリセプティだった自分を思い出して、成長を噛みしめよう
プリセプティを見ていると、危なっかしかったり、新人看護師さんのスタートラインはみんな一緒、だいたいが同じ実力で病棟に入ってきます。つまり、あなたも今指導しているプリセプティと同じような感じだったはず。
危なっかしいなあとそわそわしたり、大丈夫かなぁと心配になれるということは、それだけあなた自身が成長したということです。ゆったりした上り坂を歩いていても坂の傾斜を感じないように、成長は実感がないもの。振りむいて初めて、あぁ私こんなに上ってたんだと実感するものです。
プリセプターは、普段慌ただしく過ごすあなたに、後輩の姿に自身を重ねることで成長を振り返ってもらう機会でもあるのです。
「こんな指導を受けたかった」を体現するチャンス!
あなたがプリセプターに受けた指導が素晴らしいものだったなら、その指導を後輩につなぐことで、病棟全体に良い循環を作っていけます。
逆に、もし自身が受けた指導に不満があり「こんなプリセプターに指導してもらいたかった」「一年目にこれを教わってたらもっと楽だったのに」という想いがあるなら、あなたが後輩にその指導を体現させてあげるチャンスです。
プリセプターは任せられる人にしか与えられない仕事
自分なんて指導するレベルに無い、教えてることが正しいか不安だ、自分の事だけで大変なのに、そんなマイナスな気持ちでいると、視野が狭くなり、せっかくの機会を不安や負担にしか感じれなくなってしまいます。
自信を持ってください。プリセプターは、あなたなら任せられると思ったから与えられた任務。先輩と相談しながらでもいいのです、自身の成長を感じ、「こういう先輩に教わりたかった」という先輩にあなた自身がなるんだという気持ちを持って、プリセプティの成長を見守ってあげてください。
やっと自分一人で動くことに慣れて来て、抜くことも覚えて来たけど、プリセプティーに見られてると抜くわけにはいかない。なるほどこれが3年目にプリセプターをさせる魂胆か、と変に納得しました(笑)
3年目看護師の悩み3位 業務負担が大きくなり過ぎてつらい
3年目以降になると、今までの業務に加え、全体を見ることへの心理的負担が大きくなっているように感じます。
3年目看護師の業務負担が多くなる原因
- 重症度が高い患者さんの受け持ち
- 対応に困難がある患者さんやご家族の受け持ち(モンスターペイシェントですね、、)
- 休みの日でも出勤させられることが増えた(休日に勉強会を当てられたり、、)
など個人としても高度だったり責任の重い業務を任されることが増え、さらに
- 後輩の指導(プリセプター業務)
- 委員会の参加
- リーダー業務
など、自身の看護以外の業務や周囲のサポート業務が増えてきます。自分の事だけを考えればよかったのが、後輩のサポートや病棟全体を見回すことも要求されるようになり、それが心理的な負担感や疲労の原因になっています。
また、先に挙げた委員会・リーダー業務・プリセプター業務など看護以外の業務が増えると、必然的に勤務時間・拘束時間も長くなりますので、当然肉体的にもしんどくなります。
プライベートを充実させ心身をリラックスできていますか?
このような心理的・肉体的負担を軽減するには、どうすればよいでしょうか。一つ目の方法は、プライベートの充実を目標にすることです。
特にベテランの看護師さんは、看護師たるもの業務よりプライベートを優先してはいけない!という考えを持った方もおり、そう指導された若手看護師さんは、休みの日でも完全に業務モードから離れられなくなってしまいます。
しかし、プライベートの充実は業務を集中して効果的に行うためにも大切だと現在ではわかっています。皆さんは安心して休日を思いっきり自身の好きなことに時間を当てるようにしてください。
プライベートを充実させる方法についてはこちらの記事に詳しく記載しておりますので、当てはまると思った方ご一読ください。
一つ一つの業務の時間効率・作業効率を高める
業務自体を早く終わらせることも、心理的・肉体的な疲労を溜めない為に重要です。
どの業界にも、大して急いで業務しているわけじゃないのに人よりはるかに速いペースで業務を終えて、定時とともに「お先に失礼しま~す」とササっと帰宅する人がいます。
そのように物事を準備無くスムーズに進められる方は、元々頭の回転が速く同時に併存する複数の業務をどういう順で行えば最も効率的か判断できるような人でしょう。
その能力を誰もが身に着けることは中々難しいもの。ですが、いくつかの準備をすることで同じように作業効率を高めることはできます。
- 患者さんや同僚の特徴をつかむ準備
→Aさんは大抵12時になるとナースコールを押してくる/Bさんは孫の話題を出すと話が止まらなくなる/プリセプティのCさんは昨日も師長にサマリーの書き方違うって注意されてたから書くべきことを都度指摘しよう、、など業務にかかわる人の特徴を掴むことで、あなた自身の業務効率を高めることができます - 自分の集中曲線を知る準備
→集中曲線と言って、人によって集中を保てる時間や必要な休息時間は異なります。また、集中できる環境や自然と集中力が増す業務も人によって異なります。自己判断で構いません。休みの日に5分おきに時間を図りながら勉強や課題をを進め、今自分がどれくらい集中していたか記録を取ります。それを数回繰り返し平均を取ると、集中度曲線を作ることができます。加えて、一日の業務の中でも、今の業務に集中していたかどうかをメモを取り続けることで、集中できる環境やあなたが自然と集中できる業務もわかってきます。そうすると、集中できる状況を自身で意図的に作れるようになります。苦手な業務や頭を使う業務を行うときに集中状態を作ることで、業務全体の効率を高めることができます。 - イメージトレーニングによる準備
→夜寝る前や通勤時間のうちに、今日の業務を頭に浮かべイメージトレーニングしたり、タイムスケジュールを決め段取りを組むことも、業務を効率的に行う助けになります。
などですね。その日一日を効率的に過ごせるかどうかは、業務が始まる前に決まっています。日々記録やデータを取ることは未来のあなたに大きなプレゼントになります。
3年目看護師の悩み~まとめ~
周囲の支援の差や個人の動機づけの差もあり,困難を感じている看護師と感じていない看護師の差が大きくなりやすいのが3年目(4年目も!)看護師さんの特徴です。
真面目な看護師さんほど悩みが増えてしまうのが3年目。一人で抱えずに、苦しいことがあれば周囲に相談してください。私もオンラインのチャットやLINEがメインになってしまいますが、質問や相談は何時でも受け付けております。
ちなみに3年目看護師の悩み4位は「成長が実感できない」5位は「1,2年目と比べ業務負担が多くなった」でした。皆さんの悩みは入っていましたか?