看護師2年目の悩みランキング!課題や目標は?転職は早い?一挙解決!

若い看護師
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こんにちは!かっきーです。今回は2年目看護師さんのお悩みをランキング形式で紹介していきます。後輩が出来てプリセプター業務が始まり、相談する側からされる側になったことにやりがいを感じたり、逆に戸惑いや不安を感じたり。まだまだ多感な2年目看護師さんの力になれるような記事を書ければと思って書きましたので、最後までご覧いただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

【この記事を読むメリット】

  • 同学年の看護師さんが感じる不安や悩みに触れ、自分だけじゃないとゆとりに繋がる(繋がってほしい!)
  • 2年目看護師さんに対し周囲が何を求めているかを知り、日々の過ごし方や業務に生かせる!
  • 2年目看護師さんが感じている悩みに対し、先輩看護師のアドバイスや研究結果から対処法を紹介!
  • 記事を読んでもわからないことがあれば、個別に質問・相談ができる!



目次

看護師2年目の悩みランキング!2年目に特有の課題や悩みを一挙解決!

私の経験上、看護師さん全体(年目を問わず)のお悩みでよく相談されるものは、

  • 目標や課題の持ち方が分からないなど、自身の成長や看護観に関すること
  • 周囲にどう評価されているか不安など、業績評価に関すること
  • 今の仕事をこのまま続けていいかわからないなど、転職に関すること
  • 夜勤や残業がしんどい、プライベートの時間が無いなど、ハードな勤務環境に関すること
  • 先輩が怖い、何をしても評価してくれない、同僚に無視されている気がするなど人間関係に関すること

などが代表的です。

しかし、悩みは同じでも向き合い方や取るべき対処法は年代や年数(看護師歴)によって大きく異なります。ですから、年目別の悩みに向き合ってみたいと思い、年目別の悩みをランキング形式で紹介、対処法を考える取り組みを始めてみました。今回は2年目看護師さんの悩みに対象を絞って、ランキング形式で紹介、2年目看護師としてその悩みにどう向き合うべきかを考えていきます。

2年目は戸惑いと解放の混在する時期だと言われます。力量に合わない業務負担からくる責任感に戸惑いながらも、今まで学んだ知識や技術を実践し一人で適切な看護が提供できた時の満足感や解放感。

そういった多感で様々な感情が入り混じる二年目は、特に悩みの多い時期でもあります。

2年目看護師悩みランキング1位!知識・技術が不十分なままのひとり立ちが不安

真剣なまなざしの看護師さん

2年目は戸惑いと解放の混在する時期だと言われます。力量に合わない業務負担からくる責任感に戸惑いながらも、今まで学んだ知識や技術を実践し一人で適切な看護が提供できた時の満足感や解放感。

そういった多感で様々な感情が入り混じる二年目は、特に悩みの多い時期でもあります。

新人の頃は、看護計画を先輩にチェックしてもらう機会が多かったり、先輩が意識的に行動を気にかけてくれたりしています。ところが、2年目になると、新卒看護師の入職とともに多くの指導の手が離れ、さらに新卒看護師のプリセプターなど新たな役割を担います。多くの看護師が、看護師としての技術も専門的判断力にも自信が無いままにー。

中でも、患者さんへの身体侵襲がある看護技術については、不安を感じている看護師さんが多いようです。受け持ちも重症度が高い患者さんが多くなり、わからないこともどうしても出てきます。しかし、新人を教育する立場でもある以上、先輩に自身の知識・技術不足を打ち明けられず、抱え込んで孤独を感じてしまう、、。

このような、早すぎる独り立ちへの不安や戸惑い、孤独感が2年目看護師さんの最も大きな悩みになっています。

きにゃこ

不安や戸惑い、、いいえ、むしろ恐怖でした。隣に先輩が付いていない。失敗したら患者さんは亡くなってしまうかもしれない。それは私にとって不安なんかじゃなく、はっきりと「恐怖」でした。

知識・技術が不十分なまま独り立ちする不安や孤独との向き合い方・対処法

私は、この問題はそれほど難しいことではないと思っています。なぜなら、2年目看護師さんが抱えている不安の根源は「孤独」に起因しているからです。分からないことがあるのは1年目のときも同じ、2年目になって何が変わったかというと、それを先輩に相談できないという心理的負担と不安、孤独、恐怖です。

実際に、

しろぽん

もし、1年目同様に質問をしたら、2年目で教育しなきゃいけない立場なのに、成長していないことを指摘されそうで相談を躊躇してしまいます。

きにゃこ

私が1年目のとき、2年目だった先輩はこんなとき上司に相談してたかな?と考えると、やっぱり2年目になったら自分で解決しなきゃいけないんだと思って、質問できません。

というように、目の前にある問題を一人で解決しなきゃいけないというプレッシャーが、恐怖や孤独の源になっています。

しかし、本当に2年目看護師さんは先輩に相談することがタブーなのでしょうか。全くそんなことはありません!実際に

九州地方の 58 施設の病棟師長を対象とした研究の中で、「看護師長の約9割が『卒後2年目看護師の育成について問題がある』と回答し、そのうちの約6割は『卒後2年目看護師の教育体制が不十分だと思っている』ことが明らかになった。

2年目看護師の体験から考える成長発達過程,内野恵子,石塚淳子,酒井太一,順天堂大学保健看護学部,順天堂保健看護研究 5P.59-66 (2017)

と報告されています。90%の師長が2年目看護師の育成に問題があると感じ、60%の師長が教育体制の問題と感じています。

一年目に比べ集団研修の数も減りますし、マンツーマンで先輩の指導を受ける機会も目に見えて減ります。人員の余裕が無い多くの病院では仕方のないことですが、それはあくまで運営上の問題。現場の先輩たちや師長さんは、2年目で独り立ちすることは難しく、それは個人の能力ではなく教育システムの問題であると理解しているのです。2年目でわからないことがあり、先輩に質問・相談することは全く恥ずかしい行為ではありません。

1年ですべての看護技術を教え込むことは当然不可能ですから、2年目で体験していない看護技術に出会うのは当然ですし、初めてのことにサポートが必要なのも当然です。

もしそれを叱ったり、だらしないと言う先輩がいれば、その人は自分が2年目だった時のことを忘れているのでしょう。仮に先輩が2年目にちゃんと出来ていたとしても、彼女が2年目だった時とあなたが今いる状況、周囲の環境は異なりますし、学ばなきゃいけないことも、医学が日々進化している以上異なるはず。「私が出来たからあなたもできる!」と押し付けることは、条件が違う以上出来ないはず。

「教育システムに問題がある!」と教育を受ける側から訴えるのは得策では在りませんが、今まで一所懸命やってきた、それでも分からないことは聞いて良いんだ。先輩たちもそこまで高いレベルを要求しているわけじゃない。そう思って、一度肩の力を抜いて下さい。

それに、わからないことをうやむやにしたまま業務をされるより、素直に聞いてきちんとした知識を習得してくれた方がずっと助かります。あなたが思っている以上に、2年目看護師さんからの質問に先輩たちはウェルカムですよ。

かっきー

病院運営側も、先輩看護師たちの業務は後輩への指導も含んだものと捉えています。また、先輩の新人看護師さんへの指導に聞き耳を立てて知識を復習しようとする看護師さんがいますが、先輩は「新人さんには新人さん用の、あなたには2年目用の教え方」をちゃんとしてくれるはずです。自分の職務に集中し、休憩中や勤務後、手が空いた時に「さっき新人のA子さんに教えていたこと私にも指導してくれませんか」と聞く方がスマートです!

2年目看護師の悩みランキング2位!仕事の質・量、役割や責任の増加がしんどい

疲れが体に

2年目看護師は、業務の質・量いずれも急激に増加、それに伴い感じる責任も増していきます。加えて、自分のことでいっぱいいっぱいなのに後輩の指導という役割まで担い、いやいや指導受けたいのは私なのよ、、と茫然自失、気づけば枕を濡らしす日々。

新人の頃以上につらかったと振り返るのが看護師2年目です。具体的にどのような変化を感じているのでしょうか。多く上がった声を整理すると

【2年目看護師さんが感じている業務の変化】

  • 質の変化→重症患者の受け持ちが増える/看護技術・アセスメントは正確性に加え速さも要求される
  • 量の変化→1人で10人以上の患者さんを受け持つことも/常に多重業務の遂行が求められる
  • 役割の増加→教わる側から教える側へ/見守られる側から見守る側へ
  • 責任の増加→受け持ち患者さんに急変があると自分のミスが原因じゃないかと背筋が凍る

など、 質・量・役割の変化が責任感に繋がっているようです。

また、同じ業務でも、1年目に先輩が横に居てくれているのと完全に一人でやるのでは負担感・疲労感が異なると感じる看護師さんもおりました。フォロー体制の減少で、誰を頼ったらいいのか分からないことも心理的な負担に繋がっています。

仕事の質・量、役割や責任の増加がしんどいときの向き合い方・対処法

看護師さんだけでなく、全てのお仕事で年数を経るに連れて求められる業務が増え責任も増してきます。それは当然のことですが、看護師さんの場合、その変化が急速で、かつ実際には経験していない職務まで独り立ちを要求されているように感じさせてしまうことに、業界全体の課題があります。

先に上げた研究でも

「2年目看護師は一人前として期待され責任も増える一方で、多重業務を遂行する力量がまだ不足している」や、「2年目看護師は責任を感じつつも、思うように進まない業務を前にとまどい、協力を求めている」と報告し、(中略)このような時期にこそ病棟でできる支援とは、現状を適切に評価し、できない部分は2年目なのにと決めつけるのではなく病棟全体で成長を見守り続けていくことで、2年目看護師は安心感の中で、未体験の看護技術の習得や学習に集中できると考えた

2年目看護師の体験から考える成長発達過程,内野恵子,石塚淳子,酒井太一,順天堂大学保健看護学部,順天堂保健看護研究 5P.59-66 (2017)

と報告され、2年目看護師が抱える上記のような負担は病棟全体の問題であると考えられています。ここでも、2年目看護師さんが感じている責任と、先輩たちに求められているものには隔たりがあると感じます。

責任感が強い看護師さんほど、自身を追い込んでしまいますが、「生涯勉強」の看護師の世界では「もう2年目」ではなく「まだ2年目」そう考える方が適切です。

5年目以上の看護師さんたちの声を整理すると、先ほどのリストはこのように変化します

【5年目以上の看護師さんが2年目看護師さんに求めている業務上の変化】

  • 質の向上→看護技術・アセスメントは一つ一つ丁寧に出来るようになってほしい
  • 量の増加→受け持ち患者さんによる負担は単純に数で測れない。10人分の手がかかる患者さんも。要領が大事で要領は経験。手のかかる感kじゃさんは相談してほしい
  • 役割の増加→新人看護師の指導はあなた自身の復讐のためでもある。新人を一人前に育てるのは病棟全体の課題。あなたの指導業務は、あなた自身が一人前人になるためのステップとして考えている
  • 責任の増加→責任の増加はリーダーになるステップ。一人で抱え込んで欲しいのではなく、今後リーダーとしてより強い重圧を感じるときのための心構えを学ぶ期間にしてほしい。

2年目=一人前と刷り込まれてきた人は、少し気が楽になるのではないでしょうか。実際に先輩たちは本当に2年目のあなたたちに「一人前であること」を求めてはいないはずです。むしろ、3年目4年目の看護師さんたちだって、自分が一人前だと思っている人がどれだけいるでしょうか。

先輩看護師が多忙を極め縦横無尽にかける姿を見ると、とても相談などできないと思ってしまうでしょう。しかし、先輩たちもきっと2年目のあなたと同じ悩みを抱え、乗り越えるときはきっと先輩の力を借りたはず。

自信を無くすと、その原因になったことが1でも、自分の中で2,3,4~とどんどん膨らんでしまうもの。1のうちに解決することが、あなたにとっても、あなたをサポートする先輩たちにとってもよほどメリットがあります。

先輩たちのためにも、遠慮し過ぎず相談できるタイミングを探っていきましょう。

きにゃこ

まだまだ半人前ですが、今まで勉強してきたことが実際の患者のケアとつながり、納得して看護ができることも増えてはいると感じます

そうですよ!出来ないことでなく、出来るようになったことはたくさんあるはずです。出来るようになったことに目を向ける、2年目看護師さんに最も意識して欲しい姿勢です。

2年目看護師の悩みランキング3位!
新人の指導に自信が無い、どう指導してよいかわからない

皆さんの中で教え方を習った人はどれくらいいるでしょうか。スポーツの世界でも名選手が名コーチとは限らないように、看護師としての能力と看護師道の能力は全く別物ですし、うまく教えられないのは教え方を知らない以上当然です。

「目で見て盗め!」なんて時代はとっくに終わり今はコーチングや教え方の教材も豊富に出ていますので、学ぼうと思えば教え方を独学し、立派な新人指導者を目指すこともできるでしょう。

しかし、2年目看護師さんはそれ以上に自身が看護技術を磨くこと、自身の業務にいっぱいいっぱいで、指導法をじっくり学ぶ余裕はとても持てないでしょう。

それは、先輩たちだってわかっています。なのになぜ新人の教育を任せるのか、理由の一つは「新人の教育があなた自身の成長に繋がるから」です。

どんな学び方が効果的かを表した「ラーニングピラミッド」を見ると、「他人に教える」の項目が最も学習効果が高いことが分かります。その学習定着率はなんと90%!10の知識のうち、平均して9個は知識が定着するのですから、素晴らしい効果です。

一方、新人時代に多かった集団研修は「講義」にあたり、学習したことが数か月後にも定着している割合は5%程度に過ぎません。

勿論、何も知らない段階で人に指導することはできませんから、1年目に集団研修という「講義」で知識を得て、「自ら体験する」ことで知識を確認し、2年目に「他人に教える」ことで定着を図るのです。

ラーニングピラミッド
効率の良い学習法、ラーニングピラミッド

新人の教育は病棟全体で行うものです。新人の指導役は、むしろ自分たち2年目看護師のために成長の機会を与えてもらってるんだと思い、プレッシャーを感じ過ぎないようにしましょう。

かっきー

病院は実に閉鎖的な空間で、各部署の連携が図れていないことも多いです。ですから、中には現場にいる看護師さんにまで上記のような意図が伝わっていないことがあります。しかし、運営側は確かに2年目看護師さんの成長も重要な目的と考えて教育係の一部を任せています。先輩に何か言われても、安心して自身の成長の場ととらえて欲しいです。

2年目看護師さんが新人の教育と自身の成長を同時に達成する教え方の秘訣!

さて、自身の成長の機会だから新人のことなんて考えなくていい!!とは、もちろん皆さんなりませんよね♪(笑)

むしろ、良い教育が出来ればできるほど自身の成長も早くなります。ですから、新人の教育と自身の成長を同時に達成するための教え方の秘訣を、講師歴も10年以上のかっきーが伝授いたします!

教育と成長を同時に達成する指導法➀見本を示しながら、3つの知識に絞って教える

人間が同時に処理できる新情報は3つまでと言われています。新しい知識が入り過ぎると、新人さんもパニックになりますし、教える側も教えた知識が身についているか確認することが難しくなります。

また、あなたが一所懸命説明しても、言葉による説明は教わる側にとってラーニングピラミッドで言う「講義」にあたり、平均して5%しか定着しません。ですから、なるべく見本を示しながら指導する(デモンストレーション/定着率30%)ことを心がけましょう。あなたも後輩に見られている緊張感の中練習する機会になりますし、教わる側の定着度も6倍になります。

また、3つの知識の絞り方は、「重要な順」にこだわるよりも「その日実践できること」を優先してください。指導した内容を「自ら体験する(定着度70%)」機会を早く与えてもらえると、教わる側は安心します。

教育と成長を同時に達成する指導法②質問を考えながら指導する

私も高校時代によく先生から「考えながら勉強しなさい」とか「根拠を説明できるようにしなさい」と言われましたが、何を考えながら勉強すればいいかわからないし、根拠がそんな簡単に分かったら苦労しないよと反発する厄介な生徒でした(笑)

上記の言葉をそれぞれ「質問を考えながら勉強しなさい」「その質問に回答できるようにしなさい」と読み替えると、むしろ教える側にとって有意義な姿勢になります。

教える経験が無いと、相手が何をどこまでわかっているかを意識せずに指導してしまいます。知識は一度習得すると、途端に常識になり、何が難しくて何が簡単なのかわからなくなるからです。

相手の理解度に合わせて指導するためには、質問を考えながら指導すること。そしてその回答を考えることで、教える側もより深い見識を得ることができます。

教育と成長を同時に達成する指導法③逆授業(逆指導)を取り入れる

学習する側にとっては、一度指導されただけで理解したと思われるのは結構きついですよね。皆さんも学生時代からその気持ちを味わってきているはずです(なんせ講義の定着度は5%ですから!)

しかし、教える側になるとつい「それはもう教えたでしょ!」なんて言ってしまうもの。

ですから、私は普段から逆授業(逆指導)の重要性を提唱しています。教える側も教わる側の立場になることができますし、実際に指導を受けることで新人さんがどこまで理解しているか確認することもできます。正しいか正しくないか判断するにはあなた自身の勉強も必要になります。

しかも、新人看護師さんも、逆指導によって定着度90%の「他人に教える」を経験することができます。

逆指導は、あなたにとっても新人看護師さんにとっても非常に有効な指導法なのです。

教育と成長を同時に達成する指導法④時間を計る!

皆さんも、学生の頃自宅で解いた問題集の内容は覚えてないのに定期テストの内容は覚えてるなんてことありませんでしたか?

実は、緊張感を持つほど人は記憶力が高まるのです。人は意識せずとも、生死にかかわることは本能的に覚えられるようになっています(例えばちょっとかじってしまった毒キノコで生死をさまよった人は、そのキノコを見極められるようになり一生忘れることはありません。極端な例ですが笑)

そして、生物にとって緊張する場面=生死にかかわる場面であり、人間にもその本能が残っています。ですから、緊張しているときは記憶力や学習効果が高まるのです。

さて、簡単に緊張感を高めるには、時間を図ることが効果的です。和やかなムードで研修していても、「あと30秒で答えて」と言われると、一気に緊張感が増しますよね(笑)

特に看護師さんは分、時に秒単位のスケジュールの中業務をしますから、指導の段階で新人看護師さんにも時間の意識を持たせることは一人で時間管理をしながら動かなくてはいけない場面を想定した訓練にもなります。

2年目看護師さんの悩みランキング4位!誰に頼っていいかわからない

悩む看護師

2年目看護師になると、新人のときは隣についてくれていた先輩が違う人の隣につくようになり、看護学校時代から支え合っていた友人とも違う病院・違う科に所属するうちに悩みを共有できなくなっていったりと、支えになるものを失ったような感覚に陥ってしまう看護師さんもいます。

誰に頼っていいかわからなくなったときは・・

一方、充実した2年目を送っている看護師さんの声を聴くと、

しろぽん

1年目のときのエルダー・メンターが今も気にかけてくれたり声をかけてくれて支えになっています

きにゃこ

今まで師長からほめられたことが無かったので、成長したねと言われ、ずっと見ていてくれたんだと嬉しくなりました

など、周囲の目配り・気配り、声掛けが支えになっているという声が多くありました。先の研究でも

「自信がなく不安なままの看護実践を行う2年目看護師にとって、信頼する先輩看護師との確認や承認などのフィードバックは、判断能力に自信をつけ、より主体的な看護実践をおこなえるようになる」(中略)
「看護職者の能力向上や自己認識を深める上で影響が大きく、上司による支援のない場合にはキャリア発達が停滞する」 (中略)

2年目看護師の体験から考える成長発達過程,内野恵子,石塚淳子,酒井太一,順天堂大学保健看護学部,順天堂保健看護研究 5P.59-66 (2017)

と報告し、

2年目看護師は、平坦でまっすぐな道のりを進んでいるのではなく、幾重にもなる新たな困難に立ち向かっていた。先輩看護師との人間関係の構築や同期・1年時の指導看護師、師長・主任からの定期的なフォローに支えられ、仕事の楽しさややりがいを見出すことは、キャリアを積み重ねていく礎となる大切な体験だと考えた。


2年目看護師の体験から考える成長発達過程,内野恵子,石塚淳子,酒井太一,順天堂大学保健看護学部,順天堂保健看護研究 5P.59-66 (2017)


と結論付けています。

本来、自身も多感な2年目を経た先輩看護師さんたちが上記のような積極的なサポートをしたり、気配り目配り声掛けをして病棟全体でサポートしていきたいところです。

運悪く今の病棟でそのような姿勢が感じられない場合は、あなたから積極的に評価を求めましょう。二年目看護師手してやるべきことが出来ているか不安だという気持ちや、支えを失いサポートが欲しいという気持ちを素直に伝えるのです。それで嫌な顔をする先輩は居ないはずです。

環境には当たり外れがありますが、周囲が動くのを待っていてもあなたの辛い状況は変わりません。逆に、自ら動くことで、今までの悩みは何だったんだと思うほど、状況がいとも簡単に変わることもあります。

二年目看護師の悩みランキング~まとめ

2年目看護師さんの悩みの多くは、実は責任感と自律心の芽生えや行動が主体的になり自ら課題を求めるようになるなど、ポジティブな変化によるものです。

1年目当初に比べると、自信をもって行える看護業務は確実に増えていますし、2年目も終わりころになると責任感と裏返しの関係にある「やりがい」を実感できるようになってきます。

あなたが今抱えている悩みは、出来ない自分と真摯に向き合い、それを克服するためにどのような対策を行ったらいいかを主体的に考えるようになったり、自身の看護体験から自己課題を見つけようと奮闘して出てきた悩み。自律性が芽生えたゆえの悩みです。

今回のランキングに出てきたような悩みを持つこと自体が成長の証だと思い、自信をもってほしい。まずはそれが私の切実な願いです。

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