転職看護師必見!転職サイトに良い病院を紹介してもらうためのテクニック

治験コーディネーター
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こんにちは!かっきーです。今回は空港に付帯するクリニックで働く看護師さん【エアポートナース】をご紹介します。また、空港で働くのが夢!だったという方は、狭き道だったフライトアテンダントやグランドスタッフの道を、看護師資格を生かして突破する道もご紹介していますので、最後までお読みいただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

【この記事を読むメリット】

  • 転職サイトの本当のお客さん=病院側だから分かる転職サイトの裏の部分をお伝えします!
  • 転職サイトと病院側がどんな話をしているか、マッチングの仕組みは?など看護師さんが知らない部分を伝授!
  • 病院が転職サイトにどういう要望を出しているかを知り病院選びや転職活動に活かせる!
  • 転職サイトについて記事を読んでも分からないことがあれば個別に質問や相談が出来る!



目次

転職看護師必見!転職サイトに良い病院を紹介してもらうためのテクニックとは?

皆さんは看護師転職サイト(エージェント)についてどんなイメージを持っていますか?もう既にお世話になった人も居るかもしれませんし、この先利用を検討している看護師さんもいるかもしれません。看護師さんであれば人生で一度はお世話になるのではないでしょうか。そのくらい看護師さんにとっては身近で頼り甲斐があるのが看護師転職サイト(病院側からすると求人を代理してもらうので転職エージェントと呼ぶのが一般的ですが、看護師さんはサイト上から登録をするので、転職サイトと呼ぶことが多いです)です。

実際に山ほどある病院やクリニック、看護師資格を活かしたその他の働き方から、自分だけで職場選びをするのは中々至難の業。病院の事情を知っている人にあなたにとって最適と思われる職場を紹介して欲しいと考えるのは自然でしょう。

しかし、看護師転職サイトの担当者が言うことを何でもかんでも鵜呑みにしていると、おそらくあなたにとって最適と思われる職場選びにはならないかもしれません。

なぜなら、転職サイトの本当の顧客は看護師さんではなく病院だからです!※この先「病院」はクリニックや看護師さんの転職先として転職サイトが仲介する可能性のある職場を含みます。

転職サイトの本当のお客様は、看護師ではなく病院!

病院の長い廊下

あなたが転職サイトに登録すると、担当者が希望の条件や今までのキャリアを聞いてくれて、いくつかの病院(もしくはクリニック)を紹介してくれます。あなたが希望すれば、保育園看護師やツアーナースなどこのサイトでも紹介しているような看護師資格を活かした他業種も紹介してくれます。

相談にも乗ってくれて、会社によっては面接対策や履歴書の書き方の指導までしてくれたりします。実際に転職に成功してからも、新しい職場で困ったことがあればアフターサポートのような形でフォロー体制を取ってくれるところも有ります。

しかし、あなたはそこまでしてくれる転職サイトに1円も払っていないはずです!(笑)

何故それが可能かというと、転職サイトは病院側から仲介料・紹介料を貰っているからです。つまり転職サイトの本当のお客さんは実は看護師さんではなく病院側なんですね。

ですから、転職サイトは「看護師さんを病院に紹介する」のではなく「病院に看護師さんを紹介する」のがその本当の業務内容だと言えます。

もっとダイレクトに言ってしまえば、転職サイトにとっては「看護師さんに転職先を紹介できない!」ことよりも、「病院に看護師さんを紹介出来ない」ことの方がより死活問題なわけです。

「転職サイトの本当のお客さんは病院である」から、見えてくる真実

では転職サイトが病院からちゃんと紹介料を頂きビジネスを成立させるためにはどうすればよいか。答えは簡単で、顧客となる病院の数を増やしていくしかありません。

そして、病院側は当然ちゃんと看護師さんを決められた期限内に紹介してくれる転職サイトを継続して利用したいと思います。看護師転職業界に限らず、紹介ビジネスはどんな社会でも信頼関係が大切なのです。

ですから、看護師さんの事情より病院側の事情を優先せざるを得ないときが出てきます。これももっとダイレクトに言いましょうか(^^♪

転職サイトは、「ビジネスを成り立たせるためには人気の無い(ブラックな?)病院にも看護師さんを紹介しなくてはいけないときも有る」のです。

この事実を知って対策をしておかないと、看護師さんは自身の希望条件とは合わない病院を上手いこと言って紹介されてしまうかもしれません。

病院はなぜ100万円払っても転職サイトを使うのか?

看護師さんの対策を考える前に、病院と転職サイトがどうやっって関係を築き、双方でどのようなやり取りがされているのかを見てみましょう。

転職サイトと病院の出会うとき

基本的に、病院側から転職サイトにアプローチを掛けることは無いと思います。新しい病院が出来ると(いや、出来るらしいという情報をつかんだ時点で)転職サイトから病院側に会社紹介の案内が届き、メールが送られ、電話が鳴りだします。

病院は既にある病院の系列として建てられることが多いので、系列内で利用する転職サイトが決まっている場合(といっても大抵は複数です)も有りますが、それでも大小様々な飛び込み転職サイトから飛び込み営業が来ます。

これはクリニックでも同じです。私が事務長を務めていた病院では、開業月は毎日複数の転職サイトから営業電話があり、「看護師さんはもう決まっていて募集してないんです」と伝えても、「登録だけなら無料ですから登録だけでもお願いします!」と懇願されたものです。

最初は断っていたのですが、ひっきりなしに電話が来て肝心の患者さんからの電話が取れないなってしまうので、もうめんどくさいから登録してしまおうと思ったりもしました(汗)

そんな事情に加えて、そもそも看護師さんが一人や二人しかいないクリニックでは、急に看護師さんに辞められて新しい人が早く入ってくれないと死活問題ですので、複数登録しておいた方がいざというとき安心という気持ちもあり、むしろ病院より多くの転職サイトに登録しているところが多いと思います。看護師さんはよく3社は登録しておいた方がいいと言われますが、クリニック側は5社くらい登録しているのではないでしょうか。

病院はお得意先の転職サイトが有り一社で間に合ってるというような病院も有りますが、平均すると3~4社は登録しているのではないでしょうか。

病院と転職サイトの間ではどんなやり取りがされているの?

上記のようにまずは転職サイトから病院側に自社の紹介と登録のアプローチが有り、ここでは個紹介に関する契約や個人情報閲覧(こんな看護師さんがいますよという皆さまの情報を閲覧する際に必要な秘密保持などの同意です)に関する同意書を交わします。

病院側がこんな看護師さんを紹介して欲しいと要望を出すのは、実際に看護師さんの募集要項が決まってからです。どの科で何人必要か、年齢やキャリアはどの程度が良いか、今病棟に足りないのはどんな要素で、それを埋めるためにどんなキャラクター(個性)や経験、技術を持った看護師さんが望ましいかという条件を詳細に伝えます。

転職サイトは、条件を聞いたらすぐに条件にマッチする看護師さんを探し始めます。給与に関しては中途採用の場合年齢やキャリアに合わせてその人に合った条件を提示するので、エージェントは条件に合う看護師さんが居たら、病院側に看護師さんの希望条件を伝えて交渉します。

エージェントさんは条件交渉まで行ってくれることが多いのですが、実際交渉で病院の提示した条件を上げることはなかなか難しいでしょう。予算会議で決定した上限を超えることは出来ませんし、今は多くの病院が新卒の生え抜きを大切にしようとしています。病棟内の他の看護師さんがどれくらいの給料で働いているのか、看護師さんの間で筒抜けになってしまうこともありますから、病院側もうかつに生え抜きの看護師さんより高い条件を転職者さんに出すわけにはいきません。

生え抜きを大切にして、新卒で入った看護師さんが「ずっとここで働きたい」と思うような環境を作ることは、病院運営でとても大切なのです。

加えて、先もお伝えしたように転職サイトの顧客は病院側です。機嫌を損ねるわけにいきませんし、他の転職サイトで病院側の提示した条件で働いてくれる看護師さんが見つかり、先んじられてしまうかもしれません。転職サイトにとっては、条件提示を受けたら、後は他社とのスピード勝負なのです。

ですから、エージェントさんはここの交渉はあまり頑張りません(笑)病院側と上手くいかなかった場合、エージェントは給与以外の病院の魅力を伝え、看護師さんの希望条件より給与が低かったとしても転職のモチベーションが上がるように奮闘します。

また、交渉のテクニックとして病院側の希望条件より低めに給料を提示し、看護師さんが渋った際に交渉して額を上げたように見せるエージェントも居ますし、人気の病院だからすぐに埋まってしまうかもしれないと揺さぶりを掛けるテクニシャンも居ます(笑)

病院側が転職サイトを利用するメリット

さて、転職サイトへの仲介料の平均は看護師さんの年収の3割が基本です。年収500万円の看護師さんを一人雇う場合、150万円を紹介してくれたエージェントに支払うわけです。中には10%程度と破格な転職サイトも有りますが、そういうところは看護師さん側にもアフターフォローが無かったり、紹介した看護師さんがすぐ辞めてしまった場合の病院への補償も無かったりします。

ですから、費用対効果やリスクヘッジを考えると結局は年収の3割程度を仲介料で支払う転職サイトが最も人気が高く数も多いです。

では、そもそもなぜ病院側は、そんな高額な紹介料を払っても転職サイトを利用するのでしょうか。

最も大きな理由は採用業務の簡素化です。多くの病院では、採用は総務課や事務課が行い、看護課は要望を出す程度しか関わりません。

ですので、驚くかもしれませんが看護師さんの業務についてあまり分かっていない人が採用担当となり募集や面接をすることも多いのです。

そうすると、応募があった看護師さんの中からどの看護師さんを選べばよいのか、判断が難しくなります。看護師さんが採用業務に加わる場合も有りますが、看護師さんも採用や人事に関するプロではないので、業務経験や看護師としての知識・技術のみで判断しがちです。

そうならないように、予め看護師人事のプロである転職サイトのエージェントに「この人なら大丈夫」という看護師さんの候補を絞ってもらって、その中から選ぶ形式をとるわけのが病院としても安心なんですね。

また、病院組織は一般企業に比べるとスタッフの採用に関わる人が少ないです。中小の病院ではそもそも人事部が無いところも有ります。一般企業は1次、2次、最終面接と複数回の面接をし、それぞれ別の人が面接を担当することが多いのですが、病院の場合そこまでの人員を採用活動に割けないんですね。

少人数の少ない視点で採用することになるので、「あれ?面接のときはこんな人じゃなかったのに、、」と、応募者さんの本質を見抜けず、雇ってから後悔することが多々あります。

そんなことを防ぐためにも、病院は100万円以上の対価を払っても転職サイトを活用するのですね。

かっきー

なお、医師一人の小規模クリニックの場合は、そもそも院長が採用業務を行う時間が全くないので転職サイトに丸投げするところも有ります。少数ですが、中にはエージェントに面接までお願いする院長も居るようです。

しろぽん

なるほど、転職サイトって病院にとってもありがたい存在なんですね。それにしても、、病院はわたしを雇うのに100万円も投資してくれているんですね。合わなかったら辞めればいいやなんて軽い気持ちでびょいいん決めてたけど、、反省です。

希望通りの病院を紹介して貰うために~看護師さんの転職サイト活用戦略!~

さて、病院側の事情・転職サイトの事情が理解出来たところで、いよいよ看護師さんに出来る対策を考えて行きましょう。カギになる戦略は3つです。

看護師転職サイトの活用戦略➀エージェントへのファーストインプレッションを大切にしよう

大人気の病院が求人を開始し、登録している看護師さんの中に条件に合う人が複数名いた場合、エージェントは優秀な人から順に紹介しようとします。

これも、転職サイトの真の顧客は病院であるということを考えれば分かると思います。勿論転職サイトはそんなことは絶対に言いませんし何かしら理屈をこねて否定するでしょうが、「あなたに良い病院を紹介する」ことより「病院に良い看護師さんを紹介する」ことが優先です。

また、転職サイトは一つの地域に数十社あるのが普通で、病院への紹介もし烈な競争が有ります。紹介料を貰えるのは実際に病院側が採用した場合だけですから、他の転職サイトより早く、条件に合い優秀な看護師さんを紹介して、採用を受けないとビジネスにならないのです。

ですから、当然「受かってくれそうな」看護師さんから順に紹介することになります。病院側も採用に撮れる時間は限られていますから、条件に合う人を全員まとめて紹介なんてことは出来ないのです(前述のように、事前に絞ることも転職サイトの役割なのです)

ということは、良い病院に紹介してもらうためには、あなた自身が担当のエージェントさんに優秀な看護師だと思ってもらう必要があるわけです。

良い看護師とは組織の穴を埋める看護師!全員エースでは、組織は回らない

では、どういう人が優秀な看護師さんだという評価を受けるのでしょうか。勿論経験年数や出来る業務、これまで病院で経験してきたことなど、看護師としてのキャリアに関するところは大きいです。しかし、これは病院でも一般企業でも同じですが、「豊富なキャリアが有り優秀な人材」だけで組織は成り立たちません。平凡だったり、(言い方は悪いですが)キャリア相応の実力が無い人が組織で必要になることだって有るのです。

例えばAさんもBさんもCさんも師長さんレベルの実力が有る病院では、誰が師長をやればいいですか?おそらく誰か一人を選ぶと残り二人は不満を感じ退職したり、病棟に不穏な空気が流れたりします。

全員が優秀だったり全員が同じような個人目標((共通の組織目標は必要))を持った組織は、実は上手くいかないことが多いのです。

ですから、病院にとって良い看護師というのは、決してキャリアや経験、実力だけで評価されるのでなく「今組織にぽっかりと空いている穴を埋められる人」の事を指すのです。年齢構成が40~50代に偏っていて若手の育成を志している脳外科病棟にとっては、脳外科病棟歴20年の45歳よりも、脳外科歴無しの25歳の方が良い看護師なのです。

「経験・キャリア」のような項目は、看護師としての自身の魅力のごく一部にしか過ぎないと考えましょう。キャリアに自信がない看護師さんも、諦めないで下さい!

とはいえ、病院が何を求めているかは看護師さんには分かりづらいもの。そもそもピンポイントでこの病院に行きたいと絞って看護師転職サイトに登録する人は多くないでしょうから、何をアピールすればいいか戸惑ってしまうと思います。

最初の電話で違いを示す

対策としては、まず「その他大勢」の看護師さんから脱却してエージェントさんに「あなた個人」として見てもらうことが大切。そのためには、ファーストインプレッションで印象を付けることです。

転職サイトに登録すると、担当のエージェントさんから電話が来ます。そこでのあなたの声や態度がエージェントさんにとってあなたのファーストインプレッションになるのですが、心の準備が出来ていないせいか、戸惑ってしまう人、エージェントさんへの印象の大切さを知らずに緊張感の無い態度をとってしまう人など、好感を与えられる看護師さんはごく僅かです。

電話の中では転職したい時期や転職したい理由なども聞かれると思いますが、転職活動の一部という意識が無いので、「今より収入が多いところがよくて」や「今の職場は人間関係がひどくて~」などの待遇や人間関係に関する不満を正直に挙げたり、病院への愚痴が出てしまうことも。

エージェントさんにとってはよくあるパターンなので悪い印象とまでは言わないですが、「その他大勢」の看護師さんになってしまいます。

逆に、最初の電話から病院との面接の一部と思ってハキハキと答えられれば、ファーストインプレッションはとっても良くなります。

突然きた電話に心の準備を整えるのは難しいでしょうし、出先だと周囲の環境に気を取られ集中もできません。心と環境を整えてから折り返すのが良いでしょう。

看護師転職サイトの活用戦略②転職動機・希望条件で「待遇・人間関係」の話は出さない!

人間関係が辛いと悩む看護師さん

転職動機や希望条件も、「待遇・人間関係」の二点を重視してしまうと、どうしてもあなたの個性や色を感じにくくなってしまい、多くの登録しているその他大勢の看護師さんと十把一絡げになってしまうんです。

実際に「待遇・人間関係」が大事だったとしても、いきなりそれを伝えるのはやめておきましょう。大事なのはファーストインプレッションですから、エージェントさんとの関係性を築いてから、追々伝えればいいのです。

正直なところ、待遇や人間関係を重視してしまうと、勤務環境が良くない病院を紹介されてしまう可能性が高くなります。

なぜなら、

良い病院(看護師さんが働きやすい病院)は

  1. 採用基準も細かく設定している
  2. 当然転職サイトのエージェントにも細かく条件を伝える
  3. エージェントは病院の条件と看護師さんの条件を照らし合わせる
  4. 待遇と人間関係重視の看護師さんはその他病院の提示する細かい条件に合っているか分からない
  5. 紹介できない

となってしまうからです。

一方、古い考えの病院(看護師さんの勤務環境をあまり考えていない)は

  1. 採用基準を細かく設定していない
  2. (転職サイトにとって)細かい希望を出している看護師さんは提案できる病院が限られているのでココには紹介できない
  3. 待遇や人間関係を重視している看護師さんを紹介するしかない

となる可能性が高いからです。このあたりの話は看護師さんから語られる転職体験談などでは出ない病院と転職サイト間の関係性だったり、思惑だった李が絡んでくる話ですので、詳しく説明します。

まず、病院経営は「他業種に比べて30年遅れている」と言われています。しかも30年前からずっとそう言われ続けています(笑)

サービス残業ありき休日出勤ありき、9時勤務開始だったら8時前に来るのが当たり前、、そんな旧態依然の勤務環境を経験された看護師さんなら「そうそう!」と頷かれるのではないでしょうか。そんな病院は職員の「職員の多様な価値観を認める」「サービスとしての医療」といった現代の病院に求められる考え方にも疎く、勤務条件も法改正に伴って法の定める最低限の基準で制度を作り直しているだけのことが多いのです。

例えば、国が「夜勤は子供が2才になるまでは免除しなくてはいけない」と定めたら、3歳からは働かせていいと解釈をします。「残業は月45時間以内」というルールが出来たら、44時間はOKと考える、そんな病院が「古い考えの病院」です。

一方、他業種に追い付き追い越せで頑張っている病院は「ほんとに2歳までで良いのかな?3才でもお母さんが夜に居ないのきついよね」「残業の基準が時間だけでいいのかな?残業で何をさせているかも大事だよね」と、職員の勤務環境やプライベートの重要性を理解し、自院の職務の特徴を考えながら独自の(より良い)基準を考えようとします

そのためには、採用基準も看護部と人事部(もしくは総務部)がじっくりと話し合いを行い、今病棟に足りないものは何か、病棟ごとの年代構成やリーダー候補者の人数、今病棟に足りない要素、夜勤可能者の数、時短勤務希望者の数、そしてそれらの遷移を5年後10年後を見据えて計画的に採用計画を立てる必要が有ります。

当然、その分条件は事細かになるのです。病院側も看護師さんも、ちゃんと考えていると自然に条件は細かくなってくるということですね。勿論、条件が緩い病院が絶対勤務環境が悪いとは言えませんし、逆も然りですが、良い職場に出会う可能性は、自身の希望条件を担当エージェントさん明確に伝えておく方が遥かに高くなることは間違いありません。

かっきー

正直なところ、腕のいいエージェントにとって希望に満たない待遇(特に収入関係)を説得することはそれほど難しいことではありません。看護師さんが転職に踏み切った理由が収入だけって人は実際ほとんどいませんので、それ以外の退職理由から心のスキマを埋めていけば収入は希望から離れても「この病院受けます」と言ってくれることが多いのです。
ですから、待遇や環境以外に何を重視しているかが、そのままどの病院を紹介すべきかに繋がるのです。

看護師転職サイトの活用戦略③病院選びも丸投げせず自ら考える姿勢をみせよう

Q&A

では、具体的にはどんな条件を伝えるのが良いのでしょうか。

おすすめは「5年後こんな看護師になっていたい」という理想の姿と、その実現のために今の病院は何が足りなかったのかを伝え、そして「私にはどこの病院が良いと思いますか?一緒に考えてくれませんか?」と自身も病院探しに積極的に関わりたいという考える姿勢を見せることです。

「理想の看護師像」はあなただけのものですから、エージェントさんに助言を求めるものではありません。しかし、あなたは病院の専門家でも看護師転職の専門家でもありません。そもそも自身が働いていた以外の病院のことは何も分からないでしょう。

ですから、病院選びに関してはエージェントさんに丸投げの人が多いのです。気持ちは分かります。しかし、明確なビジョンを持ちつつ、自分の人生だから自分も一所懸命考えます!という姿勢を見せてくれる看護師さんは、エージェントさんにも「優秀な人だな、キャリアに真剣でしっかりしたビジョンを持った人だな、この人にふさわしい病院を紹介しないと」という印象を持たれていますよ。

転職サイトの活用戦略④転職が決まったら今の職場は必ず辞められると伝えよう

早期退職ほどのダメージは無いのですが、内定辞退も病院やエージェントさんにとって大きなダメージです。病院も採用活動をやり直さなくてはいけませんし、エージェントさんは「辞退するような看護師を紹介するな!」と病院からの信頼を失ってしまいます。

ですから、「転職はしたいけど今の病院辞められるかはまだわからないんですよね」なんて言ってしまうと、彼らの中でのあなたの優先順位は地に落ちてしまいます。どんなに優秀だとしてもです。

複数受かったから他に断りを入れるような場合は仕方ないことですが、今いる病院を辞められなかったですとか、やっぱり夫にまだ働かないでと言われたなどで辞退されると、病院やエージェントからするとがっかりしてしまいます。

転職活動自体を障害が無くなってから行うのが理想ではありますが、そうでなくても内定を得た以上何とか事情を通して働けるように努力したいものです。

かっきー

ちなみに、病院にとっては優秀だけど3年しか務められない人よりも、能力は平均的だけど長く働いてくれる人の方がありがたかったりします。(現場の声はまた違うかもしれませんが)運営側にとっては、長く勤めてくれるスタッフは本当にありがたいのです。長く務めたい気持ちを伝えたりその実績があると、高評価に繋がりますよ。

転職サイトに良い病院を紹介してもらうテクニックまとめ

  1. 転職サイトの本当の顧客は病院側であり、エージェントも本来は「あなたに良い病院を紹介すること」よりも「病院に良い看護師さんを紹介すること」。良いエージェントは出来るだけその両者を一致させようと努力している。
  2. 良い病院は人事計画を長期的に立て、明確な基準をもって採用活動を行っている
  3. 良いエージェントは病院の基準に合った看護師さんを紹介したい
  4. 看護師さんは待遇や人間関係といった誰もが望む基準ではなく、看護師像や描いているキャリアなど、あなただけの基準をエージェントさんに伝えることで、初めて「良い病院」とのマッチング対象になる

ざっくりいうと、看護師さんが良い病院を紹介してもらうためのステップは、このようにまとめられます。

ですから、とにもかくにもまずは自身の看護観をしっかり描くことが重要です。当サイトにもキャリアの描き方に関する記事は力を入れて書いてありますので、ご覧いただけると幸いです。

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