看護師の悩み【人間関係編】3位 何もしてないのになぜか先輩に嫌われる

悩み遠くを見つめる看護師
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かっきー

こんにちは!かっきーです。今回は看護師さんが人間関係で悩む際によく聞かれた声の3位「何もしていないのになぜか職場で嫌われる」について、原因と対策を紹介していきます。自分では自覚が無いうちに誰かに嫌な思いをさせていたり、相手の悪気無い一言に傷付いたり、、。自分と相手が全く異なる人間だと意識して過ごすことが人間関係の秘訣だとこのサイトでも散々書いてきましたが、このようなすれ違いも、まさに相手と自分が全く異なる、分かり合えない存在だと意識することで解決できると思っています。今回の記事はいつもより短めですので、どうぞ最後までお付き合いください。

【この記事を読むメリット

  • 原因を作るような悪いことをした自覚が無いのになぜか嫌われる。その原因が分かる!
  • 何故か嫌われる→なぜか好かれるへ。居心地の良い職場を自分で作れる!
  • 自分のクセや世代を超えた考え方の違いが分かり、あらゆる人間関係にプラスに働く!
  • この記事を読んでもわからないことがあれば個別に質問・相談ができる!



目次

看護師の悩み【人間関係編】3位 何もしてないのになぜか先輩に嫌われる~の解決法

やりがいをもてない看護師

人間関係の不和は多くの場合、自分でも分かるような原因が有ります。約束をすっぽかしてしまったり、既読スルーを続けてしまったり、言わないでと言われた悩みを人に話してしまったり。また、人間関係は鏡のようなものですから、そもそも自分が相手を良く思ってない場合、相手もあなたを苦手と感じるようになるでしょう。

しかし、中には嫌われる原因になるようなことをした記憶はないし、自分も相手の事を嫌いじゃないのに、なぜか一方的に嫌われてしまった。なんてこともあるのではないでしょうか。

特にそれは世代を隔てた場合に多く起こることです。師長や先輩に嫌われていた。逆に、親切に接しているのに後輩が慕ってくれない。そんな悩みもよく聞かれます。

この場合、上記で見たような世代間の価値観の違いに起因するすれ違いがとても多いのです。価値観が違うので、自分では気にならない言動が相手を不快にさせてしまっていたり、勿論逆もあるでしょう。

ですから、すれ違いの原因を知り、相手のリアクションをよく観察することが「なぜか嫌われる」を防止する有効な一手になります。まずは、よくあるすれ違いの例を見ていきましょう。

後輩から先輩に、気づかずに触れてしまう逆鱗ポイントやすれ違いの対処法

Q&A

20~30代が無意識にそれ以上の世代を怒らせてしまうポイント、実はその多くがジェネレーションギャップ、価値観のズレが原因です。

思いやりとは「私はこうされたら嫌だからあなたにもしない」と慮ることだと言います。

しかし、世代が違うと「私はこうされたら嫌だけど、あなたもでしょ?」と聞いてもNOが返ってくる可能性が同世代と比べるとはるかに高くなります。

ですので、良かれと思ってしたことが好意として受け取られず、むしろマイナスな感情を引き起こしてしまうことが有るのです。

求められていることや、できる・できないの基準にずれがあり、信用を失う

たとえば師長さんに「〇〇さん、心電図はもう読める?」と問われました。VFやVTなど命にかかわるものをおさえておけば良いと先輩に教えられたので、あなたは(VFとVTはたくさん勉強したし、読めませんって言うと怒られそうだな)と思い「はい!大丈夫です」と元気よく答えます。師長さんは言葉通りに受け取り、(あ、もう心電図は任せても大丈夫なのね、頑張ってるわねこの子)と思うでしょう。

しかし、いざVF、VTのような重篤な状態以外の読み取りはよく分かってないということが分かると、師長は(じゃあなんであの時大丈夫なんて言ったんだろう、、その場しのぎで嘘をつく子なんだわ)と思ってしまいます。そういうことが繰り返されると、あなたが気付かないうちに、師長はあなたの言葉を信用しなくなってしまうのです。

特に対象が抽象的な場合は、互いの乖離は相当大きくなりえるので注意が必要です。例えば、「状況に応じた適切な看護ができる」「患者さんの状態から医師の指示を予測して備えられる」などの抽象的な質問は、迂闊に「できます」と答えるととんでもない高いレベルを要求されかねません!

それを防ぐためには、何かをできるか聞かれた時は「何を・どこまで」出来るのかを答える必要が有ります。同時に聞く側も「何を・どこまで」出来るかを明確にして尋ねるように心がけましょう。

特に今自分がどの程度できているのかは、全体像が分からないと判断しにくいもの。経験が浅い看護師さんには単に「〇〇出来る?」とだけ聞くやり方は、ちょっと不親切かもしれません。この点は上司の側も覚えておくべきです。

出来る・出来ないは主観的なものです(英語話せますか?と聞くと、日本人は大半の人がNoと言いますが、イタリア人は「コンニチハ」しか知らなくても日本語しゃべれるか聞くとYes!と答えます)

また、「できる・できない」だけでなく、「相手が求めているもの」と「求められていると感じたこと」のズレや価値観のズレも、すれ違いや思わぬ低評価に繋がります。

たとえば先輩に「必要な医材準備しといてね」と言われ、すぐに準備し机に並べておいたとしましょう。しかし先輩が普段それ以上のことをしていた場合(例えば、使いやすい&ミスをしないように使う順に左から並べておく、執刀する医師の特徴に合わせて配置するなど)、「私のやり方見てなかったんだな」とか「気遣いできない子だな」などと思われてしまうかもしれません。

こういった小さなすれ違いの積み重ねが、知らないうちにあなたの評価や信頼に繋がってしまうもの。特に今の時代は先輩も後輩を叱ることに抵抗が有ります。このくらいの事いちいち言ったらうざがられると思い、気になることも言わないでおく人も多いのです(パワハラと訴えられたら怖いですからね、、)。

「できる・できない」「求めることの基準」を例に出しましたが、価値観や性格の違い小さなすれ違いはもっと様々な場面で怒ります。いずれもこちらに記載した「私とあなたは違う」ことを念頭に入れたコミュニケーションを心掛けていれば、すれ違いは避けることができます。

しろぽん

掃除しておいてね。と言われ目に見えるとこだけ片付けて満足する夫、何もしてないじゃない!と怒る妻、、これも立派なすれ違い。夫婦あるあるですが、人間関係って、こういう小さいすれ違いが後々大きな亀裂になるんですよね

一緒に入った休憩中、目の前にいる先輩を居ないものにしていませんか?

スマホをいじる看護師
スマホをいじる看護師さん

ここにあなたがいないのが淋しいのじゃなくてここにあなたがいないと思うことが寂しい

大事MANブラザーズband それが大事

スマホへの価値観や存在の意義は、Z&ゆとり世代とそれより上の世代で全く異なります。そしてそれもすれ違いの原因になっていることが有ります。

例えば休憩中、休憩時間なんだからスマホでインスタをチェックしたり恋人とlineするのは自由です。勿論それは否定しません。しかし、40代以上の方の中には「目の前に先輩が居るのに平気でおもちゃを開けるんだ」という感覚になります(40代以上にとって、若者がスマホをいじっている姿は遊んでいるようにしか見えません)。

これは怒っているのではありません。単純に淋しいのです。

人間は、一人でいるよりも、誰かと一緒にいるときに独りを感じる方が、より寂しいものです。また、ゆとり世代までは、インスタを見たりラインで連絡を取っていると「繋がっている」感覚が有りますが、上の世代はネット上で連絡を取っているだけで「繋がっている」という感覚は持てないことが多いです。

同世代の友人同士では、一緒にランチしていてもほとんど会話せず互いにスマホをいじっている(盛れる写真を撮れたときが一番盛り上がる!笑)なんてこともあると思いますが、これは上の世代には理解しずらいことなのです。

ですから、あなたは何の気もなくスマホをいじっているだけでも、先輩は自分の存在が無視されていると感じてしまうのです。目の前にいる人に居ないものにされてしまうのは、とっても悲しいことです。30代後半以上ならおなじみの上記歌詞に有るように、淋しいとは現実の状況ではなく心の感じ方の問題なのです。

勿論スマホをいじるなとは言いません。ただ、何故嫌われてるか全く心当たりがないのであれば、スマホに慣れ過ぎていつの間にか先輩を空気にしていないか、考えてみて下さい。

勿論スマホは一例ですが、他人と分かり合うためには自分の価値観だけで相手の感情を測ってはいけないということを伝えたかったのです。看護師さんは患者さんに合わせた看護を提供する必要が有ります。

分かり合えない先輩を分かろうとすることは、看護師の職務を全うする際にも役に立つはずです。そのためにも、出来れば一言二言でも会話をして欲しいです。話すことが無いなら、スマホを見るときに、「最近Tiktokでハマってる動画有るんですよね~」とか「ライン溜まってて、返さなきゃ」など一言添えてから開いてみて下さい。

めんどくさいと思うかもしれませんが、自分の価値観だけで人の気持ちを蔑ろにしてはいけません。それだけで、先輩が感じる疎外感はだいぶ減るのではないでしょうか。

先輩から後輩に、親切心が逆効果になってしまう後輩の謎な激おこポイントを解明!

悩むベテラン看護師

向上心を見せない

向上心は若者のものと思っていませんか?私はもうこの病棟についても知り尽くしているし出来ないことはない。と思っていませんか?実際に出来ることはやりつくしたかも知れません。若いときの努力の賜物でしょう。ですが、それを態度に出してはいけません。だって、若手は日々必死に努力しているのですから。

自分ではどしっと構えて落ち着きがある、私がいないと病棟は回らないと思っているかもしれませんが、周囲からは「何もしない人」「やる気ない人」と映ってしまっているかもしれません。

経営者からすると、ベテラン看護師さんは自分のことで満足しないで病棟全体の事を考えて欲しいと思っています。そして若手も、ある程度年齢を重ねていれば技術や経験が有るのは当たり前と思っています。年が上がれば上がるほど、上から求められるものも若手から慕われるためのハードルも高いものです。

仕事に関することじゃなくてもいいのです、英会話を始めたとか、パソコンを習い始めたとか、あるいは病棟全体がスムーズに動くように、自分の業務以外に今まで以上に目を配るなど。

そしてそれは決して、人のためだけではありません。新しいことに挑戦したり日々課題を見つけようとすると、脳の老化の進行も緩やかになります。向上心がある人ほど、年を取るのがゆっくりで、いつまでも若々しくいられるのです。そして何より、看護師さんは職業柄、努力することが習慣になっているはず。歩みを止めるよりも、歩み続けた方が自身も日々充実して過ごせるのではないでしょうか。

いつまでも若く見える人や脳の機能を高く保てている人には「いつまでも向上する意欲がある」という特徴が有ります。向上心は若々しくいるための最上のサプリメントでもあるんですね!

本当にして欲しいこと以外は、介入しないで欲しいと感じてしまう

看護塾で長年指導を続けて来て、最近よく思うことが有ります。それは、他人に介入しようとする子が少なくなったということです。今も昔も看護師さんを目指すような子たちは真面目な子が多く、受験勉強も嫌だ嫌だと言いながらも真剣に取り組んでいます。

しかし、昔は塾内でも励まし合ったり叱咤激励しあったり生徒同士でも刺激し合う光景が良く見れたり、「先生、〇〇さんやる気なくしてるからなんとかして!」など指摘してくれるようなこともあったのですが、最近はそれがありません。

コロナの影響ではなく、コロナ前からです。それぞれがおとなしく勉強して、休憩中も雑談はすれどその話題が相手の進路だったり、深いところに切り込むようなことがかなり少なくなったように感じます。

自分は自分、人は人という個人主義が日本でも根付いてきたのか、インスタやTwitterで人の情報が溢れている分身近な友人に拘らなくなっているのか、、理由はわかりませんが、身近にいる人に深くかかわるのを良しとしないような文化が若者には出来てきているように感じます。

ですから、あなたのためと思って近づいてきてくれる上司にとってはとっても理不尽に感じるかもしれませんが、若い世代は関係がそこまで近くない人にパーソナルスペースに入られることをかなり嫌がるのです。

例えば落ち込んでる姿を見て相談に乗ろうとしたら、上の世代であれば、自分が望むかどうかよりも、相手が自分のためにしてくれたことに自体に対してありがたみを感じるものでした。

しかし、若い世代は自分が欲してないことに感謝の念をあまり持ちません。むしろお礼するのが面倒とさえ思ってしまいます。年賀状やお中元、義理チョコなんて文化がどんどんなくなってきているのも象徴的ですね。

ですから、上司は「せっかく気を遣っているのに、こんなことまでしているのに距離が縮まらない」と思ているのですが、現実的には「頼んでないことを勝手にしてくるから好かれない」のです。

つまり若者は「何もしないから。存在を無視するから嫌われる」上の世代は「何かし過ぎて、存在を感じさせすぎて嫌われる」という切ないすれ違い構造になっているのです。

なので、オンオフを切り分けて、仕事上必要なことは積極的に働きかけても、プライベートでは若者の価値観を理解し、あまり深入りしないことです。

そのうえで、「何か私に出来ることがあれば何でも言ってね」とあなたから来てくれる分にはウェルカムだよという姿勢を示し、向こうから接触してくるのを待っては如何でしょう。

かっきー

「接しにくい!」「疲れる!」と思うかもしれませんが、猫も自分から飼い主様に撫でてもらいに来るくせに、飼い主から撫でに行くと嫌がるそうです。かわいい猫ちゃんもそうなのだから、より複雑な感情を持ち、かつまだ勤務経験が浅く職場にいるだけでプレッシャーを感じている後輩たちには仕方ないことだよなと思ってみては如何でしょうか(^^♪

何もしてないのになぜか嫌われる~まとめ~

世代の離れた先輩・後輩間の「なぜか嫌われている」という感覚は、あくまでも上記のようなすれ違いが原因なことが多いのです。どちらも悪くないし、合わないのはあくまで生まれた時代とそれによって生じてしまった価値観です。人と人が合わないわけではありませんので、違いを理解し合えれば、上手くやっていけるものです。

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