こんにちは!かっきーです。今回は四年目の看護師さんが抱える悩みをランキング形式で紹介、それぞれの悩みの原因や悩みとの向き合い方について書いています。皆さんの悩みが少しでも軽くなればうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。
【この記事を読むメリット】
- 4年目看護師がどんなことで悩んでいるか、ランキング形式でわかる!
- 悩みの原因を知り、どうすればその悩みを解決できるのかわかる!
- 看護師人生の重大な岐路で、自分に合った選択をするヒントが見つかる!
- 記事を読んでもわからないことがあれば個別に質問・相談出来る!
看護師4年目の悩みランキング!人間関係、転職など皆の悩みを一挙解決!
看護師四年目は、実は1~3年目に比べると悩みが少なくなってくる時期です。特に一通りの業務を自身でこなせるようになり、業務自体への不安は解消されていきます。
ところが、逆に人間関係や将来のことなど、今まで目の前の業務に集中していたら気にならなかったことが、視野が広くなり心に余裕が出てきたことで、明確化してきます。
4年目看護師の悩み1位 病棟の人間関係に疲れた
プリセプターを任されるとはいえ、3年目の看護師さんは自分も周囲からもまだ完全に一人前とは思われていないことが多いですよね。ですから先輩のサポートが入ったり、師長や主任と言った役職者もまだ目配りしてくれています。
しかし、4年目の看護師さんは基本的にもうこ〇〇さんは一人で全部任せても大丈夫だろうと、一人前看護師として信頼される時期です。
上司には一人前として今まで以上に後輩の指導や病棟全体に目を向けることが要求され、後輩からはリーダー業務の中で様々な相談をされる他、プリセプターの経験者として3年目看護師さんからもアドバイスを求められます。
4年目看護師は病棟の中間管理職!
おそらく4年目看護師の皆さんにとって、そのような相談やアドバイスは業務外のボランティア活動のようなものでしょう。だから、だから、後輩の支えになったりお世話になった先輩の力になりたいという気持ちは有りつつも、「なんで私が、、」と負担になってしまう。
確かに4年目というと、一般社会ではまだまだ一人前のなり立てで、今年こそ頑張って先輩に認めてもらうぞ!と意気込む時期です。
しかし、病棟という小規模な組織の中で、人の入れ替わりが激しい看護師の世界では、4年目でもすでに立場は現実的には中間管理職なのです。
全くその自覚が無い看護師さんが多いですが、はっきりと言います!あなたはもう病棟内で、中間管理職なのです!
ですから、人間関係の調整、相談も私の病棟での役割の一つ、重要な任務の一つなんだと割り切りましょう。
実際に、師長さんなどはあなたには、病棟全体を見て欲しい、見てくれるはずと思っています。まずは割り切って、それが私の今求められている役割の一つなんだと思い、先輩の愚痴や後輩の相談に真摯に向き合ってあげて下さい。
先輩・後輩間で意見の食い違い・対立があるときは
病棟内の人間関係は仲良しグループである必要はありませんし、業務外で交流を図るのは気が合う人だけでOK,皆そう思っているでしょう。それなのに病棟内に言いようのない空気が流れ不破に陥るのは、意見の食い違いや指導や注意の仕方、その受け方への不満、連携の際の意思の非疎通など、業務上の対立が原因になっています。
特に4年目看護師さんは、そんな業務上の食い違いが起きたとき、どちらからも相談され、どちらからも頼られる、まさに中間管理職の役割を求められます。
どちらかが明らかに間違っていれば話は簡単なのですが、現実はどっちの言うことも一理あったり、まさに先輩・後輩のはざまにいるあなたにはどちらの気持ちも分かってしまうから、一層苦労が多いことでしょう。
業務に関する意見の対立は、解決に向けた取り組みをしないと意味が無い
こんな時、あなたならどんな対処法を取りますか?
私が気になったのは、聞き役になって終わっている看護師さんが多いことです。
確かに、「相手の話を遮らず、最後まで聞くことが大切」「相談する人は、もう自分の中で答えが出ているもの。聞いてあげるだけでいい」というようなコミュニケーションにおける傾聴の大切さが浸透し、看護学生時代にも患者さんとの接し方で話を聞くことの大切さを教わったと思います。
ですから、このような業務上の相談に対しても「そうだよね」「わかるよ」と相手が納得するまで話を聞いて、ひたすら相槌というコミュニケーション方法を取る看護師さんが多いのでしょう。
しかし、業務における意見の相違は、互いの意見を聞けば済む話ではなく、病棟内で意見を合わせることに意味があります。これを合意形成と言い、目的を共有したり、業務を円滑に進めたりするために、そして人間関係の不和を解消するためにも不可欠な要素です。
ですから、もしあなたが聞くことを中心にした相談の受け方をしていたのなら、解決することを目指した相談の受け方に、アプローチを変えてみましょう。
合意形成のポイント
では、意見が食い違う中から、どのように合意形成へ向かわせればよいのでしょうか。
まず大切なのは、業務に関する情報を病棟内で出来る限りオープンにし、全員がなるべく同じ情報源から意見を持てるようにすることです。認識の不一致は、与えられた情報の不一致から来ることも多いのでです。
意見の相違を生む原因➀暗黙知
看護師さんの業務に必要な知識は暗黙知・形式知の二つに分かれます。暗黙知とは、経験や感性によって理解・習得され、第三者に言葉で伝えることが難しいような知識です。形式知とは、本や講習で一斉に学べるような知識です。
例えば、熟練の職人がその日の気温や湿度によって微調整したり、船乗りが波の様子を見て出港の可否を判断するのも暗黙知です。いろんな人に接してきて、初対面でなんとなく自分の苦手なタイプか好きなタイプか分かるのも人間関係の暗黙知です。
形式知は研修や講習で学んだりカンファレンスで周知することもできますが、暗黙知は経験や感性によるものなので、一人一人異なります。どんなに知識・技術を付けた若手看護師さんでも、ベテランの看護師さんとは意見が一致しないことがあるのもそのためです。
ただし、だからベテランが正しく、若手がいつも間違っているというわけでは決してありません。形式知は間違って学んでいた場合簡単に修正が聞きますが、暗黙知は、自身の個性、経験、感性などあなた全体から生み出された、分身のような知識です。ですから、簡単には修正できません。ですから、間違った知識や曲がった見方を元に形成された場合は、暗黙知も間違っていたりひねくれたものになってしまいます。その当時正しいとされる価値観で身についたけど、今の時代には合わない、そんなことだってあるのです。
高齢者が暗黙知を形成してきた時代と今では価値観がまるで違います。老害なんてひどい言葉で形容されたりもしますが、若者が絶対的に正しいのではなく、高齢者も当時正しいかったことを受け入れてきただけ。暗黙知である以上、修正が難しいのです。互いに価値観の違い、暗黙知の違いには寛容でありたいですね
ですから、同じ病棟で見て同じ業務に取り組み、カンファレンスや研修で同じ形式知を得ていても、意見の相違が出てくるのです。
意見の相違を生む原因②分かり合いない存在であることへの不理解
メンバーがもともと多様性を持った存在で、人と人はそもそも分かり合えない存在なんだと根っこの部分で理解することも大切です。
同じ病棟内のメンバーであっても、社会的・個人的背景は様々。年齢や価値観、職務経験なども異なる中で、個々の意見や考え方が違うことは当たり前なのです。
しかし、だからこそ、「なぜ相手はそう思うのか?」考え、相互理解を心掛け、多様性を認めることが、合意形成をおこなう重要なポイントであり、相手を本当に理解する大一臂になります。
分かり合えないことから本当の理解が始まる、この点に関しては下記の記事にも詳しく書いてありますのでご参照ください。
合意形成の最後のポイントは、どんな意見も頭ごなしに否定しないルールを病棟内で作ることです。特に引っ込み思案だったり人見知りなメンバーから意見を引き出すには、病棟内の心理的安全性(メンバー全員が臆することなく意見を言い合え、互いに安心感を持てている状態)を確保することが大切です。
そして、心理的安全性を確保するため私が全病院・全病棟にお勧めするのが、ブレインストーミングという会議手法です。
意見対立を解消する最強の会議【ブレインストーミング】
ブレインストーミング方式の会議とは、相手の意見を絶対に否定しないで、思い付きでいいので全員がどんどん意見を言っていく会議のことです。意見への批判や同意は、次のステップで行います。
意見を否定しないことがルールなので、先輩後輩関係なく自分の意見やアイデアをどんどん提案し、次のステップでは誰の意見かを問題にすることなく全員で出た意見をより良くする方向へ意見を出していくのです。
特に後輩は「意見が採用されないこと」より「意見を言えない環境」にストレスを感じているもの。
ブレインストーミングでは誰の意見も否定されないので、後輩も思っていることを言いやすいですし、これを続けていくと普段から自分の意見だけ通そうとする人も、人の意見を否定しない習慣が身につくのです。
先輩・後輩間の意見対立に悩んでいる4年目看護師さんは、ぜひブレインストーミング会議の開催を師長さんに提案してみて下さい。
病棟の複雑な人間関係に疲れてしまったときは、学生時代の同期を頼ってみては?
意見の対立同行ではなく、もう単純に病棟内の人付き合いに疲れちゃったという方もいると思います。
そんな方に質問です。今あなたは、看護学校時代の友人や病院内で他病棟に配属になった同期たちと、交流が続いていますか?
実は、4年目になると、Yesと答える割合がぐっと減ってきます。学生時代から助け合ってきた同期とも、方向性が分かれて来たり、科や病棟に特有の悩みが中心になってきてそれぞれ抱える問題が異なってくる。そうして、それぞれ同じ病棟内の同僚と話すようになり、昔からの付き合いはだんだん疎遠になってきます。
しかし、私の経験上、人間関係のストレスが少なく済んでいるのは、学生時代の友人と上手く交流を保っている看護師さんたちです。
道は違っても、いや、違うからこそ、互いの悩みをフラットに聞くことができます。病棟は科によってそれぞれ特徴が異なり、人間関係の問題も不思議なことに病院が違っても科が同じなら似たような問題が起きるもの。
相談相手もあなたと同じ悩みを抱えていると、あなたの悩みに自分の悩みが重なり、あなたが相談しているあなたの病院のAさんの話を、相手は相手の病院にいる似たような存在、Bさんを脳裏に浮かべながら聞いてしまいます。
これでは、Aさんの問題としてよいアドバイスはもらえそうにありません。相談は意外にも、同じ境遇の人よりも違う境遇の第三者の方が冷静に判断できたりするものです。人間関係の問題ならなおさらです。
だから私も、看護師じゃないのに看護師さんの相談役を担えているんだと思っています。
4年目看護師の悩み2位 転職したいけど辞められない
奨学金の返済免除期間が終わるので4年目が終わったら転職しようと考えていました。でも、病棟の人手不足を考えるととてもそんなこと言いだせる雰囲気じゃない。
奨学金の呪縛から解放されて、一日も早くこんな病院離れようと思っていたのですが、5年目に実習指導教官の研修を受けれるみたいで、、。辞めたいけど研修は受けたいというジレンマです。
うちの病棟はいつも人手不足。後輩に辞めたいと相談をされると、わたしもとは言いづらいです。いつも先を越されて、このままじゃずっと私だけ残ることになる?結婚しても働き続けるの?と絶望しています。
4年目看護師さんは、病棟にとっては「やっと一人前に育った。これからに期待だな」と期待される存在。しかし本人にとっては看護師キャリアを見つめ返す時期でもあり、その両者の違いの違いが上記のような人間関係のすれ違いを起こします。
なぜ多くの4年目看護師さんは転職を考えるようになるのでしょうか?
4年目看護師さんはなぜ転職を考えるようになるのか?
まず大きな理由に、四年目看護師さんが、一人前ナースとして他医院にとっても戦力として期待される有望人材である点が挙げられます。
中堅以上のように特定のやり方・考え方に凝り固まっているわけでもなく、それでいて一人前の仕事も期待できる4年目看護師さんは、転職市場で引く手あまたです。
そんな自信の立ち位置も分かるからこそ、転職という選択肢が魅力的に映ります。
加えて、1位で見た人間関係の悩みや3位で見る負担の多い業務で落ち込む心に、看護学校の奨学金の返済猶予期間を満了したことによる解放感が「今がチャンスだ」と悪魔の一言をささやくのです(笑)
ですが、同時に「辞めたくても辞められない」という病院事情に苦しむ看護師さんが多いのも事実。
看護師さんは転職市場で引く手あまた、しかし逆を言えばそれだけ看護師不足に悩む現場が多いということでもあります。絶対数としては足りていても、夜勤に出れない人が多い、時短勤務の人が多いなど、なかなか満足のいく人員配置が出来ている病院は少ないのが現状です。
また、辞めたいけど、転職先が今より良い環境になるとは限らないよな、行きたいかに就職できるかもわからないよなと、現実的に選択できる立場になり、3年間務めた病院を離れていいのか不安になる看護師さんもおります。
4年目の転職はその後の看護師キャリアを大きく変える重大な決断です。転職という二文字に、4年目看護師さんはどう向き合えばよいのでしょうか
「辞められない」も「辞めるべきか分からない」も、キャリアを見つめなおすチャンス
転職で失敗する人の特徴の一つに、
「やりたいことが定まらないまま職場を離れてしまった」
が有ります。4年目看護師さんは、新人看護師の理想論的なキラキラした看護観と、上司のシビアで現実的な看護観の両方に共感できる時期。あなたの目指す看護師像も、そのはざまで揺れてきているのではないでしょうか。
ですから、今何かしらの事情で転職を迷っていたり転職を妨げる事情があるなら、落ち着いて自身のやりたいことや目指すべき看護観についてじっくり考える機会だと考えてはいかがでしょうか。
進むべき道はキャリアについて考える際のヒントは下記の記事に書いておりますので、ご一読いただけると幸いです。
4年目看護師の悩み3位 看護師の業務に迷いや葛藤が出てきた
4年目になると、看護師としての自分に迷いや葛藤も出てくる頃です。
自分の看護が本当に良かったのか、患者さんの望む看護だったのか、帰ってから疑問に思い眠れなくなります
自分で勉強していて楽しいなって思うことと、実際にやっている看護が一致しないことで、何をするべきなのか、このままでいいのかわからなくなってきています
など、提供したい看護と実際の看護とのずれが埋まらないことへの葛藤だったり、病院や病棟で共有している看護観や看護方針に納得できなかったり、成長ゆえの悩みがここでも見受けられます。
4年目になると【自分の看護】がうっすら見えてくるようになり、しかし同時に日々形成されていく看護観に対し、本当にこれでいいのかな、私はこのまま進んで大丈夫なのかなと不安になってしまうのです。
また、看護師以外の道に進んだ友人がもっと人生を楽しんでいそうだったり、プライベートを充実させ輝いて見えたり、病院という狭い空間ではなく出張だなんだと時に海外にまで駆け回る姿を見て、私はこのまま看護師を続けていて幸せなんだろうかと、看護師という仕事自体への迷いや葛藤が生じることもあるでしょう。
ここではまず、看護師を続けること自体に悩み始めている看護師さんに向けてアドバイスを送らせてください。
看護師を続けること自体に迷いがある4年目看護師さんへ
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。すると楽しくなってくる。これが大事なんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
ミヒャエル・エンデ『モモ』から、清掃人ベッポのことば
そしてまたまた長い休みをとってから、
「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、自分でもわからんし、息もきれてない。」
ベッポはひとりうなずいて、こうむすびます
「これがだいじなんだ。」
どんな仕事でも、若い時からずっとこの仕事をしようと思って続けた人は少ないのではないでしょうか。長く続けている人ほど、今日一日を頑張ろうという気持ちで、一日一日を一所懸命生きて、気付いたら20年、30年、そういう人が多いものです。
ミヒャエル・エンデの小説『モモ』に出てくる清掃人ベッポの名言にあるように、一瞬一瞬、その時その時のことだけを考えるのが仕事を上手にやるコツなのです。
何年後の心配よりも、一瞬一瞬に集中すること
もちろん、看護師の業務は先を読んだり事前の準備が大切ですし、その瞬間のことしか考えていては適切な業務は行えません。しかしベッポの言うような仕事観と言いますか、気持ちの持ち方は、一つのことを続けるうえでとても大切なことだと思うのです。
4年目を迎えたあなたは、間違いなく看護師に向いています。学生時代の実習のときと、新人時代の現場の看護を肌で感じたとき、2度のリアリティショックを乗り越えました。
2年目でまだ未熟さを自覚しながら独り立ちを求められ大変な思いをしたはずです。3年目はプリセプターや委員会の参加、リーダー業務など、まさに一難超えたらまた一難、それを乗り越えたあなたは、もうまぎれもなくすでに病棟の中核です。
このまま4年目を迎えられた看護師さんは、その時点でもう十分な看護師の資質があるのです。看護師さんは、看護師の資格がある方たちなのです。看護師を続けていく自信が無くなったときは、すべて乗り越えてきた自分をたたえながら、そのこと胸に刻んでほしいと切に思います。
何かを続けること自体が、あなた自身の向上にも周囲の評価にもつながる
もし、このまま看護師を続けることへの不安が、将来への不安、特に社会人として胸を張れたり、評価されるような生き方ができるか漠然とした不安からきている場合、私からかける言葉は「安心してください!」それだけです。
むしろ、他にやりたいことが明確に見えているわけでなく、単に将来がなんとなく不安だという場合、看護師を続けることがあなたの不安を吹き飛ばす最善の策だと思います。
なぜなら、社会からの信頼を得る最も有効な手段は、一つのことを続けることだからです。「好きなことを仕事にする」それを実現した人も、毎日好きなことをしているかと聞くと、おそらくNOと答えるでしょう。どんなになりたい職業に就いたとしても、仕事の8割はやりたいこととは関係のない業務で、半分は辛いことのはずです。
そして社会はそれを知っています。だから、仕事を続けられる=やりたくないことを続けられる強い人と評価されるのです。
目指す看護師像と現実との葛藤に悩む看護師さんへ
看護師さんも、1~2年目まではどんな病院に居てもある程度進度や成長の速度は変わらないでしょう。しかし、3,4年目になると施設や科によって任せられる業務内容に差が出やすくなり、同じ状況への対処法として求められることにも違いが出て、ひいては成長の速さ、成長の方向にも差が生じやすくなります。
今まで励まし合ってきた同期立ちとも立ち位置に違いが出るようになり、焦りや不安を感じることも、葛藤やストレスの原因になっています。
私が気になるのは、病院のサポート体制です。病院によっては、3、4年目からは一人前として扱われ、十分なサポート体制が敷かれなくなることもあります。しかし、3,4年目は一般社会ではまだまだひよっこで、先輩のサポートを必要とする次期。看護師もそれは同じはずですが、慢性的な人員不足でそサポート体制を1,2年目までしか取れなくなっている病院が多いのです。
昔の職人の世界のように「目で盗め」「先輩の背中を見て感じろ」という時代錯誤で非効率的な教育基準を持ち出し、成長できないあなたが悪いというような言い方をしてくる病院もあると看護師さんたちからはよく聞きます。
知識・スキルよりも看護観の面で、先輩からのサポートや掛けてもらう言葉が役に立つことは大いにあります。他院・他科に転職してその科の一年目看護師として指導を受けることが成長を早めたり迷いを無くしてくれた例は多く見ています。
もしあなたの病院がそういう病院であれば、転職することも検討していいのではないでしょうか。
4年目看護師さんの悩みランキング まとめ
冒頭でも述べたように、成長したことによる悩み、余裕が出てきたが故の悩みが多いのが4年目看護師さんの特徴です。私は1~3年目の看護師さんにはあまり転職を勧めず、今の病院で気持ちを切り替えられるようアドバイスをしていますが、4年目になると病院によるサポート体制の違いが如実に出てくるため、環境によっては早期の転職も検討してもらっています。
上記の記事も参考に、もしあなたの病院が自身の成長に合わないと感じたのであれば、転職も考えてみてはいかがでしょうか。