准看護師の転職はクリニックが有利?准看のクリニック転職事情をご紹介!

悩む看護師
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こんにちは!かっきーです。今回は准看護師さんが転職に成功するためのコツと、適した職場(准看護師さんが特に求められる職場)や、如何に採用を勝ち取るかの転職活動の秘訣を紹介いたします。

【この記事を読むメリット】

  • 准看護師さんが正看護師に負けない転職活動が出来るようになる!
  • 准看護師を続けるか、正看護師になるか、それぞれの魅力をご紹介!
  • 准看護師が実力を発揮できる働き方をご提案!
  • この記事を読んでも分からないことが有れば個別に相談が出来る!

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目次

准看護師の転職はクリニックが有利?准看のクリニック転職事情をご紹介

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こんにちは!今日は准看護師さんの転職事情についてお話しいたします。准看護師という資格は今後なくなっていくとも言われており、引く手あまたの正看護師に比べこの先を悲観しがちな准看護師さんがとても多くいらっしゃいます。焦って正看護師の資格を取ろうと仕事をいったん辞めて学校に行く人も。

しかし、准看護師さんの未来はそんなに暗いのでしょうか。正看護師を目指すしか道は無いのでしょうか。私はそんなことは無いと考えていますので、将来に不安を感じている准看護師さんは是非ご一読下さい。

准看護師さんの転職市場での価値、評価の実際

まず、准看護師だから転職サイトに登録できないですとか、門前払いされるようなことはございませんのでご安心ください。実際に2022年3月現在で、准看護師を対象とした求人は確認出来ただけで3700件以上あり、准看護師の需要は今でも十分有ると言えます。

確かに准看護師は登録者約32万人、有効求人倍率は(正確なデータは見つかりませんでしたが)1.5倍~2倍程度と予測され、登録者数114万人、有効求人倍率は例年2.5倍の近辺で推移している正看護師と比べると市場は狭いかもしれません。職場や職種も限定されます。

しかし、日本の労働市場全体の有効求人倍率が1.1~1.3倍程度、1.0を切る年もあることを考えると、十分な売り手市場だと言えるでしょう。

今後も医療需要の増加、高齢者の増加、病床削減による無床クリニックの増加などにより、准看護師が転職市場で欠かせない状況は続くのではないでしょうか。

20代や50代以上は不利、30代・40代以上が有利ってほんと?准看護師の求人と年齢の関係

20代や50代以上は不利、30代・40代以上が有利ってほんと?准看護師の求人と年齢の関係

転職を考えている看護師さんから非常に多く頂くのが、このような年齢に関する質問です。50代なんですがまだ雇ってもらえるでしょうか?」「まだ20代なのでもう少し今の職場で頑張った方が良いですか?」などです。しかし、皆さまが思っているほど、経営陣は年齢を気にしていません。それよりも「関連する科でのキャリアがどのくらいあるのか」に注目しています。それは正看でも准看でも変わりません。

例えば、パトリシア・ベナーの技能習熟段階によると2~3年で「一人前レベル」になりますが、あくまでこれは「同じ環境での経験」が2~3年有ることを前提としています。NICUで20年のキャリアが有っても、循環器に行けば「初心者レベル」からやり直しですし、経営陣も「初心者レベル」として判断します。

一般にはその科で「中堅レベル」までスキルや経験を高めた看護師の需要は非常に高く、該当する看護師は特に専門性の高い病棟や、「急な人員補給」では即戦力として高い確率で採用を勝ち取ります。

ただ、病院やクリニックが「一人前レベル」「中堅レベル」ばかりを求めているかというと、実はそうでもありません。

今のやり方を抜本的に変えたい、仕組みから見直したいなど、院内で大きな変革が有るときなどは、新しい血を欲します。「他科で経験を積んだ人の意見を聞きたい」「新人の柔軟な発想を取り入れたい」など、「初心者レベル」の需要が急増することもあります。

とはいえ、今病院やクリニックがどういう人員を必要としているかは、個人では見抜くことが難しいでしょう。ですから、(特に経験が少ない科への転職を希望する際は)転職サイトを利用するなど、あらかじめ病院側の希望を伺ってくれる第三者を挟むと、リスクや手間をかけずに済みます。

准看護師の年収、手取りの給料は?このまま准看でいるより正看を取るべき?

転職サイトのメリットデメリット

准看護師の多くは、その勤務条件に不満を感じているようです。特に、「実際の業務内容は正看と変わらないのに!」「スキルも経験も私の方が有るのに新人の正看より給料が低いのは納得いかない」という声は常に上がってきます(同様の不満は、短大卒の正看から、大学卒の正看に対しても向けられています)

他業種でも学歴や資格による待遇差は存在しますので、看護師業界が特殊なわけではありませんが、納得がいかない気持ちも理解できます。

では実際に准看と正看ではどのくらい待遇の差が有るのでしょうか。下記表をご覧ください 

 正看護師准看護師差額
平均パート時給1,768円1,518円250円/h
平均給与額約33,8万円約28,8万円約5万円/月
平均賞与額約85,8万円約67,8万円約17万円/年
平均年収約492万円約413万円約79万円/年
多い勤務先大学病院・大病院
中小病院
中小病院・クリニック・
医療福祉施設
 
正看・准看の給与比較 参照:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」

このように見ると、実際の年収差を生んでいるのは、勤め先の規模によるところが大きいのではないでしょうか。

一般に大企業は中小企業より給与水準が高いですが、それは病院にも当てはまります。つまり、就職先の大小の差が、収入の高低にも影響していると言えます。

ですから、同じ年齢、経験年数で正看護師より高い報酬を得ている准看護師だって存在します

勿論自身の業務範囲の拡大や昇進を目指し正看護師を取得するのも素晴らしいと思いますが、准看護師としての業務にやりがいを感じ待遇のみが不満な場合は、正看を目指すのではなく、大きな病院に挑戦することで収入のUPを目指す方法もあるのです。

正看の取得には新たに時間と労力が必要ですし、その間は仕事も制限されます。仮に40歳で准看から正看を目指し60歳まで平均年収で働く場合、学費が2年間で100万円、その間仕事をしなかったとすると、20年間の総所得学費を引くと8756万円、准看護師を20年間続けた場合は8260万円です。その差は496万円です。この差をどう捉えるか、自身の望むキャリアをじっくり考えてみると良いでしょう。。

准看護師の転職はクリニックがベスト?正看護師と給与差、業務の違いはある?

美容クリニックの受付

さて、准看護師さんの転職先はクリニックがベストだとよく言われます。それは本当でしょうか。

まず、クリニック経営陣としては准看護師さんに悪いイメージを持っている人はほぼいません。そもそも医師は正看と准看の違いをあまりわかっていません💦(これはガチです!)

業務自体も、小さなクリニックでは医師の指示がダイレクトに届くので、正看と准看が両方いるクリニックでも、指示体系の問題で困るようなこともほぼありません。医師が目と鼻の先に居ますので、正看に行って欲しい業務もすぐに医師を介して連携することができますからね(というより、クリニックだと准看が後輩の正看に指示しているところも現実には多いです)

勿論、入院施設を備えた有床クリニックでは、看護計画の立案など正看護師でないとできない業務も有りますし、指示体系も複雑になってきますので事情は異なります。今回は(下記表のとおり)クリニックの9割は無償診療所ですから、クリニック=無償診療所としてお話をさせて頂きます。

クリニックで働く准看護師の給与・昇進事情

そのような事情から、クリニックでは、准看も正看も同じ給料で雇っていることもよく有ります。採用時は給与の差が有っても、実際に勤務してから「やってること変わらないね」と院長が理解し、正看と同じ給与になることもあります。少なくとも、病院のように月給が5万円も変わるというようなことは滅多にありません。

私のクリニックでも、准看と正看は同一賃金で採用しております。他院のコンサル時も、看護師募集時の准看と正看の待遇差は無しにしましょうと伝え、多くの院長には御理解頂けます。

やってもらう業務が同じなのだから当然では?と思っていますし、実際に正看でないことに負い目を感じたり悔しい思いをしてきた准看さんは、同等の勤務条件を意気に感じ、張り切って働いてくれます。クリニックにとっても、増やしたお給料以上の効果が期待できるのです。また、病院では正看護師に指示ができない制約上、准看護師のまま昇進することは極めて困難ですが、クリニックでは師長格になることもよく有ります。准看護師でも目に見える昇進・昇給が望める点はクリニックならではでしょう。

ただ、再度念押し致しますが、これはあくまで規模の小さい(医師1~2名の)クリニックの無償診療所の事情です。医師を複数名を抱え看護師も6人以上もしくは有床診療所であれば、給与差や昇進についても病院と変わらない現実が待っています。

ですので、正看と同じような待遇を期待する場合、なるべく規模の小さなクリニックを選択するようにしましょう。

准看護師のクリニック面接対策!準看護師が採用を勝ち取るために必要なことは?

さて、上記のように准看護師さんが高収入を求める場合、クリニックが転職先として挙がってきます。クリニックは院長さんの運営方針や好みによってある意味独断で採用が決まってしまうため、なかなか汎用的な対策が立てずらいのが本音です。行きたいクリニックを見つけたら、ホームページをじっくり読んだり、口コミに目を通し、院長が何を大事にしている人なのかを調べましょう。それが前提になります。

また、クリニックでの勤務経験がある看護師さんはうなづいてくれると思いますが、クリニックの院長は「クリニックがうまくいくか、患者さんが満足するかはすべて自分次第」と思っている先生が多いです。

ですから、看護師が優秀かどうか、キャリアが長いかどうかなどもあまり気にしません。自分が優秀だから大丈夫と思っている院長も残念ながら多いのです💦

とはいえ、どこのクリニック(もちろん、病院も)を受けるにしてもこれだけはやっておく&知っておくべき対策がありますので、ご紹介いたしますね。

准看護師の面接対策➀準看であることに引け目を持たない!自信を持つこと!

准看護師がクリニックを受ける際にまず持って欲しいのは自信です。先日の記事でも書いたように、医師や事務長など経営陣で「准看はちょっと、、」と思っている人はほぼ居ません。むしろ正観さんより一所懸命やってくれると、好印象を持っている方が多いです。

それはおそらく、掃除や受付補助、カルテ入力など看護師さんが自身の業務範囲外だからと嫌がるようなクリニックならではの日常業務も、嫌な顔せずやってくれる方が准看護師さんには多いからだと思います。

正直なところ、個人的にも准看護師さんの方が様々な業務に一所懸命になってくれる印象が有ります。クリニックでは、准看だからと肩身の狭い思いをする必要はありません。

むしろ、お待たせしました!院長お望みの准看護師が来ましたよ(^^♪くらいの気持ちで、自信を持つことがまず第一の面接対策です♪

准看護師のクリニック面接対策②協調性があり穏やか、感情コントロールできる人が好まれる

准看護師さんを積極的に雇いたい院長は、過去に看護師さんと意見が合わずバトったことが有ったり、ベテラン看護師さんの強すぎる自我・主張に辟易したことが有る院長が多いです。

ですので、協調性や、「若く経験が浅い看護師さんの指示にも文句言わずに従ってきましたよ」という穏やかさ、謙虚さ、感情をコントロールする能力などをアピールすると良いでしょう。

「なぜ看護師ではなく准看を選んだのですか?」という質問も、形式上聞くだけで実際採用・不採用の決め手になることほぼ有りません。

しろぽん

クリニックでは直接医師の指示で行動するので正看準看の違いなんて何も気にならなくなりますよ

准看護師のクリニック面接対策③聡明さをアピールし、あらぬ誤解を解こう

 ただ、ごく一部ではありますが、医師の中には「看護師になるための能力が不足していて准看護師になったのではないか」と大変な誤解をしている方も居ります。

そもそも看護師の世界のしくみや制度の違いを分かっていない(関心が無い)医師も多いんですね、それで、(准看?正看になれなかった人か、能力が劣っているのかな、あまり賢くないかも、指示を理解できるかな、、)と勝手に不安になる医師もいるのは事実です。

ですから、クリニックで要求される看護技術はしっかり身についていること、そして聡明さもアピールしたいところです。面接の質問には、なるべく簡潔に、PREP(結論→理由→具体例→再び結論)を意識して答えるようにしましょう。

医師は周囲の人にも高いレベルを要求します。会話も、自身のムズカシイ話題について来れる人を好みます。これは一応院長と対等な関係で接することになるコンサルという仕事をしていると、とっってもよく感じます(笑)
少しでも院長の言っていることについていけなくなると、一気に信用を失ってしまうのです。それがこちらがコンサルとして知っているべきことかどうかは彼らにとって関係ありません。院長の趣味や(医療とは関係のない)興味のある話、院長が昨日見たテレビ番組の情報すら、知らないと無能扱いされます、、悔しい!(笑)

准看護師のクリニック面接対策④良いクリニックかどうか、こちらも判断する視点を持とう

「給料が低くて済むから准看護師を取ろう」と、(実際の業務範囲に違いが出るなどの)正当な理由なく、なんとなく准看だからと給料を安くしているクリニックは避けた方が良いでしょう。経歴や資格だけで人を判断しているクリニックの可能性が有ります。

また、経費削減の目的で准看を雇おうと考えている院長は、スタッフを自身の補助や手足としか考えていないのかもしれません。そんな院長が経営するクリニックは、入社後の昇給や福利厚生にも期待できないですし、「ウチの院長パワハラ気質で、、」などの相談をスタッフさんから受けることも多いです。

採用活動は本来対等なもの。クリニックがあなたを選ぶと同時に、あなたもクリニックを選ぶ立場にあります。ですから、ここだけは譲れないというポイント(ノックアウトファクターと言います)を持ち、あなたもクリニックを見極めるという姿勢で臨むことも必要です。例えば、あなたが「どんな看護を提供したいのか」をはっきり示し、クリニックの方針となじむかどうか不安ですがいかがでしょうかなどと聞いてみるといいでしょう。「こんな看護を提供して欲しい」という基準をちゃんと持っている院長であれば応えられるでしょうが、クリニックは医師が全てと思っている院長は、答えに詰まるでしょう。

准看護師の転職成功のコツ~まとめ~

准看護師さんの転職はクリニックを選択すると有利になるでしょう。正看と準看をつい比較してしまったり引け目を感じてしまっている准看護師さんも、クリニックならそんなもやもやを感じずにストレスなく働けると思います。

ただ、転職活動はクリニックの場合どうしても院長が独断的に採用する看護師さんを決める傾向があるため、汎用的な面接対策は取りずらいです。記事でもいくつか面接対策を掲載しましたが、はやりクリニックの場合、情報を出来るだけ多く入手して、個別の対策を立てることが重要になります。当サイトですべてのクリニックの分析を出すことは出来ませんので、行きたいクリニックが決まった准看さんはご連絡いただければ面接対策のサポートをいたしますので、お気軽にご連絡ください。

今回の記事を読んでもわからないこと、相談したいことがあれば、お問い合わせよりご連絡ください。記事を書いているかっきーが直接回答いたします。

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