看護師転職㊙合格術②よく聞かれる質問の真意と回答のポイント総まとめ(2)

前向きな看護師
  • URLをコピーしました!

こんにちは!かっきーです。今回の記事は看護師さんの転職面接でよく聞かれる質問の回答のポイントや病院側の質問意図のまとめ(2)として
病院についての質問、圧迫質問、待遇への質問などへの回答の仕方について書いています。今回も病院側目線で採用されるためのコツをふんだんに盛り込んでいますので、ぜひ最後までご覧ください!

【この記事を読むメリット】

  • 面接でどんなことが聞かれるかが分かり、面接本番の不安が和らぐ
  • 面接でよく聞かれる質問の真の意図が分かり、採用に繋がる回答の基準が分かる
  • 記事を読んでも分からない点があれば個別の質問が出来る(無料です♪)
  • あなたが考えた解答の添削を個別に依頼できる(こっちも無料です♪)

【どんな方にもお勧め出来る安心の看護師転職No.1サイト、看護roo!の登録はこちら!】

看護師の転職なら看護roo!



目次

看護師転職面接によくある質問パターン②病院の事をちゃんと調べているか問う質問

当院を志望する理由を教えてください

志望動機に関しては下記の記事をご参考下さい

あなたから見て当院はどういう印象ですか?

ホントは何を聞きたいの?

働きたいと思っている病院ですから、当然病院に対して何かしらの(おそらくプラスの)印象を持っているでしょう。しかし、このような漠然とした問われ方をすると(印象?印象って、、?志望動機とも病院の理念とも違うし、、どうしよ、なに答えれば良いんだろ、、)と戸惑ってしまう看護師さんが多いです。

この質問の意図は、

  • 当院の事をちゃんとわかっているか(事前にどれだけ調べた上で志望したのかをチェック)
  • 当院に過度な期待を抱いていないか(悪い面も見えているか。理想ばかり描いていないか)
  • どういう視点で当院を見ているか(働いた際のイメージを描けているか)
  • 何を重視して転職活動をしているのか(本音を聞きたい)

辺りです。印象=主観的な病院へのイメージを聞いているので、あなたの気持ちが表れやすい質問です。皆さん良い印象のみを語ってしまうものですが、病院側も完璧な医院運営が出来ているとは思っていないのでおべっかは不要です!

むしろ、良いイメージばかり語られてしまうと、嫌な部分が見えたときに「思っていた病院と違った」とすぐ辞めてしまうのではないかと、こちらも不安になってしまいます。

働いた際の視点で分析しているかどうかも気になります。患者目線だとただ来院アンケートを取っているようなものですから面接に来てくれた看護師さんから聞く必要はありません。

更に、こういった漠然とした質問は本音が見えやすいもの。「貴院に務める友人から人間関係が良いと聞いていて~」「施設見学の際に新しくて綺麗で働き易い環境だと~」など、この質問で口をついた言葉があなたが転職先選びで重視していたものなんだろうと推測します。

ですから、働いた際に看護師として働き易いと思うポイント(選んだ際に決め手になったプラスのポイント)を語り、加えて自院や他の候補先の病院と比べマイナスと感じた点も素直に触れましょう。そのうえで、プラス要素の方が大きいことを強調すればよいのです。

心掛けたい回答時間

10~20秒程度でサクッと答える質問です。言葉に詰まらないようにしましょう。

採用に繋がる回答例は?

  • 良い点だけでなく悪い点も混ぜる
  • 看護師として実際に働いた際の視点で語る
  • 転職先に選んだ理由と関連がある印象を語る
  • 病院をべた褒めする
  • 患者目線や第三者目線
  • 病院を選んだ理由として伝えたことと関連が無い

当院で働く際に最も大切だと思う点は何だと思いますか

ホントは何が聞きたいの?

当院のこの病棟(志望した病棟・科)で働くことへどういう認識でいますか?と問うている質問です。

質問を広く解釈して「〇〇科の業務で大切なこと」や、更に広く「看護師の業務で大切なこと」を語ってしまう人がいますが、「当院で」と言われていますので一般論で終わらせずに病院や病棟、科の特徴を踏まえることが大切です。

特に転職者向けの説明会が開かれたり、HPなどで広く特徴を訴えている場合は、あなたが病院に合った看護師だとアピールできますし、病院の特徴をよく調べた上で志望していることも伝えられます。

具体的な
→科に対して抱いているイメージ+病院に特徴がある場合はその特徴を踏まえて業務内容をイメージし、そのうえで何が大切かを「予測」して答えれば良いでしょう。

経験ある科の場合
→今までのキャリアの中で心掛けていたことを大切にする一方で、(志望する)病院の理念や特徴に合わせてブラッシュアップさせていくことが大切だと伝えましょう。

また、再三お伝えしていますが、面接におけるコミュニケーションとは相手の意図に明確に答えることです。「最も」と言われている以上、複数の項目を上げないように注意しましょう。

心掛けたい回答時間

10~20秒でサクッと答える質問です

採用に繋がる回答のポイントは?

  • 病院の特徴を踏まえ回答している
  • 経験の有る科なら自身の経験から導き出している
  • 経験の無い科でも十分に調べていることが伝わる
  • 一般的な看護業務・志望する科で大切なことを述べているだけ(「当院の特徴」を踏まえていない)
  • ポイントを複数挙げる(「最も」大切なものです)

希望する科・病棟に配属されなかった場合はどうされますか?

ホントは何が聞きたいの?

複数の病棟で募集している場合、キャリア採用と言えども希望する病棟に配属されないことも有ります。これは病院側も裏の意図は無く素直にどうするのか聞きたいのです(笑)

まずはあなたの気持ちを素直に伝えましょう。本当は他の科じゃ嫌だし働く気は全く無いけど、嫌だというと採用されなそうだからとりあえず大丈夫と伝えて他の科に配属されたら辞退しよう、、そんな想いで回答することは避けた方が良いでしょう。

病院にとっても痛手ですが、安易な早期退職はあなた自身にとってのマイナスがとても大きいです。

一般企業ならまだしも、医療業界はあなたが思っている以上に狭い世界です。他の病院にはバレないと思っていると思いますが、そんなことはないかもしれませんよ。実際に私も直接関わったことが無い看護師さんの評判も結構耳にしています。

勿論、内定辞退は複数の病院に同時に転職活動をするのが普通ですし、問題ありません。しかし、早期退職となると話は別です。合わない病院だったら辞めればいいやという気持ちで軽く入職したり、不真面目な勤務態度などの良くない経歴は、きっとあなた自身の心の奥にもつっかえが出来てしまうはず。自信を持った転職活動をあなた自身が出来なくなってしまう可能性も有ります。

しろぽん

早期退職に限らず、社会の信用を失うようなことを進んでするのはやめましょう。絶対にその後の人生にプラスにならないです。

また、結局行きたくない科に配属になり、断れずに早期退職も申し訳ないからとズルズル続けてしまうのもそれはそれでよくは無いですよね。結果的に長い人生でプラスになる可能性も確かに有りますが、「絶対この科で」と決めている方は他科での採用は面接の時点で断った方が良いでしょう。

病院自体に好感が有り、他の科でも良い場合は、素直にその想いを伝えましょう。ただ、科への希望が全く無いというのもキャリアの有る看護師としてはマイナスに受け取られかねないので、「当初は希望がかなわないかもしれませんが、○○病棟で必要だと言って貰えるよう、その他の科での経験も活かし看護師としてのスキルアップを続けていきます」などと前向きな姿勢を伝えてはいかがでしょうか。

志望する科以外では絶対に働きたくないのなら、「目指している看護師像の実現のためにその科でのキャリアが必要になりますので、その際は辞退させて頂きます」など、前向きな表現で気持ちを伝えましょう。

心掛けたい回答時間

10~20秒で答える質問です。回りくどい説明や言い訳をせず、素直な気持ちを上手に表現しましょう。

採用に繋がる回答のポイントは?

  • 断る際は志望する科への想いを伝える
  • OKな場合も科へのこだわりは有ることを伝え、その上で他科での経験が看護師キャリアに生きるなど、前向きな捉え方を示す
  • 行く気が無いのに、他科でも大丈夫と嘘を伝える
  • 断る際に明確な理由を示さない(柔軟性や適応力が無いと思われる)
  • どの科でも良いです!(看護師としてのプライドが無いと思われる)

内定を出したら当院に間違いなく入職して頂けますか?

ホントは何が聞きたいの?

病院側も、応募してくれた看護師さんが全員第一志望で考えてくれているなんて思っていません。ですから、実際のところどうなんですか?というのを言葉ではなく態度で測ろうとする質問です。

第一志望であれば看護師さんも即座に「はい、勿論です!」と答えます。しかし、実際優先順位が高くない場合、「間違いなく」「確実に」などと不意に問われると、どうしてもウッ、、と一瞬止まってから「はい」と弱弱しく答えちゃったりします。面接官は、その「間」があるかどうかや言い方を、目を凝らしてチェックしています。

もしここで後日辞退してしまっても、面接のときの約束を破ったなどと損害賠償を請求されたり入職を強制されるようなことは有りません。

前述のように早期退職は問題ですが、内定辞退はお咎め無しです、行きたい気持ちが有るのなら、すぐに「はい、勿論です!」と答えられるように心の準備をして面接に挑みましょう

心掛けたい回答時間

即答しましょう!笑

採用に繋がる回答のポイントは?

  • 躊躇せずに「はい!」と言えるかどうか、それに尽きます(入職する可能性がある場合に限ります。面接を受けてみてやっぱり違うなと思ったのなら素直にそう答えましょう)

看護師転職面接によくある質問パターン③答えにくい質問や圧迫面接で聞かれる質問

前職の退職理由を教えてください

ホントは何を聞きたいの?

志望理由との整合性の他、前向きな退社かどうか、退社理由を完全に病院側の責任にしていないかなど人間性を測る意図も有ります。

さて、退職には会社都合退職と自己都合退職の二つが有ります。会社都合退職の場合は実際に起きたことをそのまま伝えてください。同じ地域で転職する場合、廃院や、合併統合、病棟の閉鎖などは、多くの場合地域内の他の病院の事情を分かっていますので、履歴書で病院名を見れば察してくれるかもしれません。

そして原則として、上記の場合以外は退職の原因を病院側に求めるのはやめましょう。教育体制の不備や職場環境の不整備、子育てに対応できるような勤務条件を提示してくれなかったなど、病院側に原因を求めたい事情は少なからずあるでしょう。

そもそも、全てにおいて良い病院でしたらそもそも転職活動していないでしょう(笑)

しかし、覚えておいて欲しいのは、あなたがその不満を伝える相手は病院側の人間だということです。病院同士は基本的にライバルというより地域医療の協力者同士です。会派が違っても、敵対しているような事情は基本的には有りません。個人レベルではいがみ合いなどがあっても、組織レベルでは必要なときは協力し合う関係です(基本的には、ですよ!めちゃくちゃ仲が悪いところが有るのも承知しておりますが、、💦)。

それに、病院経営、特に看護師人事はとっても難しく、多くの病院が同じ悩みを抱えているものです。ですから、あなたが言った他医院への不満に良い顔をする面接官は居ないと言っていいでしょう。

ですから、退職原因となった問題点に関しても不満ではなくあくまで自身の希望や条件、方向性や看護観と合わなかったという方向で構成しましょう。

また、人間関係の問題を原因にするのです。人間関係は極めて主観的なもので、いい悪いの絶対的な基準は存在しないからです。ことあるごとに失跡してくる先輩しかいないような職場を地獄と思うか成長の機会ととらえるかはあなた次第です。

加えて、人間関係の問題をすぐに指摘してしまう人は、その人自身が人間関係を悪くしている一因であることが多いというのが大人社会の定説です。

例えば「〇〇先輩にこんなこと言われたんですけど、、」とすぐに誰かを悪者にしてしまったり不満を口に出す人がいると、聞かされた方も先入観が出来てしまいますし、それが繰り返されると場の空気自体が悪くなります。しかしその人はあくまで自分は被害者という認識ですから、原因の一端になっていることに気付かず「うちの職場は人間関係が悪い、なんか空気が重い」と不満を言ったりします。

特に女性社会の病棟内は人間関係の問題が何十年も前から存在し続け、面接官もその原因データが積み重なっていることでしょう。かく言う私の頭の中にも、「こんな看護師さんは危険!人間関係の地雷になりそうな発言&態度集」が膨大に集まっています(笑)

少なくとも面接の間は、人間関係に関する不満は口にしない方が良い、それは間違いないです。

心掛けたい回答時間

10~20秒程度でサクッと答えてよい質問です

採用に繋がる回答のポイントは?

  • 退職理由はあくまで自分の問題として捉える
  • 前の病院への感謝の気持ちも忘れない
  • 次の進路に前向きな姿勢を見せる
  • 病院のせい、誰かのせいにする
  • 人間関係に言及する
  • 後ろ向きな姿勢が伝わる

当院は第一希望ですか?他医院への応募状況・選考状況を教えて下さい

ホントは何を聞きたいの?

前にも書きましたが、病院側は応募してくれた看護師さんが全員第一志望で考えてくれるなど思っていません。言葉通り、状況を聞きたいのが本音です。

看護師さんにとってはそんなの知ったこっちゃない!と思われるでしょうが、「自院を受けてくれた看護師さんは他のどの病院を併願しているのか、うちは看護師さんの採用においてどの病院が競合なのか」は病院側にとっては貴重なデータです。そのデータが欲しい気持ちも少しあります、、(転職サイトを利用している病院ならエージェントさんに聞いたりもします)

さて、肝心の答え方ですが「貴院以外受けていません」は避けてください。本当に1つの病院しか受けていない場合も「他院も検討中ですが、貴院が第一志望です」と答えましょう。

理由は2つ。1つ目は、真摯に転職活動をして情報を集めていれば「全ての環境が整った理想の病院などなく、どの病院を受けるにしてもどこかで妥協が必要」だとわかってくるからです。そうなると、優先順位一位のところだけ受けるということもほぼ無いでしょうし、エージェントも複数の病院を提案してくれるはずです。一般企業でも、優秀な人材であればあるほど、多くの企業を受けるものです。

2つ目は転職活動に焦りが無くのんびり活動しているように映るからです。もしあなたがどうしても今の病院を辞めて新しい環境に身を置きたい気持ちがある場合、一院しか受けないということは無いのではないでしょうか。何らかの事情ですでに休職期間中なら、今すぐに仕事に就く必要もないのかな、良いところが有れば位の気持ちなのかなとも思ってしまいます。

そして実際に、転職活動に焦りが無い方達は早期離職率や内定辞退率が高いです!

何度か伝えていますが、病院にとっては「優秀な人材」の基準の大きな一つが「長く続けてくれる人」です。そしてなんとしても採用を避けたい人材が「早期退職する人」です(他にも「チームの輪を乱す人」や「向上心が無い人」も該当)。

ですから、早期退職の可能性があると思われると採用を渋ってしまうもの。

もし第一志望の病院で働けなくても仕事は生活の基盤だから他で探さざるを得ない、応募→面接→入職までのスパンが長くなることを考えたら、同時進行で進めるのが普通です。

「貴院しか受けません!」で評価が上がることは有りません、むしろ下がる可能性がある。それなら避けた方が無難でしょう。

きにゃこ

貴院しか受けませんというやる気や熱意がなんでプラス評価にならないんですか?

採用する側は、看護師さんの熱意ややる気を「どのくらい準備をしてきたか」で判断するからです。「貴院しか受けていません」なんて誰にでも言えますから、評価対象にはならないんです。

また、他医院への応募状況は、どうしても行きたい科が有るのなら「〇〇科でスキルを磨けるように○○科の有る病院をいくつか応募しています」、子育てとの両立が条件なら「子供が居りますので今年いっぱいは夜勤を免除頂ける病院で探しております」など、志望理由として伝えた事由と沿うような病院を検討している旨を伝え、大まかな過程を伝えればよいでしょう。

マイナスになるような情報は伝えるべきではないので、志望理由と乖離するような病院や職種を受けている場合、そのことは伝えなくて良いです。また、既に数院から不採用の通知が届いている場合もその旨は隠しましょう。他の病院で落ちたという事実はどうしてもマイナスに写ってしまいます。

難しいのは、他医院で既に内定を頂いている場合です。他の病院でも評価されているという事実は間違いなくプラスになりますが、同時にそちらも受かっているならうちで内定を出しても来てくれるだろうかという不安も採用担当者には生じてしまいます。

この場合、採用人数が1~2名の場合は他院内定の事実は伝えない方が無難かもしれません。多くの看護師さんを同時採用する場合は辞退を想定し多めに内定者を出すことが多いので、内定事実を伝えてでも優秀な人材であるアピールをしても良いでしょう。(採用人数が分からない場合は事前にエージェントさんに聞いておきましょう)

心掛けたい回答時間

10~20秒程度でサクッと答えて良い質問です

採用に繋がる回答のポイントは?

  • マイナス要素を除き、転職活動の状況はそのまま伝える
  • 芯の通った転職活動(併願先から根本的な志望動機にブレが無いことが伝わる)
  • 第一志望であることは事前準備の周到さで伝える
  • 貴院しか受けていません
  • マイナスになる情報を伝える(他院に落ちた、方向性が見えない併願先)
  • 第一志望であることを感情で伝える

看護師転職面接によくある質問パターン④給料やシフトなど勤務条件に関する質問

残業は出来ますか?/当院は残業が多いですが大丈夫ですか?

ホントは何を聞きたいの?

長時間残業や早出出勤など、医療業界の悪しき風習を絶たなくてはいけないと病院側も必死です。「(法定以上の)残業などは医療者なら当然、今後も続けていく」などという方針を立てている病院は無いと言っていいでしょう。個人の意見として「医療者たるもの患者の求めがあれば残業して当たり前!」という考えを持っている上層部人は多くいるでしょうが、組織の方針としては労働環境を改善しなくてはいけない、そういう方針で進んでいることは間違いありません。

ですが、現実的には慢性的な人手不足や資金不足、職員の急な退職などで労働問題の早期解決は難しいもの。そこで、今出来るせめてもの策として病院側が行っているのが「採用前に残業が多くなる可能性があることを伝える」ことです。

人の満足は期待を超えたときに生まれ、不満は我慢が想定を超えたときに起こります。入職後に不満を持たれないようにするには、入職前に我慢してもらいたい程度をあらかじめ示しておくことで、想定を超えて不満が生じないようにしたいのです。

ずるい!と思うかもしれませんが、看護師さんはどうしても女性が多い職場ですから出産や結婚による退職も多く、人事計画を長期的スパンで考えることが難しいのです。保険政策でサービスの値段(保険点数)も上限(病床数)も決まっており「新商品の開発」「オリジナルサービスの提供」など市場で行われる売上UP戦略とは無縁、経営を上向きにしようと思ったら、コスト削減に頼らざるを得ない点があります。そのため、多めに看護師さんを雇っておくなどの対策も難しいのです。

さて、この質問への回答への身の振り方は二択しかありません。「大丈夫です!残業は前職にも有りましたから覚悟できています」と伝えるか、「残業は出来ません」と伝えて部屋を出るか、、。

どちらを選ぶかは、あなたのキャリア観次第です。勿論残業が本当に無理ならばここで嘘をついて大丈夫ですと伝えても入職後に困るのはあなたです。無理なのであれば無理だとしっかり伝えましょう。

きにゃこ

面接ではそう聞かれたけど、実際に働いている友達は残業少ないって言ってたからただの脅しだと思って大丈夫ですって言っちゃいました

病院の方針は一年で変わることも有ります。面接で残業が多いと言われたなら、残業は多いのです。都合良く解釈すると後で困るのは自分ですよ!

また、もしこれが一般企業であれば「自身のスキルアップで生産性を向上させることで残業しなくていいようにする」などの答え方がありえます。しかし、看護師さんの残業は患者さん対応だったり、自身の努力や能力だけではどうにもならないものが多いです。ですから、上記のような答え方をしてもその点を指摘されて詰まってしまうでしょう。

心掛けたい回答時間

10~20秒程度でサクッと答える質問です

採用に繋がる回答のポイントは?

  • 「大丈夫」か「無理」かの二択です!正直に答えるしかありません。

介護や育児といった勤務に支障が出そうな事情は有りますか?

ホントは何を聞きたいの?

この質問もまったく裏の意図は有りません。言葉通り受け取って、素直に答えてください。

支障がある場合、大切なのは「応募前に」病院の求めている条件や短時間勤務や夜勤免除など病院の福利厚生や働き方政策をよく確認しておくことと、エージェントを通してでも事前にその旨を伝えた上で面接に臨むことです。

そのうえで応募を受け付けてくれた場合は、いざという場合にどのような対処が出来るかを伝えられるようにしておきましょう。例えば出勤前に子供が急に熱を出した際はどうするか、保育園の送り迎えの時間にどうしても間に合わなくなってしまった場合どうするか。

子育てや介護をしながらの勤務は、病院とお母さん(お父さん)の協力関係があって初めてなりま立ちます。どんな時も絶対に残業は出来ません、子供が風邪をひいたら出勤できるわけないでしょ?という姿勢では採用を得るのは難しいでしょう。

いざというときは近くに住んでいる両親に子供の送り迎えを頼める、通常の退勤時間に合わせるのではなく、+1.5時間程度の残業を見込んで、遅くまでやっている保育園に預けるなど出来ることはやる姿勢を見せましょう。

病院側も、フレキシブルに勤務可能な看護師さんは重宝するのは事実ですが、様々な働き方が出来るように改革を進めている病院も多くあります。病院を信じて正直に伝えましょう。

しろぽん

業務に支障をきたす恐れがあることは履歴書の【本人希望欄】に予め詳細に書いておくと、面接で突っ込まれるのを防いでいい雰囲気のまま面接を終えることができますよ

心掛けたい回答時間

2~3分かけてじっくり回答してよい質問です

採用に繋がる回答のポイントは?

  • この質問にも、正直に答える以外有りません!嘘をついたり事情を画して採用されても、内定取消しに遭うだけです。マイナスになることも正直に応えて、それでも頑張りたい、マイナスに対処するための努力をするという姿勢を見せましょう。

希望する給与額や条件を教えてください

ホントは何を聞きたいの?

転職看護師さんの場合、あらかじめ画一的な条件を提示せずに、経験や能力に応じて採用時の給与が決定されることもあります。その際はこのように本人の希望を伺うことも有ります。エージェントから伝えられた情報の中にターゲットプライス(目安になる額、月25~30万など)がある場合はその間に抑えないと情報を調べずに応募したと思われますので、ターゲットの範囲内に抑えるのはマストです。

問題は、高めに言うか低めに言うか、ですよね。ポイントは

  1. 病院の求めるキャリアをどれだけ満たすか
  2. 勤務条件の制限がどれだけあるか
  3. 転職先で活かせるあなたの強み

から総合的に判断し希望額を決定すること、そしてその根拠を示すことです。

まずは、➀を考えるために応募条件を確認したり転職サイトのエージェントに病院がどんな人材を求めているかをなるべく詳細に聞いてください。そして、あなたのキャリアが病院の求める看護師像にどれだけ近いのかを判断しましょう。例えば○○科での経験が3年以上という条件だった場合、3年だったらプラマイゼロ、5年以上ならプラス評価、3年以下でのチャレンジならマイナスで計算します。

②ですが能力やキャリアだけでなく、夜勤に週2回以上出れる方歓迎などの勤務条件を多く満たす場合もプラス評価です。正直に言うと病院側からするとシフトの制限が少ない看護師さんは非常に重宝しますし、フレキシブルに出勤出来ることはキャリアに勝る魅力と言っても過言ではありません。

その他にも、患者さんやスタッフとのコミュニケーション能力に自信がある、新人教育は任せてくださいなど、プラス査定に繋がるアピールポイントがある場合は高めに言う場合の根拠として活用しましょう。

低く伝える場合も、ただの謙遜や遠慮でなく、なぜ自分はその金額が妥当なのかの根拠を合わせて伝えるようにしましょう。

きにゃこ

希望額は特にありませんって答えてもいいですか?

面接はアピールの場で、限られた発言のチャンスは出来るだけアピールに使うべきです。金額を根拠と共に示せれば病院の求める看護師像と自身を比較し分析できているとわかりますし、コミュ力や教育力等他の質問で伝えられなかったあなたの強みをアピールすることもできます。「特にありません」じゃ勿体ないですよ♪

心掛けたい回答時間

10~20秒でサクッと答えてよい質問です

採用に繋がる回答のポイントは?

  • しっかりした分析の元に数字を出している
  • 根拠を示して伝えている
  • 自己PRのチャンス!あなたの価値を表現

  • 数字に根拠がない
  • 出来れば多いほどありがたいです、などアピールに繋がらない回答をする
  • 自信がないからなどマイナスな理由で低い金額を提示

履歴書や面接対策の個別相談・添削希望の方はこちら!

(1)から全部読んでくださった方、お疲れさまでした。とっても長かったですよね。しかし、病院・クリニックに転職を希望される場合、重要な質問は大体網羅できたのではないかと思います。

「最近読んだ本は何ですか?」「最近のニュースで気になったものを教えてください」など、具体的な質問を挙げればきりがないですが、面接で病院があなたに聞きたいことは限られています。言葉は無限にあっても、バリエーションは限られています。

【ホントは何を聞きたいの】をじっくり読んで、病院側の質問意図を理解していただければ、面接でトリッキーな質問をされても、「あ、この質問は結局○○を聞きたいだけね」と質問の本質をその場で理解することが出来るようになります。何度も繰り返し読んで練習して、採用を勝ち取ってください!

今回の記事を読んでもわからないこと、相談したいことがあれば、お問い合わせよりご連絡ください。記事を書いているかっきーが直接回答いたします。

【HOPE~看護師お悩み相談室~】

【どんな方にもお勧め出来る安心の看護師転職No.1サイト、看護roo!の登録はこちら!】

看護師の転職なら看護roo!



【どんな方にもお勧め出来る安心の看護師転職No.1サイト、看護roo!の登録はこちら!】

看護師の転職なら看護roo!



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次