看護師の悩み【人間関係編】2位 先輩に怒られてばかりでしんどい

仕事がつらく落ち込む看護師さん
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こんにちは!かっきーです。今回は看護師さんの人間関係の悩み2位にランクインした「先輩に叱られてばかりでしんどい」について書いていきます。叱られる原因は何なのか、あなた自身に原因があることと、相手に原因があること(ただのストレス発散の愚痴だったり、お節介だったり、指導じゃなくパワハラだったり、、)を切り分けて考えることが第一のポイント。取り入れるべきは取り入れ、聞き流す部分は聞き流す。あなたのプラスになる向き合い方が出来るようにしましょう。

【この記事を読むメリット】

  • 先輩とあなたの文化・社会・個人的背景の違いを理解して、先輩のことばや態度の真意を理解できるようになる!
  • 全部を真に受けるのではなく、「聞くべき助言」と「聞かなくていい説教」が区別できるようになる!
  • あなた自身が後輩にとって口うるさい上司にならないために注意すべきポイントが分かる!
  • この記事を読んでもわからないことがあれば個別に質問・相談できる!
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目次

看護師の悩み【人間関係編】2位 先輩に怒られてばかりでしんどいの対処法

とっても落ち込む看護師さん

いつも嫌味や陰口を言われる、みんなの前で大声で叱責される、看護業務と関係のないことまで口を出される、、若手看護師さんが抱える人間関係の悩みは、師長や先輩からの指導やその方法、態度に関するものがとても多いです。

そして、そんなことが続くと「あの先輩がいる職場ではもう行きたくない」「一所懸命やっているのに、なんで私ばかり」と、モチベーションが低下。「先輩が嫌い」だけなはずなのに、いつのまにか「病院が嫌い」「看護師の仕事が嫌い」と、無意識のうちに嫌いの対象が広がってしまいます。

そんなことにならないために、我慢せずに早期に対処法を考える必要があります。上司の叱責にどう対応すればよいのか、あなたが先輩を変えるのは難しいでしょうから、あなたの受け取り方を変えることで悪魔のつぶやきを天使のささやきに変えられないか、一緒に考えてみましょう。

前提として知っておきたいことー指導の文化、方法、正解も世代によって異なるー

ベテラン看護師と若手看護師

特に若い看護師さんは、子供のころから「ほめて伸ばす指導」が社会全体で正解とされる空気が有り、叱られることに対して免疫がない方が多いです。

これが20~30年前になると、「指導は厳しくあるべき」が当然という時代。それで育った人は、厳しさこそ指導の正解だと全く悪気なく思っています。こんなに穏やかに伝えても響かないよな、と思い、師長さんもあなたのために頑張って声を張って叱ってくれているのかもしれません。

ですから、まずは「叱る」「指導する」ことに対しての価値観が年代によって異なるということは理解しておきましょう。そして、必ずしも今の価値観が正しいわけではないと理解しましょう。

自分たちの世代が、新しいものが、古いものより正しいとは限らない

人間は社会を進化させてきたと思っていますが、その結果失ったものも沢山あります。例えば近代以降、人間は理性を絶対視して、理性によって得られるもの(数学や科学、医学など論理的分析的思考)を正しいとしてきました。しかし、環境破壊や核兵器、身近なところで日々起きている自動車事故など、理性の産物が本当に人間を豊かにしているのか分からないものも沢山あります。医療の世界でも、鍼灸や漢方に代表される東洋医学はエビデンスより経験則を重視しており、西洋医学では解明できない成果を上げることも有ります。

果たして本当に進化だったのか、ただの変化、いやむしろ退化だったのではないかと首をかしげることも多いはずです。

今、世間で言われるように褒められながら指導されることが本当に正しいのかどうか、厳しく指導されていた昔の時代の先輩は、今の世代よりもちゃんと育っていないと言えるのか。自分たち(の世代の価値観)が正しいと決め込むのではなく、フラットな視点で先輩方の意見にも耳を傾けてみましょう

「指導か、ただの悪口か」「役に立つか、立たないか」は受け取り方次第!

そのうえで、先輩の怒声が

  1. 看護師としての指導なのか
  2. 性格や人間性の助言なのか
  3. はたまた単なる悪口なのか

をしっかり切り分けましょう。なんとなくではなく、しっかり一つ一つの言葉を思い返し、出来れば書きだし、それぞれの言葉が1~3のどれに当たるのかを時間が経った冷静な頭と心で考えてみましょう。

相談できる人が居るなら、その作業を一緒にやってもらうと、あなた自身もより冷静に分析できるはずです(いつの間にか女子会や愚痴会にならないように真剣に取り組みましょうね♪笑)

看護師としての指導の場合

まず、看護師の技術や知識的な指導は、上司の責務であり、後輩の指導は彼女らの仕事の一部です。ですから、後輩が看護師としての指導を受けることは当たり前で、この点に関してうざい、面倒、放っといてなどと思ってはいけません。

しろぽん

うざいとは思ってないけど、ただ、私なりに頑張ってるのをわかって欲しいんです

指導を受ける立場の看護師さんからよく聞かれる声のが「頑張っているのに評価されない」という声です。この点、確かに良い指導者は出来ない事だけでなく出来ること、上達したことにも目を向けるべきなので、一切評価されないのであれば、上司に恵まれなかった不幸もあるでしょう。

ですが、そう思う前に、頑張りを結果のみでなく姿勢で見せる努力もしてみて下さい。マンガやドラマの世界では、主人公の影の努力が読者や視聴者に伝わりますが、現実の努力は目に見える部分でしか判断できません。あなたの頑張りは、あなたが思ている以上に、先輩には伝わっていないのです。

加えて、看護技術は目に見えて上達するには時間が掛かるもの。自分で出来るようになったつもりでも、先輩の心の中にある合格点にはまだ達していないのかもしれません。だからなおのこと、(意地悪をしているのではなく)本当に、後輩が努力してるのかしてないのか、先輩にも判断付かないことも有るのです。低いレベルで満足してもらっては困るので、この段階で褒めにくいな、、という心情は、正直講師をしている私も分かる部分があります。「安易に褒めないのは期待の表れ」だなんてよく言いますが、教える側になると案外その気持ちが自然なものだとわかると思います。

ですから、過程を示しましょう。家に帰って勉強してたなら、病院に残ったり早く来て勉強したり、休憩時間も記録に目を通したり、先輩の目に努力の過程が映るようにするのです。

すると、先輩も大っぴらに叱責できなくなるものですし、あなたを応援する気持ちや、あなたを信じる気持ちが芽生えてくるものです。

性格や人間性への助言の場合

だめ!

性格や人間性への指導は師長や先輩であっても彼らの職務ではありません。ですので、余計にうっとうしいのかもしれませんが、(3の)単なる悪口ではないと判断したのならば、まずは指導への感謝をしたいところです。相手の性格や人間性に対して指摘することは、相手にとってもストレスが掛かるものだからです。

そして、本当はあなたも助言してくれた先輩に対して、素直に感謝したいのではないでしょうか。なぜ素直に好意や感謝を返せないのかいのか。実はあなたのせいじゃないんです。

相手の助言が自身の価値観と合わないとき、脳は本能的に相手を敵視するようにプログラムされているのです。だから、素直に受け入れられなかったり反発してしまうのは仕方ないことなのです。

日本大学名誉教授の林成之氏によると、大脳辺縁系の前頭前野には、統一や一貫性を保とうとする本能があります。これは正誤の判断をしたり、経験したことを次回容易にできるようになったり、物事を道筋立てて考えるために必要な本能です。

しかしこの本能には、変化を受け入れようとしなくなるという厄介な面も有ります。結果、自分と異なる意見を言う人や自分と異なる方法を取る人に対し、脳が自分の中の統一を崩されることを嫌い不快感を持ってしまうのです。

うーん、邪魔な本能です。せっかくの助言を不快感で終わらせるのは勿体ないですもん。どうしたら負の感情に終わらせず、自身のプラスに変えることができるでしょうか。

私は三つのステップを取ることをお勧めしています。

  1. ステップ1 まずは、「不快になってしまうのは相手も自分も悪くない。本能なんだ、仕方ない」とサラッと流す
  2. ステップ2 不快感が消えたころ、冷静に言葉だけを思い返し、自分にプラスになりそうな点がないか探してみる
  3. ステップ3 プラスになるところを、「一部だけ」受け入れてみる

全部を変えようとしたり、相手の意見を全部受け入れようとすると、せっかく落ち着いていても、脳はやはり不快感を巻き戻してしまいます。ですから、一部だけを変えるのです。また、このとき脳が受け入れやすい状態を作っておくことも重要です。

受け入れやすい状態とは、相手と自分の意見がなぜ違うのかを説明できるようにすることです。

前頭前野には統一・一貫性の本能が有りますが、同教授によると、同じく大脳辺縁系のリンビックシステムには「自他共存」という、他人と分かり合いたいという本能も有ります。

なんだか説明が専門用語だらけになってきてしまいましたが、簡単に言うと「先輩たちとの考え方・思考習慣の違いの原因を知れば、相手への苦手意識が減り、人間関係でも自身の成長の点でもプラスに働く」ということです。

ただの悪口の場合

やっちゃった!

日本ではまだ、いじめられたり攻撃を受けた人が自分の問題として逃げたり反撃したりと対処が求められます。しかし、欧米では、いじめたり無視したり、人が苦しむようなことをする人は「あの人は心が病んでいるんだ」と思われて、心配されたり通院や入院を進めらるようです。

あなたも、単なる悪口を繰り返すような同僚に出会ってしまったら、自分を責めるのではなく「あ、この人は今心の病気を抱えてるんだな」と思って、聞き流す事が大切です。

このとき大切なのは、私が何とかしなくては!と「治療」に取り組もうとしないことです。スルーするなんてひどい!と思うかもしれませんが、あなたは精神科医でも臨床心理士でもありません。適切なカウンセリングが出来るわけではないハズです。心の病はとても繊細なものですから、下手に何とかしようとしない方がいいのです。

下手な対応は、相手にとってもあなたにとっても、悪い影響を及ぼしてしまうかもしれません。

とはいえ、自分が攻撃されることに対して無関心で居られないという方もいるでしょう。相手を心が病んでいる人なんだと納得しようと思っても、やっぱり傷つくことは傷つきます、と。

確かに、他人を気にしないでいられる人は先祖代々そのような生存戦略を取って人と関わってきた人で、気にしてしまう人や人見知りな人は他人との関わり合いの中で自身の存在価値を見出してきた人(人たらし名人、豊臣秀吉のような笑)です。出来るできないは個人の性格というより遺伝子レベルの問題も大きいのです。

ですから、どうしても気にしてしまう人は、気にしないようにするのではなく、着眼点を変えてみましょう。ポイントは客観視することです。

自身が人間関係学の教授になったつもりで、この人は何故悪口を言うのか、どういうときにどういう言動をすることが多いか、と客観的に分析してみるのです。この際、必ず相手に焦点を当ててください。あなた自身が何かを反省しようとしたり今後言われないようにするためにどうすればよいかを考えるのはNGです。ただの悪口なのですから、あなたが変わろうとする必要は全く無いのです。

あくまで相手の発言を客観的に分析することで、いつの間にか「言われた自分の問題」から「言った相手の問題」と捉えることができるようになります。

「先輩に叱られ過ぎてしんどい」の対処法まとめ

まとめます!受け入れられないようなお叱りを日々プレゼントしてくれる先輩に対しては

  1. まず、先輩とあなたの文化的・社会的・個人的背景の違いを理解し、言葉や態度の真意を知ること
  2. その上で、お叱りを「看護業務への助言」「人間性への助言」「ただの悪口」の三つに分類すること
  3. 看護業務への助言に対しては、努力する姿勢を目に見えるように示すこと
  4. 人間性への助言に対しては、自分を否定せず助言の一部だけを受け入れることから始めてみること
  5. ただの悪口に対しては、あなたの問題としてとらえず、相手の問題として対処しようとすること

を心掛けて下さい。それだけで、鬱陶しく思っていた先輩のことばも、あなたを成長させるありがたい言葉に変わったり、箸にも棒にも掛からない言葉はスルーできるようになります。

それでもどうしても嫌な先輩がいる場合は転職を考えてもいいで省。ただ、誰かのせいで看護師という仕事自体を嫌いにならないように、それだけは避けて欲しいと心から願っています。

今回の記事を読んでもわからないこと、相談したいことがあれば、お問い合わせよりご連絡ください。記事を書いているかっきーが直接回答いたします。

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